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恋愛日記(L'HOMME QUI AIMAIT LES FEMMES/ THE MAN WHO LOVED WOMEN ) 1977 [ら行の映画]

恋愛日記.jpg トリュフォーは脚フェチ…? ( ´艸`)

ジャンル コメディ/ロマンス/ドラマ
製作国 フランス
時間  118分

L'HOMME QUI AIMAIT LES FEMMES → 女性を愛した男 (PC翻訳)

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女性たちだけの奇妙な葬式が行なわれた。死んだのは独身の中年男ベルトラン。
彼は女性の脚にとり憑かれ、常に脚線美を追い求めた男だった……。
トリュフォー式のコメディ。「グッバイ、デイビッド」は本作の米版リメイク。(allcinema より)
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こんなところで「禁じられた遊び(1952)」を思い出す事になろうとはっ (汗)
ブリジット・フォッセーは、あの時の幼い女の子でしたね。
しかしながら、未だに成長した姿とは結び付きませぬ…?(^_^ゝ ポリポリ。

本作の彼女は、編集者の役で…  “主人公のベルトラン” を語る という、重要なポジションでしたが…
私めは、初見では誰が誰だか ?(・_・?) ハテ?状態で…!? お名前すらわかっておりませんでした。(汗)

そう言えば、大好きと言い続けているナタリー・バイも見分けがつかなかったり…?(爆)
(それくらい可愛くてプリプリな感じ…♪ ( ´艸`) 「アメリカの夜(1973)」の4年後なのに…? w)

そして、今回は心惹かれる素敵な女優さんが沢山ご出演で、嬉しい限りなのでしたが・・・
中でも、自由気ままにベルトランを翻弄する人妻役のネリー・ボルゴーが楽しかったです♪
お初かと思いきや?(^_^ゝ「暗くなるまでこの恋を(1969)」では、被害者の姉を演じておられました。

そしてそして! 別格とも言うべき? レスリー・キャロンもご出演だったのですけれど・・・
渋め且つホットな演技が何とも心に染みるなぁ…  等と生意気にも思った私めは、彼女と気付かず…!orz
相変わらずの盆暗頭なのでした…。(苦笑)

でも、思いがけず? の ほろ苦いシーンに…!?  作品の印象も急に好転したりして…!? (微笑)

実は、観始めの頃は… 個性強めな?主演のシャルル・デネ(デネル?)に好感が持てなくて…!? (爆)
(顔も濃い目ですし、独特の渋声(濁声?)が耳障りに…!(爆))

ん~ と言うか? “ベルトラン” という人物自体に違和感を感じていたのかもしれませぬ!?(汗)
ともかく、並の女好きではない!  …のは確か!(¬、¬;

しかし、見続けている内に…  慣れもあるのか? (笑)
女には薄情ではあるものの…!!(爆) 美しいものに対するリスペクトは並外れている…!
そんな性癖の持ち主なのだ!
と、憎からず思い…? いつの間にか受け入れているような風情に、自分でも吃驚…!? (大汗)

ヴェラ(レスリー・キャロン)との邂逅で、ベルトランに対する理解が深まった? ようにも思われまする。
(トリュフォー監督の思う壺…?( ´艸`))

冒頭は… 1976年 クリスマスのモンペリエ
フランス南部の街モンペリエにある墓地に、様々な女性たちが三々五々と集まって来る。

地中に降ろされた棺の主は…  ベルトラン・モラーヌ(シャルル・デネ) 

“今 彼は一番好きな角度から女たちを見ている”
と、ジュヌヴィエーヴ・ビジェー(ブリジット・フォッセー)は思い、遠目から見守る。

生前のベルトラン・・・
“女の脚は美しくバランスよく地球を測るコンパスだ ” (シャルル・デネの特徴ある声で…!)

ある店で見かけた “美脚の女性(髪にスカーフ、フリンジ付きドレス)” に強く心惹かれたベルトラン…。
(亡き母の面影を重ねたのか…? 異常な執着をみせる…!?)
走り去るクルマのナンバーを慌てて控えて!  ( ̄ο ̄;  執拗に… “女性探し” を始める…。

ベルトランは普段は流体力学研究所の研究員なのだが・・・
ある時、仕事場に “保険会社” から電話が入る。

結局、それはレンタカーだった…!?
“ミディカー” のレンタカーと聞き、事務所まで押し掛けたものの、借主の名など明かすはずもなく…!

…と思われたのだが、同情した?若い事務員がコッソリと…!?w
(実は、ベルトランは自らクルマをぶつけて “当て逃げ” を偽装していた…!(爆))

住所と名前を知った彼は、早速先方に電話を掛け、図々しくも自ら乗り込んでいくのだった。(¬、¬;

電話に出たマルティーヌ(ナタリー・バイ)が、白のパンタロン姿で指定の店に現れた時・・・
ベルトランは、一瞬きつねにつままれたような表情になる!?  (戸惑う様子と言うか…?w)

電話では、 “当て逃げ” の追及に来たわけではない事を、熱意を込めて、丁寧に説明してはいたが・・・
どれだけ素敵な人だったか! 是非またお目に掛かりたいと願ったか!
等々 ベルトランは再び熱く語るのだった…。

にこやかに耳を傾けていたマルティーヌは…? 
“それは従姉のマリアンヌ…  人違いね” と、さらりと言ってツーショット写真を取り出して見せた。
“彼女はカナダ人と結婚して、今はモントリオールに…!”  と、余計な事まで教えてくれる…。(爆)

ベルトランは、普段でも暗くて渋い顔を…? 尚更渋くしての帰宅となった。(苦笑)

・・・ベルトラン曰く 
女は(一時?) 動物のように冬眠する…! (しばらくすると(春に?)華やかに外に出て来る…)
女には2種類ある 「セロリ型」と「リンゴ型」 ?(・_・?) ハテ?

また、ベルトランは… 何かが違う…? “未知の女たち” の存在にも気付いていた…!?

母には沢山のボーイフレンドが居て、時には “僕” を残して恋人と何日も旅行に行ったりした。
(母の秘密の箱には “愛の記録” が詰まっていた…!?)
今の自分は、母と同じ事をやっているのではないか…? 女から女へ…!?

さて・・・?

ベルトランは、下着専門店のマダムと懇意になって・・・ 
ある時、食事と映画に誘い… その後は自分のアパルトマンに…! と思っていたところ…?
「若い子が好きなの」と、同年配の彼女から、いとも簡単に振られてしまう…!?(爆)

ベルトランにとっては少なからぬ衝撃で…! 自らの衰えに気付かされる切っ掛けともなったのだが…?

また、これを機に…!
女たちとの思い出を、忘れぬうちに記しておきたい! という衝動にも駆られた…!?

ベルトランは、埃をかぶったタイプライターを取り出して…!
2本指打法で…  自分や母の事なども、赤裸々に綴っていくのですけれど・・・
ベルトランは、自ら打った原稿をタイピストに託し、校正と清書?をお願いすることに…。

相前後して? 
ベルトランは身体の異変を感じ… 専門医を受診。 
(結局は淋病だった…!? (爆) この時の問答が可笑しくて笑えました (苦笑))

診てくれた老医師は本好きな人らしく… ベルトランが書棚を興味深そうに見ていると…?
趣味の “釣り” をテーマに一冊の本(マス釣りの専門書)を自費出版した話をしてくれます。

ベルトランが… 実は私も小説のようなものを執筆中です と伝えると…
「それなら出版社に話されると良い  簡単ではないが…」と、ビカール医師は適切な助言を…?(微笑)

ある夜、ベルトランは・・・
悪夢にうなされている時に… “目覚まし電話嬢” からの悪戯電話?に起こされたりする…!?(爆)
彼女が言うには、夜中にベルトランの部屋の前まで来て、そっとノックだけして帰ったとか…?

そそるような言葉を重ねる彼女に、翻弄されるベルトラン…! (いつもと立場が逆転!?(笑))
「せかせかと歩き 人殺しの目つきをしている…」
「女なら手あたり次第…!」 等々 言いたい放題のあと  ツーツーツー

・・・最初は、快く引き受けてくれたものの…?
その “内容” に不快感を催し、最早続けることは困難! と…?
タイピストの中年女性は、途中降板を希望し、代わりを紹介します と言い出します…!? (爆)

彼女の突然の申し出にベルトランは… “最初の読者に見放された” と、打ちのめされた気分になる…。

しかし、気を取り直して…!
自伝や回想録の古典 等を読んだりして… 自己を語る方法を学び、表現の法則を求めてみた…!?
ところが、それぞれ異なり、独創的で、個性が輝いていて…! 
“その筆致(エクリチュール)とは 指紋のようなものだ” と発見し、納得…!?

その発見はベルトランに、やる気を起こさせた…!

1週間ほど仕事を休み、執筆に集中。
ようやく脱稿し、熱に浮かされたように? “勢い” で?『女狂い』というタイトルを付けます。

・・・パリの4大出版社に4部ずつ送る。(ビカール医師の指示通り…!w)
そして、届いたのは… 言葉こそバカ丁寧ではあるものの?  “不採用” の通知でした。

しかし、唯一!? “ベタニ―出版” では・・・
女性編集者のジュヌヴィエーヴ・ビジェーが熱弁をふるい、男性たちを説き伏せる!?
「確かに矛盾だらけだけど リアリティーがあるわ」「衝動的に書かれた誠実な作品です」と。

こうして “出版” することが決定し、ベルトランは久々にパリへ…!

出版社でジュヌヴィエーヴ・ビジェー女史と会い、打ち合わせをした結果…
タイトルは、『女狂い』から『恋愛日記』に変更される事になる…。(これにはベルトランも同意…)

印刷工場がモンペリエ近くにあるので、おいおいビジェー女史と共に訪れることになるという…。

その後、パリのホテルのフロント付近で… ベルトランは・・・
前述の、レスリー・キャロンの “ヴェラ” と巡り会うことになります。
数年前に別れた時の、恨みつらみを…!? お互いにぽつりぽつりと静かに語り合いますが・・・

懐かしそうに…? 今なら友だちになれる! と言い出すヴェラと…?
ロンドンとモンペリエ・・・  二人とも(パリでは)異邦人だ…! と冷たく言い切るベルトラン。

・・・再びの “辛い別れ” となってしまいました…。 (何とも 切なく… やるせなく…  (苦笑))

ベルトランは、このことが有ってから原稿に手を入れたい! と言い出すのですけれど…?
編集者のビジェー女史は、「もう無理!」と受け付けてくれませんでした。

しかし、私生活?の二人は、当然 “好い仲” に…! ( ´艸`)

紆余曲折がありまして・・・(つぶさに語りたい所ですが我慢しましょう (笑))

ラストは、冒頭の続きとなります。
ビジェー女史が…「『恋愛日記』のラストは、それぞれ女たちが書くことになった…」と。

エンディング・クレジット後・・・
それまで背後に並べられていた “新刊書” が将棋倒しに…!? 
(ん? その意味は? 一寸気になりますw)

Wikipedia の「恋愛日記」には、興味深いトリビア等が載っていて、面白いかも…?です。 

今回こそ、サラッと流してしまおう と思いましたが、やはりずぶずぶハマってしまって…?
長文になってしまいました。( ´艸`) トリュフォー 恐るべし♪

1.女ばかりの葬儀
2.一目惚れ
3.女だけの島
4.老化の兆候
5.初体験
6.つらい別れ
7.美しい未亡人
8.ある夜の出会い
9.危険な女
10.医師の忠告
11.目覚まし電話
12.出版会議
13.よみがえる思い出
14.理性的な女
15.最期の願い
16.エンド・クレジット

シャルル・デネ(ベルトラン・モラーヌ) 脚フェチの女好き中年男 流体力学研究所に勤務
ブリジット・フォッセー(ジュヌヴィエーヴ・ビジェー) “ベタニ―出版” の編集者
ナタリー・バイ(マルティーヌ・デドワ?) 従姉と人違いされたお嬢さん
ジュヌヴィエーヴ・フォンターネ(エレーヌ) 下着店のマダム 年下に心惹かれ、ベルトランを振る!
レスリー・キャロン(ヴェラ) 昔付き合っていた年上の女性 訳アリ?
ネリー・ボルゴー(デルフィーヌ・グレゼル) 自由奔放な美しい人妻 水瓶座とは相性が悪い… と?
ジャン・ダステ(ビカール医師) 淋病と診断するが…  自費出版についてベルトランに語る 
(イザベル) レンタカーの事務員?
(目覚まし電話嬢) オーロール(夜明け)さん ベルトランは彼女の “声” に惹かれた♪
(母) ベルトランの付き合う女の子の事をけなした 彼は母から言付かった “恋文” をすべて捨てた!?
(ジネット) ベルトランの初体験の相手 若い娼婦
(ジネット) 弟の子守りをしながらベルトランと遊ぶ 彼自身に “女好き” と気付かせてくれた子…?
(デュテーユ) タイピスト 離婚歴など?人生経験はあるが、並外れた “女狂い” に嫌悪感を…!
(ファビエンヌ) モンペリエに来て初の恋人 音楽学校の教師
        「あなたは優しい でも愛がない」「“愛撫をする資格を下さい” に ほだされたけれど…」
        「あなたは人を軽く見てる でも恨まないわ」と本音を吐露してベルトランの元を去る
(リリアーヌ) ウェイトレス → ベルトランの事務所の電話交換手に! 恋人にはならず友だちに…?
(ヤニック) 髪をアップにすると首筋が美しく、愛らしい子だった… 
(アルフォンシーヌ) 東洋人? 奇術師の娘で、棺と骸骨の手品が得意 顔の似た女の子が居る
(リュセット) 細身の美人だが神経質で、高過ぎる鼻が気になり、整形手術の話ばかり…!?
(エヴリーヌ) 「短気過ぎる」と言うが、137個もの “ボタン” を外すのに13分掛かった!?
(マイテ) お向かいに住む読書好きな赤毛美人  “私の読書好きはたぶん母の影響…” とベルトラン。
(ジョジアーヌ) 装丁のデザイナー だが、編集者と作家の間の台詞にしか登場しない (笑)

脚本 ミシェル・フェルモー
   シュザンヌ・シフマン

監督・脚本・製作 フランソワ・トリュフォー

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