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山女(YAMAONNA) 2022 [や行の映画]

山女.jpg 福永壮志監督はお初… ( ´艸`) でも魅力たっぷり♪

わたしの人生は、誰にも奪わせない

ジャンル ドラマ
製作国 日本/アメリカ
時間  98分

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「リベリアの白い血」「アイヌモシリ」の福永壮志監督が『遠野物語』に着想を得て、
大飢饉に見舞われた18世紀末の東北の寒村を舞台に撮り上げた日米合作映画。
村の災いを一身に背負わされ、過酷な運命に翻弄されていく一人の女性の生き様を描き出す。
主演は「ミスミソウ」「ひらいて」の山田杏奈。共演に森山未來、永瀬正敏。 (allcinema より)
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去年の秋頃?テレビ放映されたそうです。
そして、映画版は20分強?長くなっているようです。(東京国際映画祭他に出品)

ところで…
日頃から連続ものは見ないと言い… 最近は邦画も遠ざかり気味な私なのですが・・・
それを反省したくなるくらい…? 素敵なものを見せてもらいました。

観る気になったのは、渋めゴージャスなキャストに惹かれたからで…!
監督さんの事は知らなかったのですが、鑑賞後にご登壇されての発言等で一気にファンに…!( ´艸`)

米国から日本に帰って4年… と仰る姿は、好青年… と言っては失礼か? (^_^ゝ
ともかく、お若く見えましたが、世界で着実に足跡を残していける逸材の御一人かと…!? (褒め過ぎ?w)

そして、主演女優の山田杏奈のことも知らなくて…! orz 誠に申し訳ないです。

“凛” という役名のごとき、凛とした佇まい…!
意志の強そうな眼差しは、この役柄にピッタリな感じで…? 後半の神憑り的な展開にも違和感なし。

逆境に耐える どころじゃなく、跳ね除けて…!?  “自由な女” としての居場所を見つける…!
という爽快感♪ 誉れと思われました。(大袈裟過ぎ…?(汗))

ということで…?
悲惨な事ばかり起こる?環境や、不遇…!? 等々
それら負のイメージを植え付けられながらも、鑑賞に耐えられたのは…?
彼女の醸し出す “生命力” の強さを感じ取れたからかも知れませぬ。

official website Story から拝借させて頂きます。。。

“禁じられた山に入るとき、
 運命が動き出す────

 18世紀後半、東北。
 冷害による食糧難に苦しむ村で、人々から蔑まされながらもたくましく生きる凛。
 彼女の心の救いは、盗人の女神様が宿ると言われる早池峰山だった。
 ある日、飢えに耐えかねた凛の父親・伊兵衛が盗みを働いてしまう。
 家を守るため、村人達から責められる父をかばい、凛は自ら村を去る。
 決して越えてはいけないと言い伝えられる山神様の祠を越え、山の奥深くへと進む凛。
 狼達から逃げる凛の前に現れたのは、伝説の存在として恐れられる“山男”だった…。”

凛の父親、伊兵衛(永瀬正敏)の曾祖父の代から、罪の代償として田畑を取り上げられてしまった一家。
墓掘りや “嬰児” の後処理? “藁草履” の夜なべ仕事などで細々と暮らしていたが・・・
母は既になく、弟は目が不自由・・・
凛は、水汲みに井戸に行っても、「けがれる」の一言で追い払われてしまうような扱いを受けていた。

村長らによる “米の分配” の時にも… 「資格がない」と、お情けで少しばかりの米を貰っても…
それでは足りず!! ある時、伊兵衛は蔵を破り、盗みを働いてしまうのだが、直ぐにバレる。

村人たちに手酷く責められる父を見兼ねて… 凛が「私がやりました(おらがやった)」と言い出すとっ
伊兵衛は、なんと即 凛の話に乗って…! 娘を平手打ちにするのだった…!  ( ̄ο ̄;

村には居場所はない… と、凛は一人で “早池峰(はやちね)山” へ分け入る覚悟で…!
鳥居の前に立ち、見送る父 伊兵衛に向って深々と礼をする。

さて・・・?

鑑賞後の、監督の質疑応答にも色々な疑問や質問が寄せられて、興味深いことこの上なし…?( ´艸`)
ではありましたが、まだ上映中のことでもありますし、ここでは控えさせて頂こうかと…。ポリポリ。

映画の紹介文を読んでも、どうしてもつかめないのは “山男” の存在なのでしたが・・・
どんな登場の仕方をするのか…!? とても楽しみでした。

“山男” は森山未來が演じているわけですが・・・
カメラマンのセンスなのか…? 判然としないフォルム… とか、白髪から覗く細い鼻筋とか…?  
ともかく、美しく、ミステリアスな捉え方が秀逸と思われ…!? ワクワクしましたね~ w

(人物だけでなく、ロケーションも素晴らしくて♪  “遠野” 的?神秘の雰囲気を味わう事が出来ました)

また…
“山男” に対する凛の接し方が、堂々として…!? と申しましょうか? (;^_^A
会話もないのに、相通じる態で…? どんどん進化?していく様子に魅了されました♪
(度胸の良さというのか?  森に入って解き放たれた感のある凛の、揺るがぬ芯の強さを見る思い…?)

・・・紆余曲折がありまして…! ( ´艸`)

その後は、村人たちの事情で…  “人身御供” の話が持ち上がったり・・・!?
という展開になってまいりますが…  クライマックスはマジで驚愕…!!( ̄д ̄;ギョ

私めも久々に “カタルシス” とか “畏敬の念” 等と言う言葉が浮かんだり致しました。(微笑)

村人たち、老若男女… 適材適所と言っては失礼ですが (^_^ゝ 
それぞれに個性を発揮しつつ…! Nice なアンサンブルで、魅せてくれたと思われます。
(見た目は至極 地味ですが…?w)

余談ですけれども…  (汗)
なんと “でんでん” は、「駆込み女と駆出し男(2015)」以来でした。orz  もっと邦画も見よう…!

最後に、監督のコメントを一つ・・・
人物を表現するのに “善悪” を決めつけないように心掛けた… というような事を仰ってました。
(永瀬正敏の伊兵衛も、近寄り難いような凄味は有るのに、憎み切れない人間味も伝わりました…)

山田杏奈(凛) 伊兵衛の娘
森山未來(山男) もしかして “神馬
二ノ宮隆太郎(泰蔵) 凛を思う村の青年 いつも行商に出ている
三浦透子(春) 治五郎の娘 父の意で泰蔵とくっつけられる…?
山中崇(寅吉) 村人
川瀬陽太(角松) 村人
赤堀雅秋(マタギの親方)
白川和子(巫女のお婆)
品川徹(村長)
でんでん(治五郎) いつも村長を補佐している 腰巾着?
永瀬正敏(伊兵衛) 田畑を持たず、村の汚れ仕事を請け負って生活している

撮影 ダニエル・サティノフ
監督・脚本 福永壮志

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