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博士と狂人(THE PROFESSOR AND THE MADMAN) 2018 [は行の映画]

博士と狂人.jpg 渋めゴージャスな “超” 快作♪ ( ´艸`)

歴史はこの2人から始まった――。

ジャンル ドラマ/伝記
製作国 イギリス/アイルランド/フランス/アイスランド
時間  124分

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世界最高峰の辞書“オックスフォード英語大辞典”(通称OED)にまつわる驚きの誕生秘話を
メル・ギブソンとショーン・ペンの共演で映画化した実話ドラマ。
サイモン・ウィンチェスターの世界的ベストセラー・ノンフィクションを原作に、
世界に冠たる辞書の編纂に大きな役割果たした異端の天才2人の数奇な運命と友情の軌跡を
ドラマチックに描き出す。
監督はメル・ギブソン監督作「アポカリプト」で脚本を手掛け、
本作が記念すべき長編監督デビューとなるP・B・シェムラン。    (allcinema より)
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19世紀の英国・・・
米国人で、南北戦争時にはエリート軍医だったウィリアム・チェスター・マイナー(ショーン・ペン)は
今も戦争の悲惨な記憶に幻惑され…? 勝手な思い込みで、ある男性を追い詰め、撃ち殺してしまう。
裁判では、心を病むことを考慮され無罪となり、精神病院に収監されることに…。 

一方、名門 オックスフォード大学では・・・
『オックスフォード英語大辞典(OED)』の新たな編纂者を決めるための会議が開かれていた。
20年来の壮大なプロジェクトを任されたのは、“叩き上げ” の ジェームズ・マレー(メル・ギブソン)。

博士号が無い事を咎める者も居たが・・・
彼の見事な “スピーチ” を大いに認め、その実力を見込んで…!?
言語学者のフレデリック・ジェームズ・ファーニヴァル(スティーヴ・クーガン)が推してくれた。

マレーの妻(ジェニファー・イーリー)も子供たちも喜んでくれたのだが・・・

しかし、実際に地道な作業に携わるのは三人・・・ たちまち行き詰まる。
すべての単語を網羅し、言葉の意味や歴史までをも載せるという完璧を求めるのには人手が少な過ぎた。

そこで、マレーが思いついたのは、英語を話す人々から “単語と用例” をお知らせいただくという事…!
売り出される本に “要望” を書いたチラシを挟み、広く一般の人々の助けを請うた。

そんな頃・・・
精神病院では、或る不幸な事故が起こる。
その時、居合わせたマイナーの機転の利いた処置で、不幸中の幸いにも? 看守の命が救われた。

それを病院長が高く評価し・・・
マイナーに広い部屋を与え、希望を聞き入れ、絵や本を許可することに…。

ある日、看守のマンシー(エディ・マーサン)が差し入れた本に、マレーのチラシが入っていた。

それまで、戦時の幻影に苦しめられ、暗い絵を描いていたマイナーだったが…
その日を限りに人が変わったように…? 読んだ本から単語を書き出す作業に熱中し出した。

さて・・・?

辞書の編纂作業と並行して…?
マイナー(ショーン・ペン)の生き様というのでしょうか?
予想外のエモーショナルな展開が興味深く描かれ… 楽しめました。(と言っては失礼か? f^_^;)

何はともあれ、メル・ギブソンもですが、ショーン・ペンの存在感も相変わらずですねぇ。w

ところでっ
スティーヴ・クーガンと言えば…
私的には「ナイト ミュージアム(2006)」シリーズのオクタヴィウス(ミニサイズ)が最高♪ ( ´艸`)
本作では、マレー博士の実力を高く評価する?言語学者ファーニヴァル役でしたけれど…
終始、マレー博士の心強い味方というスタンスが、とても Nice でしたね♪

そして、もう一方の “雄”? “狂人” マイナーのことを、全面的にフォローする看守役で…
いぶし銀の輝きを放つ、文字通り “儲け役” マンシーのエディ・マーサン。
彼は以前から気になるおじさま?で…  ( ´艸`) 数多くのご出演作を見ている中、私的には…?
アリス・クリードの失踪(2009)」「おみおくりの作法(2013)」がお勧めでございます。

ご出演の女優さんでは… 何と言ってもナタリー・ドーマーですね♪
デビュー作「カサノバ(2005)」の若くてcute♪な彼女を見ている身としては、ちょいショック!?
本作では、所帯やつれ気味の子沢山な未亡人?イライザ役でしたけれど・・・(爆)

・・・憎しみからの “愛” !?  ( ̄ο ̄;
複雑に揺れる “女心” という難しめな役柄を見事にこなしていたと思われまする♪ w

こちらも子沢山?の、マレー夫人役 ジェニファー・イーリーですが・・・
ちゃんと “見せ場” も用意されていて…! 盤石なベテランの味を披露していました。(微笑)

ここで余談ですけれども… (汗) 
ちょっと困惑してしまったのはっ
スティーヴン・ディレインの演ずる精神病院の院長先生は、常にマイナーを尊重していた…!
とばかり思っていたのですけれども・・・
後半になると、いきなり…? てな感じで、強引に治療に乗り出すのです。(ロボトミーとか…?)
あまりの変わり身の早さに、周囲の人々も “唖然” という表情でしたけれども…!? (汗)
“実話ドラマ” と言うからには、実際もそうなのでしょうが、切な過ぎて心が痛みました。
(余談と言うより ネタバレでしたね f^_^; スミマセン)

人殺しの狂人といえども、多大なる貢献は間違いない事…!
この哀れな男の行く末は…?

と、暗澹たる気持ちで居た私めでしたが、なんと終盤に来て、胸の空くような粋な計らいがっ (^_-)-☆

また、
エンディングで、御本人の “写真” が出て来た時には、何だか不思議な安堵感を覚えてしまいました。w

いやー 渋めな重厚路線で行くんだろうな~ という予想は見事に裏切られましたね!?(汗)
ドラマチックもいいとこ…! f^_^; 
大きな “揺さ振り” の心地良さをしみじみ味わいました♪

・・・主役二人のアクの強さは織り込み済み!? ( ´艸`)

多分、鼻に付くようなことも一つや二つは…? 等と思って見ていましたがっ
あにはからんや… 偉大な先人にリスペクトを感じても、不快な感情等は皆無でした。不思議じゃ♪

ともかく、こんな凄い話があったなんて…!?  と、感慨を深く致しました。(汗)

メル・ギブソン(ジェームズ・マレー)
ショーン・ペン(ウィリアム・チェスター・マイナー)
ナタリー・ドーマー(イライザ・メレット) 夫をマイナーに射殺された子沢山の未亡人
エディ・マーサン(マンシー) 看守
ジェニファー・イーリー(エイダ・マレー) マレー夫人
ジェレミー・アーヴァイン
デヴィッド・オハラ
ヨアン・グリフィズ
スティーヴン・ディレイン(リチャード・ブレイン) 精神病院院長
スティーヴ・クーガン(フレデリック・ジェームズ・ファーニヴァル) 言語学者

原作 サイモン・ウィンチェスター「博士と狂人 世界最高の辞書OEDの誕生秘話」(早川書房刊)

監督 P・B・シェムラン

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コメント 2

つむじかぜ

この映画は是非、観たかったのですが、タイミング合わず未見です。
東京地区は上映終了しているので、半年後に密林プライムになりそう...
by つむじかぜ (2021-01-26 01:42) 

Labyrinth

つむじかぜ さん (^_^)ノ
残念でしたね~ でも、“密林…” でご覧になっても十分かも…?( ´艸`)ププ
内容的には、私などより つむじかぜさまの方がより感銘を受けられるのでは…? と思われまする。(汗)
by Labyrinth (2021-01-26 19:50) 

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