SSブログ

ナイト・オン・ザ・プラネット(NIGHT ON EARTH) 1991 [な行の映画]

ナイトオンザプラネット.jpg 久々のジム・ジャームッシュ… ( ´艸`)

LA発、ヘルシンキ行 地球の夜の十字路で 5都市同時のタクシードライブ
 “活気最高、ジャームッシュの傑作!” [ニューヨーク・タイムズ]

ジャンル ドラマ
製作国 アメリカ
時間  129分

----------------------------------------------------------------------------------------------
地球という星の、ロサンゼルス、ニューヨーク、パリ、ローマ、ヘルシンキという5つの都市で、
5人のタクシー・ドライバーが乗客を乗せた。同じ夜にそれぞれに繰り広げられる5つの物語。
本作はジャームッシュの作品に共通して見られる奇妙な可笑しさ、
卓越したセンスが冴える会話に加え、背景に広がる空しさに満ちた荒涼感は健在であり、
その独自の雰囲気で好き嫌いがハッキリと二分される彼の作品にしては割りと門戸が広く、
様々な人が楽しめる作品に仕上がっている。             (allcinema より)
----------------------------------------------------------------------------------------------
ジム・ジャームッシュ監督と申しますと・・・
デッドマン(1995)」を、ジョニー・デップ見たさにDVD購入…! これが、お初でしたが…
よく理解できたとは言い難いにせよ?( ´艸`) 全編に漂う “魔訶不思議” な空気感にやられました。

初 “映画館” 作品は「リミッツ・オブ・コントロール(2009)」これも言ってみれば “不思議系” ?(笑)
“先達” お勧めの「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ(2013)」…と、3作品のみ鑑賞済です。

今回は内容よりも、ジーナ・ローランズのお名前に惹かれて…!?  だったかも…?(ウ^_^ソ) 

冒頭から、“不思議” 感溢れるユニークなメロディ…
超低音の濁声のテーマ曲…! (トム・ウェイツ??(・_・?) ハテ?全くのお初?  かと思いきや…!? w) 
(味わい深い… というよりは?面白い曲だな~ と思いつつも、軽く衝撃を感じたりしましたね…(爆))

作りものっぽい “地球” から “世界地図?” へ…!? 
そして、物語の切り替えに映し出される、ズラリと並べられた五都市の “時刻表示”…!? 

ロサンゼルス
ウィノナ・ライダー(コーキー) タクシードライバー
ジーナ・ローランズ(ヴィクトリア・スネリング) 映画関係?のエージェント

朝7時過ぎのロサンゼルス
酔っパのミュージシャン (『ユーテンシル Utensil』 “お道具” というバンド?) 二人を乗せて…!
いつもと違うターミナル(EXECUTIVE TERMINAL)に着いた、タクシー運転手のコーキー。

同時刻に、小型ジェット機で到着した、キャスティングのエージェントというヴィクトリア。

コーキーはタイミング良く客を得る事が出来て…! ビバリーヒルズへと向かうのだが・・・

その道すがら…
年代その他、全く異なる二人は、何となくフィーリングが合い? 軽~く本音をこぼし合う事に…!? w

フーセンガムと煙草をスパスパしながら、兄たちと同じく整備工になるのが夢…! と語るコーキーに
不思議な魅力を感じ取ったヴィクトリアは、職業柄? “女優への道” を示してみるのだが・・・  

「あたしの生きる道じゃないわ… 人生プランを立ててるの!」
と、嫌みなく言ってのけるコーキーに完敗の態の ヴィクトリアだった…!? w

さて・・・?

ミニスカートから伸びる、ジーナ・ローランズのおみ足の綺麗さ♪ (^_-)-☆
“無作法” に振る舞うほど可愛さが際立つ感じの…? ウィノナ・ライダーでしたね。

ニューヨーク
アーミン・ミューラー=スタール(ヘルムート・グロッケンバーガー) 道化師の?タクシードライバー
ジャンカルロ・エスポジート(ヨーヨー) ?
ロージー・ペレス(アンジェラ) ヨーヨーの義妹?

午後10時過ぎのニューヨークの寒空の下…
ユニークな “毛皮帽子” を被った、小柄な黒人男性ヨーヨーはタクシーを拾おうとしていたが
「ブルックリンまで」と言うと、ことごとく乗車拒否に遭い、やけっぱちになっていた…!? 

そこへ、不自然な走り方のタクシーが止まり…! 中から、たどたどしい英語で “日常の挨拶”…!?
変だな と思わぬでもなかったヨーヨーだが、温厚そうな中年?男性ということもあり? 乗車する。

ところが、その運転手はオートマ車にもニューヨークの街にも明るくなかった…!? ( ̄ο ̄;

しびれを切らしたヨーヨーは、自らハンドルを握りブルックリンの自宅まで向かう事にする…!

助手席に座り直した運転手は、一気に観光気分になり…? キョロキョロ! ワクワク♪

からかい半分の?ヨーヨーに問われるがまま、話し始めた “ヘルムート・グロッケンバーガー” は…
東ドイツ出身で… 本職はサーカスの道化師だという…!? (´0`) エッ

さて・・・?

運転手役のアーミン・ミューラー=スタールの、都会ずれしていない雰囲気が何ともNice♪ 
純朴なお人柄が滲み出て来るような…!? (;^_^A 手練れの役者だな と改めて思ったり…。(笑)

パリ
イザック・ド・バンコレ(運転手) コートジボワール出身のタクシードライバー
ベアトリス・ダル(盲目の女性客)

午前4時過ぎの… まだ “漆黒” のパリの街・・・
コートジボワール出身の若いタクシードライバーは、後部座席に二人の黒人男性を乗せている。

自らを “超VIP” だという… 大使と関係あるらしき?二人は、酔った勢いで運転手に絡みだす…!?

いよいよ堪忍袋の緒が切れた運転手は、哀願する?二人を裏道に降して走り去るが・・・
すぐに料金を取りはぐれてしまった事に気付いて…! また新たな怒りが湧いてくる…!?

そんなことが有って、次に乗せた客は…  白杖を掲げてタクシーを止めた若い盲目の女性だった。

「ロワーズ河岸まで…」と言う、その客はパリの道を見事に把握しているようで…!?
彼女の指定した道順から外れてトンネルを潜った瞬間に、その事をピタリと当てるのだった。

「盲人は黒眼鏡を掛けるのでは…?」と運転手があけすけに問うと…
「そう? 見たことないから 知らないわ」と、若い女は煙草を吹かしながら切り返す。

運転手が更に「生まれつきか?」「不自由だろうな…」と続けると・・・
「ほっといて! 私はあんたに出来ない事だって出来るのよ…!」と、にわかに気色ばむ。

運転手は思わず「流石に車の運転は出来ないだろう」と憎まれ口を叩いた後に・・・
「気を悪くするな…! 分からないから聞いたんだ」 と、言い訳を…!?

その後、女性客は機嫌を直し…? 日常生活(主に感覚?)について話し始めるのだが・・・
懲りない運転手は、また興味本位から様々な “素朴” な質問をし、軽口を叩いてしまうのだった!?

さて・・・?

ベアトリス・ダルという女優さんの “盲人” 振りがスゴイ…! 見事と言うしかない感じでしたね。
彼女の台詞も痛快で、感心させられましたが… ラストも皮肉なオチが付いたりして笑えました。 w

ローマ
ロベルト・ベニーニ(ジーノ) タクシードライバー
パオロ・ボナチェリ(神父)

ロベルト・ベニーニは「ライフ・イズ・ビューティフル(1998)」で知った俳優・監督さん…

初見では 「誰? 見たような気もするが…?」と思わぬでもなかったのですけれど…?(笑)
これを書き出して、初めて “彼” だと気付きました…!?  (^_^ゝポリポリです。

あの早口で喋りまくる感じ… アクの強さ丸出しの…! (≧m≦)ぷっ
あれは、紛れもなく…  彼一流の “話芸” と思われまする…。 本作の “見所” !? (笑)

そのお喋りの内容が “刺激的” 過ぎた? というワケでもないのでしょうが? (汗)
なんと… 結果的に “悲劇” となってしまいました…!? (爆)

・・・罪を重ねて来たので懺悔させて欲しい

ということで… 
タクシードライバーのジーノは乗客の神父さま相手に、勝手に “秘密” の告白をし始める…! 
(子供の頃…  “最初の相手” は南瓜だった… とかなんとか? (;^_^A ともかく立て板に水…!)

さて・・・?

最初… 
夜が明ける前のローマの小路を、巧みなハンドルさばきで…! ハイスピードで…!
我がもの顔に走り抜けるジーノは、なんと “黒眼鏡” 着用でした。(爆)

ヘルシンキ
マッティ・ペロンパー(ミカ) タクシードライバー
カリ・ヴァーナネン(乗客)
サカリ・クオスマネン(乗客)
トミ・サルミラ(アキ)

午前5時を少し回ったヘルシンキの街中は、積もった雪がアイスバーンに…!?
タクシードライバーのミカは、時折眠気に襲われながら…! 客の待つ場所までクルマを走らせる。

そこには3人の男たちが、頭を寄せ合い、支え合って… 立ったまま眠っていた…!?  ( ̄ο ̄;

ミカの鳴らしたクラクションに起こされた “酔っぱらい” トリオは車内に乗り込むと・・・
まずは “タクシー代” で揉め始める…!?

文無しだという二人は、正体を失くしているアキの懐の “退職金” を思い出して、お互いに納得…!

こうしてミカの運転するクルマは郊外?へ向けて走り出すのだが・・・

酔っぱらい二人は何かとミカに絡んでくる…?
先程チラッと耳にした “退職金” のワケを訪ねてみただけなのだったが・・・!? (¬、¬;

・・・アキにとって最悪の日だった…!

という話の内容が気になった運転手のミカが、改めて尋ねてみると…?
少しずつ酔いが醒めて来ている?二人の男たちは、ぽつりぽつりと話し出した。

遅刻常習者のアキは、やっとローンを払い終わった新車で出勤したものの、その日も遅刻…!
上司と大喧嘩になった挙句の “退職金” ポン! だった…!?

更に… 駐車場に戻るとっ
新車が当て逃げされていて!?  “無残なポンコツ” と化してしまっていた…?

自棄酒を煽ってバスで帰宅すれば・・・
16歳になる娘が “妊娠しちまった(妻の談)” ということで、妻と娘が泣きわめいていた…!

そこへアキが、クビになった事と、新車がお釈迦になってしまった事を告げると、妻が激怒…!
肉切り包丁を持ってアキを追いかけ回し、“離婚だー” という話に…!?  ( ̄ο ̄;

・・・やや間があって…? ミカが「その程度の話か…」と。

すると二人の男はにわかに興味を示し…! 
ミカはおもむろに、自分の “不幸話” を語り始める…。

さて・・・?

ミカの話し振りは、落ち着いていて…!? 真実味が半端ない感じ…!? f^_^; 正に “話芸” ?
いつも相手の話の腰を折るのが得意そうな?二人の男たちも、しんみり聴き入り、涙したりして…。w
(ミカの話の内容がどうだったのか… は敢て伏せまする…  ニヤリ)

それにしても、いずれ劣らぬユニークなショート・ストーリーでしたね。
どこにも愛煙家がいて… (汗) エグイ? 台詞の応酬が見ものでした。

そして毎度思う事ですが…? ロケーションが何とも素晴らしいです♪
人が寝静まった時刻の各都市の佇まい等は、貴重な記録だな…  と、観ていて飽きませんでした。

ジム・ジャームッシュ・・・ 作品の魅力は渋さ… でせふか? ( ´艸`)
とは言え、あまり深入りするつもりもなかったりするのですけれど…? w

音楽 トム・ウェイツ

監督・脚本・製作 ジム・ジャームッシュ

nice!(27)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

nice! 27

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。