SSブログ

愛しのタチアナ( TAKE CARE OF YOUR SCARF, TATIANA/ PIDA HUIVISTA KIINNI, TATJANA) 1994 [あ行の映画]

愛しのタチアナ.jpg アキ・カウリスマキ監督作品 ( ´艸`)

ジャンル ドラマ/コメディ
製作国 フィンランド
時間  62分

----------------------------------------------------------------------------------------------
1960年代のフィンランドを舞台に、シャイで未熟な中年男をユーモラスに描いたコメディである。
映像はモノクロで、1995年ユッシ賞撮影賞受賞。            (Wikipedia より)
----------------------------------------------------------------------------------------------
オープニング・クレジットは、オートバイに二人乗りする男女の映像…
(主役の人たちかと思いきや、そうではなかったらしい…? と後でわかる… (汗))

仕立屋の作業場では・・・
葉巻を吸う母(イルマ・ジュニライネン)と息子が婦人服(子供服?)の製造を…。

ミシン掛けをしていた息子ヴァルト(マト・ヴァルトネン)は、大好きな珈琲が切れたことにキレて…!
母親を物置に閉じ込め…!? バッグからお金を失敬して? 珈琲を求めに外出してしまう。

自動車修理屋に預けていた愛車が仕上がったようなので…  ヴァルトは引き取りに…!
修理工のレイノ(マッティ・ペロンパー)はヴァルトの友達だったが、修理代はキッチリと?請求する。

その後、“勝負服” でキメたレイノは、ヴァルトのクルマの “試運転” に付き合うことに…!?
「“行け” とジョニー・キャッシュも言った」とレイノは得意そうな顔で言うのだが・・・。
(エンジンを掛けた時点で、ギャグ漫画のような展開になり? ん? 笑い処かな? なんて… ( ´艸`))

・・・ヴァルトは珈琲派だったが、レイノはウォッカ派…?

一人…  酔った勢いで?他民族をけなすようなアレコレを喋りまくる? ゴキゲンなレイノだった。
最後には「いい女を探すなら 北より南だ」とレイノ。

・・・立ち寄ったドライブインでは、長距離バスが不具合で難儀していた。(パンク?)
(バスの運転手らしき男がタイヤのチューブを水に浸している!? 妙な “間” が可笑しい♪ (苦笑))

バスの客の女二人組クラウディア(キルシ・テュッキュライネン) とタチアナ(カティ・オウティネン)は
うんざり顔で飲み物を口にしながら…  “間抜け面” のヴァルトとレイノに焦点を絞っていた。

夜の雨の中・・・ 
男二人がクルマに乗り込むタイミングに合わせて、押しの強い?クラウディアがロシア語で話し掛ける。
すると、助手席のレイノはムスッとして「フィンランド語を話せ!」と一言いって、堪らずに笑い出す。

その時、タチアナが「少しなら話せるわ…」と、丁寧語?で事情を説明すると・・・
レイノは改まった感じになり…?「じゃ乗れよ」と。

こうしてロシア人のクラウディアとエストニア人のタチアナを…  フェリーが出航する港まで送る事に。

さて・・・?

4人でのドライブでは、様々なことがありながらも…? その親密度は…? ?(・_・?) ハテ?
と言う感じではありましたが、どうやらレイノとタチアナの距離は近づいていた!? w 

行きがかり上? “フェリー” も付き合ってしまった男二人でしたが・・・(爆)
エストニアに着き… タリン駅までクラウディアを送って行って、見送ります。

その後は、タチアナの家までクルマで送り届けたわけですけれど・・・。

「さあ 帰ろう」とヴァルトは当然のように…。

ところが…!
「俺は彼女と ここに残る」と言ったレイノは、タチアナにキスしてから
「作家になる」と言い切って…!
ヴァルトと別れの握手をすると、彼女に続いて家の中に消えてしまいました。

とり残されたヴァルトは複雑?と言うよりは意気消沈…?
帰宅後も、どんよりしているのですが・・・。

ある日? バーのテーブルに紙包みを置きます。
それは、ロシア人のクラウディアが別れ際にプレゼントしてくれたものでした。
開けると… コーヒーミルで…?
スイッチを押すと直ぐに豆を挽き始めて… ビックリ!?

どうもこの辺りは、ヴァルトの後悔?と言いますか…  強過ぎる自責の念?による妄想かと…??(汗)

ヴァルトは… 最後には仕事場に戻り、物置の鍵を開けてから…!
何事もなかったかのようにミシンを掛け始める… というところで幕となりました。(母親は無事!w)


ところで…
ワンコは、出だしにチラッと映りましたが、それっきりでした。(ちょっと肩透かし状態…?w)

アキ・カウリスマキ監督の初期の頃?のコメディはどんなのかな?と興味を持って見ましたが・・・
(面白さが)すぐわかるものと、そうでないものと? 有りましたね… (爆)

ともかく、ご出演者も顏馴染みになっていたりするので!? 愛着も湧き… より楽しむ事が出来ました♪

カティ・オウティネンのお若い頃は、こんな顔だったのかぁ (´0`) とか…?(敢て美人とは言わず… w)

そして、初めてマッティ・ペロンパーに注目して鑑賞した作品でもありました。
お初はジム・ジャームッシュ監督の「ナイト・オン・ザ・プラネット(1991)」でしたが…。

お顔は身知ってはいても…? 好ましく感じてはいても…? 44歳で急逝した俳優さんとは知らず・・・
ということで、今回は改めて… 彼の可笑しさをじっくりと味わう事が出来て、良かったと思っています。
本作はマッティ・ペロンパーの遺作でした。

看板女優の? カティ・オウティネンにはそそられず…?(汗)
不思議なおっさん風情のマッティ・ペロンパーに惹かれてしまいましたので…?(爆)
アキ・カウリスマキ監督作品は今後も続くかも… です。(監督さんのワンコ目当て? ( ´艸`))

チャプター(参考までに)
1.母を閉じこめ
2.ドライブへ
3.タチアナたちのお願い
4.ダンスホールへ
5.ホテルに一泊
6.話のかみ合わない4人
7.別々の夜
8.野宿
9.恋ごころ
10.港へ到着
11.とり残されたヴァルト
12.ヴァルト、仕事に戻る

カティ・オウティネン(タチアナ) 旅人 エストニア人  フィンランド語が出来る? 写真が趣味
マッティ・ペロンパー(レイノ) 自動車修理工 老眼鏡が必要…? ウォッカをラッパ飲み
マト・ヴァルトネン(“ヴァルト”  レイマン・ヴァルデマール) 仕立屋  珈琲好き 母と二人暮らし
キルシ・テュッキュライネン(クラウディア) 旅人 押しの強い陽気な?ロシア人
エリナ・サロ(ホテルの受付) 夜とは言えカーラ―巻き巻きで接客
イルマ・ジュニライネン(ヴァルトの母) 葉巻スパスパの 肝っ玉母さん!?
?(犬) レイノの自動車修理工場に繋がれていて、タイミング良くワンワンと二声啼く

監督・脚本・製作 アキ・カウリスマキ

nice!(28)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

nice! 28

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。