SSブログ

私は、マリア・カラス(MARIA BY CALLAS) 2017 [わ行の映画]

私は、マリア・カラス.jpg 知っているつもりでしたが…?(汗)

“マリアとして生きるには
カラスの名が重すぎるの――”

--------------------------------------------------------------------------------------------
世紀の歌姫マリア・カラスの実像に迫るドキュメンタリー。
これが長編デビューとなるトム・ヴォルフ監督が、3年の歳月をかけて世界中から集めた
未完の自叙伝を含む未公開の資料や映像、音源をもとに、
マリア・カラス自身の言葉で語られる知られざる素顔を明らかにしていく。
「永遠のマリア・カラス」でカラスを演じたファニー・アルダンが朗読を担当。(allcinema より)
--------------------------------------------------------------------------------------------
美的なオペラ歌手として、それなりに知っているつもりのマリア・カラスでしたけれど…
実は、じっくりと歌声を聴いたことがなかったような…?(汗)

今回、思いがけず当時の貴重な歌う姿と歌声を、拝見&拝聴できて… 何よりの事と存じます♪
素晴らしい♪ というよりも、まじ凄い! というか…?  ん?
魂が震える! とはこのことかっ といった感じでしょうか?(;^_^A 

低音から高音まで… ともかく圧倒的な “響き” に気圧されてしまいました…。

そして、
コンサートで、陶然と? 自身を掻き抱いて歌う姿に、魅了されもしました♪ (微笑)

これまで…   “野次馬的好奇心” で、彼女の私生活に興味津々! の私めでしたが… w
御本人の口から語られる、真摯な言葉に心打たれて…!?
何だか他人事でないような? 不思議な気持ちにさせられてしまいました。(汗)
これって、すでに “誑し込まれた” ってことでしょうかね?( ´艸`)

本編中に、オナシス氏のことを “人たらし” と言っていた言葉が浮かびます…。w

他にも、色々と興味深い “お言葉” がありますので、いくつか記しておきたいと思います。

◆私が歌うのはプライドのためでなく、調和に満ちた天上の音楽に到達するためである

◆NYに生まれ、育ったことを誇りに思っている

◆本名はギリシャ語で 「カロゲロプーロス」 それを父が 「カラス」に変えた

◆1937年13歳の時にギリシャに移住
 入学資格は17歳から…! という国立アテネ音楽院に年齢を偽って入学
 (大柄だったからごまかせた!?  初めてついた “ウソ”  …と少しお茶目っぽく… w)

◆恩師エルビラ・デ・イダルゴは大切な家族のような存在… 心から感謝している
 恩師が言うには「最初から強烈なオーラを感じた… 彼女は完璧! 優秀で熱心…」
 この時 “ベルカント唱法” を学んだ

◆幸せな家庭を築いて、子供を産みたかった それが女の使命でしょ!?

◆オペラの世界に入って出られなくなった
 最初は母に、次に夫に強いられて、それを受け入れた… 逃げられない運命だった

◆“演技力のないオペラ歌手なんて問題外” そうでないと安っぽくなってしまう

◆私のあだ名は “雌トラ”  順調だったキャリアが悲運に見舞われた…!
 1958年1月… 冷たい隙間風の入る、凍えるほど寒い楽屋のせいで、気管支炎を…!? 
 それで失声症になってしまい、ローマ歌劇場の舞台を一幕務めた後にキャンセルした
 体調不良でキャンセルする歌手は他にも居るのに… 私は翌日から新聞で “猛バッシング”

◆いつも “悲劇” ばかりじゃ気が滅入る… 息抜きが必要
 愛犬の名前は トイ♪

・・・等々 書き残したいことは尽きませぬがっ (;^_^A  (ネタバレはこれくらいで…?w)

その後、
夫(28歳年上の実業家バティスタ・メネギーニ)に幻滅を感じたり・・・!?
オナシス氏に惹かれ…! 長きに渡り “友愛” に満ちた時間を共有したり…
はたまた、氏の “突然の裏切り” に驚愕したり!? 
それを許し、復縁したり… 
また見送ったり・・・

と 、一人の女性としても、大きく揺れ動きながら・・・。

(もう一つネタバレを… ( ´艸`))
「女性にとって最も大事なことは、運命の男性を幸せにすること」と思うマリア・カラス

オナシス氏曰く 「本当の真心は高価でぜいたくだ」
マリア・カラス 「私は払えるわ」

“マリア・カラス 1977年9月16日,パリの自宅で心臓発作のため息を引き取る。享年53歳。”

う~むむむ お迎えが早過ぎましたね…。
復帰に向けて準備中だったということを聞きますと、猶更残念に思われますね。

いや~ ともかく、
彼女の偉大さと魅力を伝える “労作” に巡り合えて、本当に良かったと思います。

まさに全編が “お宝映像” 
画質の粗さや、サイズの不安定さ? 等々 が、それを証明しています!?

撮られる彼女の表情も千差万別!?  …興味が尽きませぬ!( ´艸`)
しかし、どんな場面でも美しさは変わらず…!

むしろ、子供時代の写真等の “フツーさ” に感心してしまったり…?(微笑)

また、手紙等を朗読するファニー・アルダンの声も何の違和感もなく、とても素敵で♪
思わず御本人かと思ってしまう程…!? 自然に惹き込まれてしまいました。   

う~ん 出来れば是非大スクリーンで観たかったですね~
叶うならナマウタも聴きたかった~ orz (それは無理~)

ところでっ
official website の「劇中に登場するセレブリティ」を見ますとっ
まさに “綺羅星のごとき” 方たちのお名前がズラリ…!!
鑑賞中に自力で確認できた人は僅かだったな~ と…? (汗)
王室関係、映画・音楽関係等々 ですけれど、皆お若くて見分けるの難しいかも…? w

御本人歌唱楽曲
「蝶々夫人」 “なんて美しい空!”  プッチーニ
「シチリアの晩鐘」 “ありがとう、愛する友よ”  ヴェルディ
「ノルマ」 “清らかな女神よ”  ベッリーニ
「椿姫」 “さようなら、過ぎ去った日々よ”  ヴェルディ
「マクベス」 “早く来て、明かりを”  ヴェルディ
「カルメン」 “恋は野の鳥(ハバネラ)”  ビゼー
「カヴァレリア・ルスティカーナ」 “ママも知るとおり”  マスカーニ
「トスカ」 “歌に生き、恋に生き”  プッチーニ
「夢遊病の娘」 “おお花よ、お前がこんなに早く萎んでしまうとは”  ベッリーニ
「アンドレア・シェニエ」 “母が死に”  ジョルダーノ
「ジャンニ・スキッキ」 “私のお父さん”  プッチーニ

マリア・カラス

朗読 ファニー・アルダン

監督・製作 トム・ヴォルフ

nice!(31)  コメント(2) 
共通テーマ:映画

nice! 31

コメント 2

末尾ルコ(アルベール)

わたしも観ました。オナシスとの関係が一番興味深かったです。
それと『王女メディア』撮影中のパゾリーニの姿を見ることができたのも嬉しかった。
『王女メディア』、凄い映画です。            RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2020-03-17 02:39) 

Labyrinth

末尾ルコ(アルベール)さん (^_^)ノ
おぉ~ 流石♪ RUCOさん パゾリーニですか~ どの方だったのか ハテ…?(・・?
お勧めとあらば是非とも…!? 「王女メディア」( ..)φ メモメモ
いつも、ありがとうございます。
by Labyrinth (2020-03-17 14:48) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。