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天才作家の妻 -40年目の真実-(THE WIFE) 2017 [た行の映画]

天才作家の妻 -40年目の真実-.jpg 絆が強過ぎた?夫婦の奥深い物語… (^_^;
 
ノーベル賞の栄光に隠された【愛と嘘】

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「ガープの世界」「アルバート氏の人生」のグレン・クローズが、長年尽くしてきた夫の
ノーベル文学賞受賞に複雑な感情を抱く妻を巧演して高い評価を受けた愛憎ドラマ。
世界的な作家の妻が夫の晴れ舞台を目の前にして激しく揺れ動くさまと、次第に明らかになる
妻の夫に対する激しい葛藤の軌跡をミステリアスかつ繊細な筆致で描き出す。
共演にジョナサン・プライス、クリスチャン・スレイター。
またグレン・クローズ扮する主人公の若き日を実の娘でもあるアニー・スタークが演じて話題に。
監督はスウェーデン出身のビョルン・ルンゲ。         (allcinema より)    
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冒頭から、何げに違和感を抱かせるような?軽くないシーン…? (汗)

ベッドの端でモグモグするのは夫のジョー (この人は始終何かモノを口にする食いしん坊?w)
“寝られず 落ち着かず?” を言い訳に “モグモグ” した後、すぐにベッドに潜り込む…!?

妻のジョーンは、眠りの邪魔をされても、夫の行儀の悪さにも怒らず?
その後の夫の要求にも応じるような?(爆) 寛容過ぎる女性のようだった?(汗)

早朝の電話に起こされたジョゼフ・キャッスルマンは、一瞬驚いたが… !?
妻にも聞かせたいので…! と伝えてから、ジョーンを促し・・・
スウェーデンからの “ノーベル文学賞受賞の知らせ” という栄えある瞬間を共有する!

その後、二人はベッドの上で、子供がはしゃぐように飛び跳ねて喜び合うのだった♪

夫妻には二人の子が居たが・・・
長女のスザンナは身重なので、弟のデビッドだけ、授賞式に同行することに…。

スウェーデンに向かう機上で、ある男が無遠慮にも夫妻に接触してくる。
彼はジョーの伝記を書こうとしているライターのナサニエル・ボーン(クレスチャン・スレーター)
しかし、ジョーはまだ許可を与えていなかった。

ナサニエルがすごすごと引き下がると、ジョーの “不愛想” を、ジョーンがたしなめる。
「彼らを敵に回しちゃだめよ」

やがて機は無事スウェーデンのストックホルムに到着し・・・
“ノーベル賞作家” ジョゼフ・キャッスルマン夫妻は多忙を極めることに…!?

さて・・・?

豪放磊落なイメージの? 大学教授であり、“天才作家” でもある夫…
彼を陰で支える、控えめで上品な妻… という世間の見立て?(汗)

その日のジョーンは、ジョーの何気なく口にした言葉に怒りが噴き上がるのを感じた。
それは公に向けての「彼女は書かない」というものだったのだが・・・。

彼女にしてみれば、
内心、“どの口が言ってるんだ? あ~ん?” といった感じだったのでしょうがっ!? (爆)
“身の程を弁えた” ジョーンはストレートには返さず・・・!?

ホテルの部屋に入ると「あなた最近息が臭いわ」

すると、ジョーはハッとして
「さっきの女性カメラマンにも気付かれたかなぁ!?」とクンクンする…
という一幕もあったりするのですけれども・・・(苦笑)

“彼女は書かない” に怒ったジョーンの心は、穏やかではいられなくなる…!?
そんな彼女に付け入ろうとするのが、ライターのナサニエル ( ´艸`) というわけですが…。

時間を遡って!
若い頃の二人に何が有ったのかを覗き見する? のにもワクワクしてしまう程でしたが…(微笑)
グレン・クローズの実のお嬢さんというアニー・スタークが
生真面目な女子学生という雰囲気で、知的に演じて、超素敵でした♪ 

また、年老いた彼らを見ていると・・・
長い年月を共に暮らしてきた “時間” の重みが感じられて・・・
私的には、身につまされるところも有りつつ? も、素晴らしく贅沢な101分と思いましたです♪

もちろん! 原作未読なのですが… (汗)
official website の「Production Note」の情報によれば・・・
原作を読んでピンときた脚本家のジェーン・アンダーソンが大幅なアレンジをっ!?( ̄ο ̄;

よりドラマチックにするために、“賞” を “ノーベル賞” に変えたり、父子の葛藤? 等々…
言わば “梃入れ” をした! とあるのですが、これが大きく功を奏したものと思われまする。

 (原作通りなのかもしれませぬが…?(汗))
繊細に? ディテールに拘ったところが上手いな~♪ と思ったのですけれども・・・ 
私めが特に気に入ったのは、煙草の使い方ですね。(胡桃も重要ですが…w)

夫のジョーは昔は喫煙していたのに年が行くと “葉巻” 派になり、煙草を嫌悪するように…!?

息子のデビッドも、ライターのナサニエルも喫煙者なのですが・・・
ジョーンはさすがに吸わないのだろうな と思いきや
話に興が乗ってくると、差し出される煙草に手を出して、しかも旨そうに一服 (´-`).。oO 

ナサニエルの口車に乗せられて?
“愛と嘘” の “嘘” の部分を告白しそうになる?際どい場面だったりするのですが・・・(ニヤリ)
“話” の内容とリンクして? 彼女の心の機微をズバリと捉えているように思えたりしました?w 
心を解き放つ♪ とでも言うのでしょうか?( ´艸`)
ともかく、グレン・クローズの “巧さ” が、さりげなさ過ぎて、溜息が出そうでした♪

巧いと言えば、夫ジョゼフ・キャッスルマンのジョナサン・プライス…!
私的には「未来世紀ブラジル(1985)」の天使の姿?しか浮かばないのですけれど…( ´艸`)

押しが強くて、女たらしで、我儘で… と、書いてしまうと “不良教授” のようですが… w
終始、渋くて、魅力的に見えて、流石だなぁ と思ってしまう、カッコよさでした?(微笑)

ナサニエルのクリスチャン・スレイターも、
私めが思い出すのは「トゥルー・ロマンス (1993)」なのですけれど… w
下心がチラチラしながらの? ジョーンへのアタックは、誠意というか?同情心も覗えて…
良いやつなのかも? と感じましたけれど・・・
役者はジョーンのほうが一枚上でしたね~ ( ´艸`) 最後に見せる彼の表情がNice♪ w

・・・それまでの “謎” は明らかにされ、得心がいきました! 
やはり “二人” でなければ成しえないことだった… と痛く納得!

終盤の意外な展開には、正直驚きましたが…
ネタバレ御免 で書いてしまいますとっ
今なら “共著” で済むのじゃないか? なんてね…  オイオイ (~_~;

余談ですが
何故かうちに「ガープの世界 (1982)」があるので、久々に観てみようかな と思っています。

グレン・クローズ(ジョーン・キャッスルマン) 文学少女から大学教授夫人に…!?
ジョナサン・プライス(ジョゼフ・キャッスルマン) 大学教授 作家
クリスチャン・スレイター(ナサニエル・ボーン) ライター
マックス・アイアンズ(デビッド・キャッスルマン) 長男 駆け出しの作家?
アリックス・ウィルトン・リーガン(スザンナ・キャッスルマン) 長女 1児の母となる
ハリー・ロイド(若い頃のジョゼフ・キャッスルマン) 大学教授
アニー・スターク(若い頃のジョーン・キャッスルマン) 学生 

原作 メグ・ウォリッツァー 「The Wife」
脚本 ジェーン・アンダーソン

監督・製作総指揮 ビョルン・ルンゲ

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旅爺さん

お早うサン!”
スマホが何回も何回も夜中まで緊急避難がブザーと文字で
表示されてたので避難準備してましたが、乗り切れそうなので
自宅で過ごしてました。ご心配有り難うm(_ _)m。
by 旅爺さん (2019-10-13 06:48) 

Labyrinth

旅爺さん さん 本当に良かったです。何よりです。
ご丁寧に、コメントありがとうございました。
by Labyrinth (2019-10-13 12:08) 

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