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私の秘密の花(LA FLOR DE MI SECRETO) 1995 [わ行の映画]

私の秘密の花.jpg マリサ・パレデス主演作♪ ( ´艸`)

幾度、恋を綴ったら愛にたどりつけるだろう。

ジャンル ドラマ
製作国 スペイン/フランス
時間  108分

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マドリッドに住むレオは、夫に内緒でロマンス作家として活躍していた。
不在がちの夫に悩みながらも、タイプライターを叩く彼女。
すると夫のプレゼントのブーツが脱げなくなってしまい、彼女は動転して親友に助けを求める。
心理カウンセラーのその親友は、彼女の気を落ち着かせようと心配して、
新聞記者のアンヘルを紹介した。
彼は彼女に一目惚れして……。
レオが故郷と母親の言葉によって癒され、
自分を取り戻すまでを描いたドラマ
。            (allcinema より)    
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マリサ・パレデス って誰?  って話ですが… f^_^; (こればっかし w)
ペドロ・アルモドバル監督作品 常連の? スペインでは有名なベテラン女優です。

私が、生きる肌(2001)」「オール・アバウト・マイ・マザー(1998)」そして
デビルズ・バックボーン(2001)」と観てきましたが、いよいよ本作は主演…! 

ということで、また少し若返ったマリサ・パレデスを堪能できました♪ (笑)

美形ということでは…?
これ程カッコイイ人だったとはっ  ( ̄ο ̄; と、改めて “驚き” の素敵さ♪ なのでしたっ 
(特にミニスカートからのすんなりと伸びたおみ足には、思わずドッキリ♪ ワクワク♪ w)

オープニング・クレジットは、激しく刻まれる…!? フラメンコの?鋭いステップの音…
(場面変わりにも時々この軽い靴音が入り、良いアクセントになっていたような…?w)

・・・臓器移植を “母親” に訴え掛ける二人の男性医師 (一人は何故かカメラ目線…?)
息子の死を認めたくない母親・・・ というシーンを撮影中!?  ( ̄ο ̄; (またかい? w)
別室にて居並ぶ男女が、その様子を映し出すモニターに釘付けに…!?
(どこかで見たような…?(笑) この頃の監督の興味の対象の一つだったのでしょうかね?w)

・・・広場を見下ろすマンションの硝子窓から室内へと、一陣の風が吹き込む…!
書斎には、仮眠をとる “ロマンス” 小説家レオ(マリサ・パレデス)の安らかな寝顔が…。

タイプライターを前に… 
レオは、脱げないブーツについて綴り始めるのだが・・・
実際に脱げなくて…!? 癇癪(かんしゃく)を起す…? (笑)

イライラしたレオは家政婦の家に電話を掛けるもっ
ダンスのステップに熱中する一家に、無視され続ける…!? (苦笑)

レオは、そのまま外出するのだが・・・
いきなりお金を無心して来た青年が居たりして…!?  ( ̄ο ̄;

行き掛り上、その青年がブーツを脱がせてくれることになる…?

しかし、それでもブーツは脱げず…! 
お金だけ渡してやる太っ腹なレオだった…!?

通り雨に濡れたレオは、カフェから友人ベティのいるオフィス(移植協会)に電話を掛けてみるが…
セミナーに出かけて不在と言われると、会場となっているホテルを聞き出して、そこへと向かう。

ベティ(カルメン・アリアス)は “臓器提供講座” の講師をしていた。

講義が終わるのを待って、レオが 「ブーツを脱がせて!」 と懇願すると…
ベティは、大した時間も掛けずに? あっさりとブーツを脱がせてくれるのだった。

その夜… 二人は久々にレストランで食事を…。

ベティは旧知の “エル・パイス社” のアンヘルという人物を以前からレオに勧めていたのだが…!
当のレオは、ベティの好意を余所に? 不在がちな夫パコの事を口にして酒量が増えるばかりだった… !?

ある日…
家政婦のブランカ(マヌエラ・バルガス)が料理をしているところへ
ふらりとレオがやってきて、服薬用の水を所望…
そして、傍らの屑籠に、クリアファイルの “書類” をポンと二束投げ入れる。

その直後…
ブランカの息子が、母から頼まれた食材を届けるのだが・・・ 
彼は、何気なく屑籠に捨てられたファイルを目にする…!?

アントニオ(ホアキン・コルテス)は、ダンスの名手だった母ブランカの復帰を熱望していた…!
そして親子で舞台に立つために、奥さまのレオに資金援助を頼む心積もりでいたのだが・・・

さて・・・?

結局、レオはエル・パイス社(新聞社)のアンヘル(フアン・エチャノヴェ)に会いに行きます。

そして、「文芸批評」を書きたい という希望を述べて・・・
無名の自分の評価をして欲しいと… 自作の(未発表の)小説とエッセイを渡します。
(“アマンダ・グリス” というペンネームですでに人気作家のレオは、正に “覆面作家” !?)

“女流で、大胆で破滅的な作風が好み” と言い… 好きな作家の名をスラスラと挙げた後に…
“「苦悩と人生」という題で彼女らを取り上げるつもりです” と具体的なプランまで口にするレオ。

ところが、アンヘルはこともあろうに!? 
アマンダ・グリスの名を出して、好みだと言い出します。

レオの顔色が一変…!? “アマンダ・グリスは正体不明だし、大嫌い” と強く否定…!

アンヘルの… 否定論でいいからグリスを書いてみては? に、レオは怒って退席してしまう!?

結果的には… 諦めきれないアンヘルからの電話で、レオも態度を軟化させて…!?
コラムを担当させてもらうことで落ち着くのですけれど…。(微笑)

レオ自身、お金になるロマンス小説を長年書いてきたものの… 
(年に5本という出版社の縛りも苦痛だった…?)
年齢と共にズレを感じ… 作家としての “変身願望” が頭をもたげたのか…? イライラがつのります。

軍人の夫も不在がちで、それもレオのヒステリーの原因になるのかも? ですが・・・(汗)
夫婦の間に隙間風が…? …と感じているのは “夫” 側ばかりで、レオはピンと来ていない!?

というところに、レオの “悲劇性” が…? (¬、¬;  

“不機嫌なマダム” を、マリサ・パレデスが “さりげない熱演” で魅せてくれます♪
(大人な風情のマリサ・パレデスが主役を張っている… というところが何より素敵です♪ (^_-)-☆)

レオの妹ロサ役に、例のユニークな女優ロッシ・デ・パルマが…! ( ´艸`)
機関銃とまでは言いませんが (笑) 早口のスペイン語でまくし立てて… 存在感をアピール…? w
(初見では、二人が姉妹とはどうしても思えず…? ど~ゆ~関係なのか戸惑いました!? (汗))

面白いな と思うのは、夫役の俳優は細面でカッコイイ? 神経質系で…!?
レオに一目惚れするアンヘルは、小男と言っては失礼ですが (^_^ゝ 陽気なポッチャリ系なのです。

レオの母を交えて体形の話をしているときに
「ぼくは食いしん坊ですから」とアンヘルが照れながら言うと…
レオの母 曰く「だから いい男だよ」

これって、監督のペドロ・アルモドバルが特別に言わせた言葉に思えます…!? ( ´艸`) フフフ

そして、都会で生き難くなった娘レオを諭すように…?

“亭主を失くした女は… (死別でも、そうでなくても) 生まれた場所に帰って、礼拝堂を訪ね…
信者でなくても 近所の人たちと御祈りをする そうでないと、鈴なしの迷い牛になるわ” 

と言う母ハシンタの台詞が、妙に印象に残るのですが・・・(田舎の風物も素敵でした♪)
やはり、これも監督のベースにあるものでしょうね?
(何故ここにきてアルモドバルにハマったのか? 自分でも不思議ですが… 色々興味深いです… w)

また、映画好きな監督さんらしい引用?も楽しかったですね♪
「アパートの鍵貸します(1960)」「カサブランカ(1942)」や「ベスト・フレンズ(1981)」
レオとアンヘルの会話の中に、作品中の台詞も出て来るので…!?  へぇぇ~ と思ったり…。w

ともかく…
モデル顔負けの?スタイリッシュなマリサ・パレデスがたっぷり見られて、大満足なのですがっ
ホアキン・コルテス & マヌエラ・バルガス のシャープで官能的なダンスも “お得” でしたね♪ (微笑)

マリサ・パレデスに着目しなかったら、たどり着けなかった作品ですが・・・
またしても好物の “不思議” に出会えたりして…!? f^_^;
それは、ビー玉コロコロ? や、医学生デモ風景 etc 
その他にも、色々と目を奪われるようなことがあり… アルモドバルのセンスに感じ入りました。

やはり映画って観てみないとわからないなぁ としみじみ…。 ( ´艸`)

ラスト近くにレオが漏らした、女流作家らしいな~ と思われる素敵な台詞を載せておきましょう。

「人生は不思議ね 過酷で矛盾してて… 意外で… 時にとても公平で…」

1.脱げないブーツ
2.レオとベティ
3.アンヘル
4.レオの家族
5.アマンダ・グリス
6.パコからの電話
7.すれ違う気持ち
8.君の“秘密の花”
9.ベティの告白
10.鈴なしの牛
11.ブランカの踊り
12.「ベスト・フレンズ」

マリサ・パレデス(レオ) 正体を明かさない? 人気ロマンス作家
フアン・エチャノヴェ(アンヘル) 編集者 新聞記者 レオに一目惚れ!?
ロッシ・デ・パルマ(ロサ) レオの妹
カルメン・アリアス(ベティ) レオの親友 心理学者
ホアキン・コルテス(アントニオ) ブランカの息子 フラメンコダンスの名手
マヌエラ・バルガス(ブランカ) フラメンコダンスの名手 レオ家の家政婦
チュス・ランプレアヴェ(ハシンタ) レオの母親
イマノル・アリアス(パコ) レオの夫

監督・脚本 ペドロ・アルモドバル

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