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ワイルドバンチ(THE WILD BUNCH) 1969 [わ行の映画]

ワイルドバンチ.jpg サム・ペキンバー監督作品… 代表作…!? ( ´艸`)

伝説の男たちが還ってきた。

ジャンル 西部劇/アクション

『ディレクターズカット/ワイルドバンチ 特別版』というのを拝見♪
収録時間 145+34分
レイヤー 両面1層


BUNCH → (果物などの)房(ふさ)、(花・鍵などの)束、仲間、一団、群れ

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1913年の動乱のメキシコ。
パイクをリーダーとする5人のアウトローたちが、
革命派の将軍マパッチから、米政府の輸送列車の襲撃を依頼される。
パイクたちは見事、列車から武器弾薬の強奪に成功するが、
マパッチは約束の金の代わりにパイクたちに襲いかかる。
100人を超える軍隊を相手に、5人は死闘を展開する……。
S・ペキンパー独特の、スローモーションによる暴力描写が映える、彼の最高作の一つ。
                                (allcinema より)
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これは大昔にTV鑑賞した筈の作品なのでしたが…? 
何故記憶にないのかな?  と。f^_^;

しかし、いざ観始めて思った事は… ワケわからん…! ということでした。(爆)
最初の “ドンパチ” で キョトーン状態 になってしまった私めは、そこで “降りた” ものか…??(・_・?) ハテ?

なので、これが “男の映画” と言われる所以も、長いこと分からず仕舞いでしたので…!?(汗)
今回は、腰据えて! じっくりと拝見♪ w

結果は…? 確かに、“男の映画” でしたね。( ´艸`)
良くも悪くも…?(ニヤリ)

やっていることは(無法者 故!?) すこぶる荒っぽいのですが・・・
(目を負傷して馬に乗れなくなった仲間の要求に応えて、即射殺! というパイクの判断には驚愕!?)

心の機微というのか…?
二転三転する感情の変化や、お互いに “意気に感じる” ところ等々… 
無骨ながら? 繊細な演技、演出に魅了され… 惹き込まれました。(汗)

お目当ての? ウォーレン・オーツ(ライル役)は・・・
ポジション的には軽めで、やんちゃ坊主? 的な役割だったでしょうか?w

中盤頃…?
感じ悪くなり掛けた仲間内の雰囲気を、好転させよう!? という意図から…?
(実は、古傷を持て余す!? リーダーのパイクを気遣う意味が…!)

ライルの “実兄” のテクターが、ふいに酒の回し飲みを始めるのですけれども・・・
ボトルは次々と回され、唯一のメキシコ人 “エンジェル” のところで飲み干してしまい!?
ライルには、雫をポトポト…? 
その直後、皆で大笑い…!!  

という “味噌っかす” 的 役回りでしたが…?(笑)
荒くれ者の気の良さや “陽” の部分を体現していたものと思われまする? 

余談ですが・・・
主演のウィリアム・ホールデン… どんな作品があったかな? と調べてみましたところ
麗しのサブリナ(1954)」を見つけたので、懐かしくて観てしまいました~ f^_^;
若くてダンディ♪   お坊ちゃまプレイボーイの役でしたね…。 w

本作では、例の “行進” の直前の・・・
売春宿的な場所で見せた、パイク(ホールデン)の意味深で何とも複雑な表情に惹き付けられたり…!
そんなシチュエーションにしてしまう監督の意向も、興味深いところですがっ (微笑)

やはり、死と背中合わせの人生に区切りを付けよう! と決意するには…
ユニークなお膳立てが必要だったのかな? なんてね…?w

ともかく、
じっくりと表情を追う、心理描写は見応えがあり、その後の “阿鼻叫喚” を引き立てる効果が…!?
外で時間をつぶしていたらしきダッチ(アーネスト・ボーグナイン) の不敵な笑顔が、またNice♪

オープニング・クレジットは… 
渋めなロゴで、テンポ 好く♪  一気に高揚感がっ ( ´艸`)

騎乗の男たちを追うカメラ… そして、子供たちが囃し立てる “蠍と蟻” の図…。

(このシーンは、エミリオが子供の頃の思い出をふと口にしたことから…  ピンと来たそうですが…
サム・ペキンパー監督は「映画はこれでいける!」と確信したらしい…!? w  
エミリオとは、エミリオ・フェルナンデス 常連の俳優さんですね。 特典のインタビューより要約)

閑話休題

この、騎兵隊の制服を着た “無法者” たちは、“南テキサス鉄道会社 管理事務所” へと向かう。
道すがら… パイクは、ぶつかった老婦人の荷物を預かり、エスコートしながら・・・!?

・・・事務所に押し入ると早々に、易々 “銀貨” の詰まった袋を強奪するに至る!?

しかし、“見張り役” は… 向かいの屋根に銃と人影を確認する…!

それは、“銀輸送” の噂を流布した?鉄道会社が雇った “囚人” たちだった。

鉄道会社の公安主任ハリガンは、これで根絶! とばかりに…!?
“無法者集団” のリーダー格 パイクの昔馴染みであるソーントン(ロバート・ライアン)を親玉に据え
無頼の “賞金稼ぎ” たちを請け出して、刺客として差し向けたはずだったのだが・・・。

折しも、行進を始めた “禁酒連盟” の信徒の一団を、否応なく乱射の渦に巻き込んで…!?

パイクたち “強奪犯” の主要メンバーは、どうにか町を抜け出し、逃亡に成功…!
国境を越え… 
予備の馬を用意して待つ、サイクス爺の元に向かった。

ひとしきり、 “分け前” で揉めた後、袋を開けてみるとっ
なんと中身は 「steel holes!(穴の開いた鋼… ねじ止め部品)」だった。

これが “仕事納め” だったという、テクター、ライルの兄弟、
“軍資金” が欲しい、唯一のメキシコ人 エンジェル
パイクの旧友であるダッチらは… 当然、怒り心頭!?

しかし、誰からともなく気の利いた台詞等で気分を変え…!? 
最後は “大笑い” で〆るのだった…。

その後・・・
エンジェルの故郷の村へと入って行った、パイク一行は…
村を上げての? 大歓迎を受けるのだが・・・
エンジェルのかつての恋人は、メキシコ政府軍のマパッチ将軍に付いて、村を出て行ったという。

村人の大合唱に送られて… パイクたちは村を後にする。
(馬上のダッチに、村の娘が一輪の赤い花を捧げる… というのは “西部劇アルアル” なのか…? w)

パイク一行は、スペイン人の手になるという白い石造りの “アグア ベルデ” の町に到着する。
(因みに Agua Verde 水(agua)緑(verde) 直前のパイクの台詞に… 「ここ(荒野)には水がない」)

はたして…
エンジェルのかつての恋人は、嬉々として!?  “将軍近く” に居た。

さて・・・?

メキシコ人のエンジェルは、時としてメンバーに向って “グリンゴ” と呼びかけます。

「グリンゴ(Gringo)」は スペイン語 で「よそもの」という意味らしいのですが
日本語訳では “アメ公” となってましたね。w
あながち蔑称という意味合いでもなさそうで…?
親しみを込めて!そう呼んでいたのかな? と。
(マパッチ将軍が彼らに向けて言うときには、そうとも限らないかも…? (苦笑)) 

エンジェル役のジェイミー・サンチェスは、予想外の? 壮絶な目に遭ってしまいましたが…!? 
“グリンゴ” に負けず劣らずの熱演で…! 好印象を残しましたね。

ところでっ
見所は、幾つもあるはずなのですが…?(汗)
う~むむむ  私的には、ほほぉ~ と感心はしても、それほどの感慨はない…!? (爆)
それは、多分 “マカロニ” 等々で観てしまっているからに他なりませぬが・・・ (;^_^A

橋の爆破の、スローモーションシーンは美しい♪ と思いつつも・・・
馬に支障はないのか!?  とか…? 余計な心配をしてしまう始末でした。(汗)

レンタルのDVD特典
「THE WILD BUNCH  AN ALBUM IN MONTAGE」より転載。

“無法者は私を魅了する (中略)
私自身も無法者と言える。だから共感できる。 サム・ペキンバー”

「プロダクション・ノート」 “暴力と死” より転載。

“我々は、西部の無法者の中でも鍛えられた古株たちについて語っている。
残忍な物語は忠実に語られるべきなのだ。”   
                 SAM PECKINPAH   (1925 - 1984)

最後に、また? 余談です…。(汗)
今回、兄弟役を演じたウォーレン・オーツ と ベン・ジョンソン ですけれども…
デリンジャー(1973)」では、犯罪者デリンジャーと、彼を追い詰めるFBI捜査官でした。
何となく “以心伝心” 的なものが感じられたのも、頷けるかな? と勝手に思ったりしています。w

ウィリアム・ホールデン(パイク・ビショップ)
アーネスト・ボーグナイン(ダッチ・エングストローム) パイクの旧友
ロバート・ライアン(ディーク・ソーントン) パイクの昔馴染み 逮捕され収監される
エドモンド・オブライエン(フレディ・サイクス) パイクの昔馴染み
ウォーレン・オーツ(ライル・ゴーチ) テクターの弟
ジェイミー・サンチェス(エンジェル) メキシコ人活動家?
ベン・ジョンソン(テクター・ゴーチ) ライルの兄
エミリオ・フェルナンデス(マパッチ将軍) メキシコ政府軍
ストローザー・マーティン(コファー)
 L・Q・ジョーンズ(T・C)
アルバート・デッカー(パット・ハリガン) 鉄道会社 公安主任
ボー・ホプキンス(クレージー・リー)
(エンディング・クレジットでの順番です)

脚本 ウォロン・グリーン

音楽 ソニー・バーク
   ジェリー・フィールディング

監督・脚本 サム・ペキンバー

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末尾ルコ(アルベール)

『ワイルドバンチ』を観たのはもうずっと前なので、きっと今観れば違う感想を持つでしょうが、初見では中南米ノスタルジーな雰囲気がとても心地よかったです。
ところで、最近またレオーネの『ウエスタン』観たんですが、ありゃ凄いなんでもんじゃないですね。映画のあらゆるおもしろさが詰まったとてつもない傑作です。                   RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2020-08-03 04:57) 

Labyrinth

末尾ルコ(アルベール)さん (^_^)ノ
今年?小劇場で観たセルジオ・レオーネの「ONCE UPON A TIME IN THE WEST」から “西部劇” 熱に火が着いた感じの私です。f^_^;
今のところは、サム・ペキンバーに凝っていますが… w
回り回って…? レオーネからクロサワに戻りそうな気配です~?
映画って愉しい~♪ ( ´艸`)

by Labyrinth (2020-08-03 14:31) 

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