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EO イーオー(EO) 2022 [アルファベット・数字で始まる映画]

EO.jpg イエジー・スコリモフスキ監督 久々… ( ´艸`)

ジャンル ドラマ
製作国 ポーランド/イタリア
時間  88分

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「アンナと過ごした4日間」「エッセンシャル・キリング」のポーランドの鬼才
イエジー・スコリモフスキ監督が物言わぬロバを主人公に撮り上げ、
カンヌ国際映画祭審査員賞受賞やアカデミー賞国際長編映画賞ノミネートなど
様々な映画賞で高い評価を受けた異色のロードムービー。
ひょんなことから放浪の旅を余儀なくされたロバの“EO”が、
行く先々で人間たちの身勝手に振り回されながらも、
そんな彼らの悲喜こもごもの人間模様を静かに見つめていくさまを、
美しく詩的な映像で寓話的に描き出していく。
出演はサンドラ・ドルジマルスカ、ロレンツォ・ズルゾロ、マテウシュ・コシチュキェヴィチ、
イザベル・ユペール。
 
サーカス団で心優しいカサンドラの相棒として深い愛情で大切に扱われてきたロバのEO。
しかし動物愛護を理由にサーカス団から引き離され、カサンドラとも離れ離れに。
やがてポーランドからイタリアへと続く過酷で不条理な放浪の旅が始まり、
道中で様々な事情を抱えた人々との出会いを重ねていくEOだったが…。 (allcinema より)
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イエジー・スコリモフスキ監督は、嫌いじゃないとみえて…? 私は結構観ておりますね。

アンナと過ごした4日間(2008)」
エッセンシャル・キリング(2010)」
イレブン・ミニッツ(2015)」

動物ものが好きな私めは、予告編の時に絶対見る! と決めました。w
その後、つぅさまの強い推しもあって、益々そそられたのですが…!?  ようやく拝見♪ (^_^ゝ

因みに ロバ とはこんなもの… と、Wikipedia で… 改めて学んだりしました。
(深く知りたくは無かったな~ というのもありましたが? まぁ、知れて良かった… かと?(汗))

冒頭は、↑ のポスターのように “赤の世界”  フラッシュのような明滅状態が続く…!?
そこには、ロバの姿、人の姿が映し出されますが、状況はよく掴めない…?(盆暗チャンの私には…?)
(サーカスの出し物の一つか…?)

ロバ “EO” の up… 黒々とした大きな目が可愛い♪

ロバは語らず…! (当たり前!)
ナレーションでの説明もないですが… ( ´艸`) 
その目は…  搬送される車窓から外の景色をじっと…   という場面が何度かありました。
(そう思って見るせいもあるかも?ですが…  ロバの目は結構 色々と物語りますね?w)
 
気になったのは、轡(くつわ)!? (馬… と書いてありましたがロバでも使って良いの? ハテ?)
EO が、色んな環境に置かれて…!? その時々で付けている “くつわ” が違うのですよね。

すべて外された “自由” な? 時が有ったかもしれませぬが…?
殆どがガッチリと装着されていたような…!? (今回はそんな些細な事が気になりました… w)

閑話休題?

・・・サーカスの華やかな出し物が終わると、ロバはリヤカーいっぱいの “ゴミ” を引かされる。

ゴミ捨て場は、うずたかく積まれた何かの廃棄物らしきもので溢れていた…!
俯瞰からの映像では… 小さなロバがトボトボ歩く姿には一抹の哀れさが…!?

しかし、ロバを扱う男は、愛がどうの… と言う以前に “道具” の一つという意識しかない…。 
(初っ端からさりげなく “映像の力” を見せ付けられたような感じでしたね…)

・・・裏で、人間達のどんな思惑が働いているのか? 
EO は自分の意志とは関係なく? 流されて行きます。(人と関わったり、そうでなかったり…?)

ともかく、EO はいろんな場面に立ち会いましたが・・・ 
盆暗な私めが、良く分からなかったのは、大女優イザベル・ユペールのご登場でしたね。
あそこで、監督は何を言わんとしたのか…? ?(・_・?) ハテ?状態… (わかる人にはわかるのか… orz)

彼女の息子ヴィトー役のロレンツォ・ズルゾロの…? 変身と言うのか…? 変わり身?
鮮やか過ぎて、猶更 わけわからん状態になりました。(爆)
(ガス欠男? 司祭? 放蕩息子? お屋敷のシーンでは、EO はお庭に放たれて自由でしたね… w)

official website STORY (まるまる拝借 <(_ _)>)
「愁いを帯びた瞳とあふれる好奇心を持つ灰色のロバ、EO。
 心優しきパフォーマー、カサンドラのパートナーとしてサーカス団で生活していたが、
 ある日サーカス団から連れ出されてしまう。
 予期せぬ放浪の旅のさなか、善人にも悪人にも出会い、運を災いに、
 絶望を思わぬ幸福に変えてしまう運命の歯車に耐えている。
 しかし、一瞬たりとも無邪気さを失うことはない。」

この最後の1行に強く心惹かれました。

ラストは、沢山の牛たちに紛れて…! EO は、一方向へと、どんどん流されていくのですけれど・・・
とうとう “サラミ” になっちまうのでせふか? それなら悲しい… (T_T) 
でもそんな感じがしました。 思わせぶりな…? 切な過ぎる幕切れに、心が痛みます。

でもまぁ、何と申しましょうか…? 
実に映画的な… 素晴らしいショットの数々を目の当たりに出来たことの “至福” ♪ (^_-)-☆
そして “畏怖” とか “畏敬の念” という言葉を思い出させてくれた事に感謝… でしょうか?(大袈裟?)

やはり、イエジー・スコリモフスキ監督のセンスって、ユニークで、時には優しくて、好い感じです。

最後に、おぉ! と思った印象的な場面を記しておきたいと思います。

スクリーンが暗く、混沌とした中… しばらく観ていると、右下に小さいEO の姿が…! (´0`)
(これはトリュフォーの「野生の少年」の時にも感じた “驚き” でした…  カメラマンの腕なのか?)

も一つは…
EO が、フリーでトボトボ歩いて丘を行く場面… そこには、三枚羽の風力発電機が林立!?
(そんなユーモアが堪らない♪ ( ´艸`))

競馬馬は美しいもの…! ロバは可愛い動物… という認識の自分ですが… (^_^ゝ
思えば「イニシェリン島の精霊(2022)」 にも可愛いロバが出ていてワクワクしたものですが…!
あの子の末路もなんだか哀れで… 涙した事を思い出しました。(本作では泣いてませんが… w)

サンドラ・ドルジマルスカ(カサンドラ) サーカスの少女
ロレンツォ・ズルゾロ(ヴィトー) 聖職者?
マテウシュ・コシチュキェヴィチ(マテオ) 長距離トラックの運転手
イザベル・ユペール(伯爵夫人)

監督・脚本 イエジー・スコリモフスキ

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コメント 4

つむじかぜ

ご覧になりましたね^^
まさに至福のショットの連続でしたね。
風車のシーン、私も好きです!
無邪気な好奇心で最後はサラミになってしまう
残酷さと滑稽さの不思議なアンサンブルでした。
by つむじかぜ (2023-06-14 01:33) 

Labyrinth

つむじかぜ さん (^_^)ノ
はい 観る事が出来て良かったです~ ♪
つむじかぜさんのような格調高い文章は無理でも (^_^ゝ
湧いてくる熱い思いは残したい! と思って頑張ってみました。w
“残酷さと滑稽さの不思議なアンサンブル” コレコレ これですよ~ (汗)
by Labyrinth (2023-06-14 11:51) 

ぼんぼちぼちぼち

この映画、あっしも観にいきやした。
映像の美しさと編集の巧さにアッパレでやした。
大傑作でやすね!
by ぼんぼちぼちぼち (2023-06-16 11:35) 

Labyrinth

ぼんぼちぼちぼち さん (^_^)ノ
おぉ ご覧になりましたか…! “大傑作” と、ぼんぼちぼちぼち さんから太鼓判♪
本当に久々… 至福の一時でした… スクリーンで鑑賞出来たことに感謝です。w

本日は 6月16日 お誕生日おめでとうございます♪
by Labyrinth (2023-06-16 14:58) 

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