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日曜日が待ち遠しい!(VIVEMENT DIMANCHE! /CONFIDENTIALLY YOURS) 1982 [な行の映画]

日曜日が待ち遠しい!.jpg フランソワ・トリュフォー  遺作… ( ´艸`)

ジャンル ドラマ
製作国 フランス
時間  111分

VIVEMENT DIMANCHE! → 日曜日を楽しみにしています!

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南フランスの小さな町。
不動産事務所の秘書をしているバルバラは、余暇には素人演劇の舞台にも立っている快活な女性だ。
ある時、バルバラの上司であるジュリアンが、
彼の妻の殺害事件の容疑者として警察にあげられてしまう。
バルバラは、ひそかに思いを寄せるジュリアンを事務所の地下室にかくまい、
素人探偵としてさっそうと調査に乗り出すが…。            (Wikipedia より)
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いよいよ遺作ということで、寂しい思いもありますが、辿り着けたことは嬉しいの一言ですね♪
後は「緑色の部屋 (1978)」と「黒衣の花嫁 (1968)」を残すのみとなりますが・・・?
これがレンタル無しで、高価なお品となっておりまして・・・  只今、考え中でございます。(ウ^_^ソ) 

集中的に見て来たからこそ分かる? 似たシーンとか…? 受ける印象が同じ…!? と思う事とか…?
等々…  色々と思い当たることがありました…。( ´艸`)

例えば、オープニング・クレジットでは・・・
美脚のファニー・アルダンがピンヒールで舗道を闊歩する姿が延々と映し出されますが・・・
(円やかな音楽に乗って♪ 彼女に付いていくモフモフした小犬ちゃんの可愛さが際立ちます… w)

モノクロームの画面は「あこがれ(1957)」のベルナデッド・ラフォンを思い出させてくれました♪
(どちらも “爽やかな風” をまとって! 軽快な身のこなしが魅力的でした…  歳の差は別として…?w)

ともかく、“総集編” ? かと思うくらい…? トリュフォーの “思い” や “クセ” や “好み” が続々…!?
ファニー・アルダンも活き活きノリノリでカッコ良い事♪ この上なし! って感じでしたね。w

ん? それよりも…? (;^_^A
私めは、カロリーヌ・シオルの “若い時” (本作がデビュー?)に会えたので、まじで御の字でした♪
実は、見ている時には例によって全く気付かず…! 魅力あるなぁ と唯々心惹かれていたのですけれど…
(トリュフォー好みの美脚の彼女を、矯めつ眇めつ?美しく撮る!? というだけのシーンだったり?w)

彼女は、アルダンが密かに恋する上司の妻… という役所でしたが、直ぐに殺されてしまいました。orz

彼女は「43年後のアイ・ラヴ・ユー (2019)」では、ブルース・ダーン憧れの痴呆老婦人を演じて…!
老いても綺麗なところを見せていました…  あの女優さんと知って本当に嬉しかったですね~♪

冒頭は、葦の生い茂る猟場・・・
靄っている中…? ジュリアン・ベルセル(ジャン=ルイ・トランティニャン)は2発続けて撃つ…!

猟銃を携えた男は大股で移動・・・
葦の間にうずくまっていた若い?男が振り向き「君か…」と言ったところで、至近距離から…!?
  ( ̄ο ̄; エェー

ジュリアンは、駐車場に戻ると、隣に停まっているクロード・マスリエのポルシェ?を確認…!?
開いていたドアをパタンと閉めてやってから、点灯したままのライトも消して…! 帰路に就く。

・・・颯爽と出勤したバルバラ(ファニー・アルダン)は、ベルセル不動産の事務所で仕事に取り掛かる。

すると、電話が鳴り…! それは、上司のジュリアンの妻で・・・
またもや “私用(銀行で送金)” の依頼をしてきたので、対応に苦慮していると…! ジュリアンが現れる。

ジュリアンは妻から “秘書” の悪口をまくし立てられ…! 思わずバルバラに向って苦情を口にするとっ

「ベルセルさん 次の秘書は奥様に選ばせなさい」とバルバラ。
ジュリアンは怒って…!? 「よし わかった… 1ヶ月後に交代だ!」と売り言葉に買い言葉となる…!?

そこへ賑々しく? パトカーがやってくる。
サンテリ警察署長(フィリップ・モリエ=ジュヌー)は、ジュリアンに今朝の猟の結果を尋ねてから…!
唐突に?「・・・頭が吹っ飛んでいたが、運転免許証で身元がわかった」と言う。

ジュリアンは迷わず…!?「マスリエ? 死んだのか?」と。
そして「彼のクルマを見た! 自殺かも…?」と言うと、助手のジャンブローが口を挟んでくる。
「自殺はしないでしょう 兄が神父ですから…!」

バルバラは、職探しのために早退させて…! と、さっさと事務所を出て行ってしまう。

辺りも暗くなり・・・ 
ジュリアンが店仕舞をして帰ろうとした時、電話が鳴った。
それは怒った女の声で…!「人殺しの罪を償いなさい!」というものだった!? 

ジュリアンが帰宅しても、同じ女からの電話が掛かってきた!? ( ̄ο ̄;

「人殺し! あんたの女房の愛人だったからやったのね!」と言うので
「あなたを訴えますよ」とジュリアンが返すと…!

「嫉妬から殺した…  苦しくて耐えられずに誰とでも寝た女よ…  “おわかり?”」と言ってから・・・
「結婚祝いの銀器セットがなくなっているでしょ…」と可笑しなことを言って、切れてしまう。

その後、ジュリアンは、録音した会話を聞いて… 考え込むのだった。

一方、早退したバルバラは趣味でやっている素人劇団の稽古に参加していた…。

・・・夜、ジュリアンの妻マリー=クリスチーヌ(カロリーヌ・シオル)が旅先から帰宅する。

ジュリアンは早々に! 無くなった “銀器” について、妻を問い詰める…!?

そして、録音した電話の声を聴かせると・・・
マリー=クリスチーヌはあっさりと白状するのだった。

「古い話よ… 寂しかったから… でも最低の男だったわ アレも下手くそ」

その後、二人は一悶着ありながらも? 落ち着きを取り戻して… ソファーで過ごしていたのだが・・・
乱暴なノックの音に驚かされる。 
それは、警察からの呼び出しだった…。
(マリー=クリスチーヌは、何故か怯えて?「私は居ないことにして!」と、二階に駆け上がる…)

警察署では、銃弾のサイズを問題視しており・・・
マスリエの頭から見つかったのは、ジュリアンが発注した “6号” だと断定…!?

ジュリアンは、「弁護士が来るまで何も話さない」と、クレマン弁護士に電話を掛ける。
そして、やって来たクレマン弁護士に送られて、帰宅することになるのだった。

サンテリ警察署長は署内をうろついてネタ漁り?をしている新聞記者のベルトランを追い払う。

ベルトランは、素人劇団の稽古場に興奮気味にやって来て…!
(彼はバルバラの別れたばかりの?夫 w)

「殺されたのは映画館エデンの館主だ」…と。
「容疑者が捕まった…! ベルセルという男だ…」

バルバラは驚愕!?  ( ̄ο ̄;

すると、稽古中・・・
ジュリアンが、こっそりとバルバラの前に現れて…! 
ニースに行くので “留守番” を頼む と言って来る。

「首にしたくせに…!」
と言うバルバラだったが、舞台衣装を着けたまま…! ジュリアンと共に事務所に向かうことに…。

事務所の金庫から、慌ただしく札束とピストルを取り出したジュリアン・・・

“妻の身辺に何が有ったか探って来る…!”
と、真剣な面持ちで彼が言い出すとっ

バルバラがすかさず…?「奥様を殺すつもりね!?」 ( ̄ο ̄;

ところがっ
「そんな気はないよ… 妻は死んだよ」に、再び ( ̄д ̄;ギョ  のバルバラだった。

「自分じゃない」というジュリアンを、バルバラは疑わなかった…!?
(疲れ果てたジュリアンは、すでに椅子で深眠り…?w)

“ジュリアンに代わり… 若い頃スキルを磨いた思い出の地、ニースに行き・・・
マリー=クリスチーヌの “過去” を調査してこよう!”

と、バルバラは舞台衣装の上にジュリアンのコートを羽織って、雨の中… ニースへと向かうのだった。
(手掛かりは、ニースでマリー=クリスチーヌがやっていたという “美容院” ということだけ…?)

さて・・・?

ニースの空港に着いたバルバラは・・・
“憲兵詰所” の真ん前に “ジュリアンのクルマ” を駐車する。(“高飛び” と見せかけて…!)

そこから彼女はタクシーに乗り換えて街に向かうのだが…? 
持ちだした…!? ジュリアンとマリー=クリスチーヌのツーショット写真を額から外してみると…?
裏には “M=C(マリー=クリスチーヌ)美容院” の所番地が印字されていた!?(´0`)

バルバラは、タクシーで “57番地” へ行ってもらうのだが・・・
そこに美容院は無く、怪しげな雰囲気の?クラブ “赤い天使” が営業していた…!?
運転手が言うには「ルイゾンの店に寄り道は無駄です」ということで、ホテルに向かうことに。

ホテルのフロントで、バルバラは “友人のベルセル夫人のお勧め” というキーワードを出してみる…!
すると、フロント係はあっさりと「昨日もお泊りでした」と言い出して・・・
夫人の “813号室” ではないが “811” では…? と、バルバラにとって好都合な展開に…!?

ガリバルディホテルの8階に上がり… 
その時 “813” は清掃中なのを知ったバルバラは… メイドに金を握らせて、部屋替えを頼み込む…。

“813号室” には、なんと “手掛かり” が残されていた!?
(「船長」「いとしの君」という文字が書かれた紙きれが半分に引きちぎられて屑箱に…)
しかし、バルバラは、にわかには理解できなかった…? 

夜中に物音で目覚めたバルバラが灯りを付けてみるとっ
何かを物色中の男の姿が目に飛び込んできて!?  ( ̄ο ̄;  バルバラは驚愕!?

しかし怯まず…!? 男を追いかけるバルバラ…!
ベランダから隣へ逃げようと渡りかけた男の上着の “半身” を引きちぎる! (¬、¬;

上着のポケットに入れてあった財布には “ラブラシュ探偵事務所” の案内のカード?があった…。

二度目の さて・・・? w

バルバラは、その “ラブラシュ探偵事務所” に一人で乗り込んでいくわけですがっ
素人ながら、機転の利くバルバラの功績は大きく…! ( ´艸`)

とはいえ、ネタバレは無粋なので、これくらいで。(汗)

何と言っても、独善的ともいえるような?ジャン=ルイ・トランティニャンのキャラが Nice…!(笑)
また、そんな人に惚れちゃうクレバーな?ファニー・アルダンが良いのです♪

謎解きの面白さも、もちろんあるのですが…? (^_^ゝ
二人の身に起こるドラマを楽しみながら…?
と言うか? 自己主張の強い二人のやり取りを面白がる…? というのが主軸のように思えます…?w

愛から生まれた “情熱犯罪” と、バルバラが言い出すところが良いですね♪ ( ´艸`)

ネタバレ ↓  (^_^ゝ 少しだけ
 ベルセル夫人は 競馬で多額の賭金を損失
 夫人は姓名を偽って結婚 本名は ジョジアーヌ・ケルベル
 その名で偽の美容師の身分証を使用 
 偽名及び身分証について調査 24時間前に死亡 よって調査は打ち切り
     ↑   (報告者ラブラシュ というテレックスが送られてくる)

終盤は、事情が込み入ってきて…!?  展開も早くなってまいりますが…?
最後には、犯人もいよいよ追い詰められて・・・

それから…
あらあら♪ というハッピーエンドになるという…?( ´艸`)
トリュフォー監督の “不思議” な遺作を堪能することが出来ました。

チャプター(参考までに)
1.第一の殺人
2.疑惑
3.尋問
4.ニースへ
5.深まる謎
6.女探偵
7.弁護士にも見放され
8.電話の女
9.アパートへ侵入
10.マスリエの葬儀
11.“赤い天使” へ
12.罠
13.囮逮捕
14.真犯人
15.ウエディング

ファニー・アルダン(バルバラ・ベッケル) 不動産屋の事務員 秘書
ジャン=ルイ・トランティニャン(ジュリアン・ベルセル) 不動産屋の社長
カロリーヌ・シオルまたはシロル(マリー=クリスチーヌ・ベルセル) ジュリアン・ベルセルの妻
ジャン=ピエール・カルフォン(クロード・マスリエ) マリー=クリスチーヌの愛人 映画館の館主
フィリップ・モリエ=ジュヌー(サンテリ警察署長)
フィリップ・ローデンバック(クレマン弁護士)
アニク・ブローブル(ポーラ・デルベク) エデン座の切符売場の女性
                   “「赤い天使」デルベク=マスリエ合同会社
(ベルトラン) 新聞記者? 報道カメラマン? バルバラの別れた夫

原作 チャールズ・ウィリアムズ 『土曜を逃げろ』

脚本 シュザンヌ・シフマン
   ジャン・オーレル

監督・脚本 フランソワ・トリュフォー

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