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街のあかり( LAITAKAUPUNGIN VALOT /LIGHTS IN THE DUSK/ LICHTER DER VORSTADT/LES LUMIERES DU FAUBOURG) 2006 [ま行の映画]

街のあかり.jpg アキ・カウリスマキ監督作品 ( ´艸`)

希望を灯す

ジャンル ドラマ
製作国 フィンランド/ドイツ/フランス
時間  78分

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アキ・カウリスマキ監督自ら位置づける、「浮き雲」「過去のない男」に続く
“敗者三部作”の最終章。
孤独な男に訪れる底割れの不幸と再生へのかすかな希望を抑制されたタッチで静かに綴る。
                               (allcinema より)
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いきなりでなんですが、一番 おぉ! と思ったのはイルッカ・コイヴラでした。
これまで「ポルトガル…(2012)」や「希望のかなた(2017)」で、渋顏が印象的と思った俳優さん…
なんと本作が、アキ・カウリスマキ監督作品 “デビュー” だったのですね!?

ヤクザっぽい役処(マフィアの男?)は、正に はまり役!( ´艸`)
クール… 否 冷徹な?イメージは彼の持ち味か? ともかく、それもカッコ良く見えたのですが…?
監督さんは彼に別の魅力を見出したのかな? なんて思ったりしました。w
これで… (allcinema に載っている)ご出演作すべて見る事が出来て… 嬉しい限りです♪

また…
カティ・オウティネンもチョイ役(スーパーのレジ係)でご出演でしたが・・・
今回は、お幾つくらいなのか? 30代? それにしては?ちょっとオバサンしていたような…??(爆)

そして、私はお初かと思われますが…?(否  「希望…」に “移民のお世話係” としてご出演でした w)
本作のヒロインとも言える、ミルヤ役のマリア・ヤンヴェンヘルミは・・・
妙齢の金髪美女…! と言いたい所なのですが、残念ながら? のファニーフェイスでしたね。(汗)

また…
主人公のコイスティネン(ヤンネ・フーティアイネン)に想いを寄せるアイラ(マリア・ヘイスカネン)は
ソーセージ スタンドの売り子という役ですが、地味ながらも?磨けば光る素地をお持ちのようでした?

・・・と? 女優さんで “時めく” ことはなさそうなので?(爆)
ワンコの演技に注目です! (ウ^_^ソ)  (ワンコの出番は結構有りまして、楽しみでした♪ ) 

冒頭は、夜間警備員コイスティネン(ヤンネ・フーティアイネン)がビルの見回りをするところから…。

(ヘルシンキの 「ウエスタン・アラーム警備社」に3年間勤務というのですが…?)
・・・彼は、どこにいてもコケにされてしまう人物…??

仕事終わりに事務所に寄れば、ろくに返事もされずに… 陰口を叩かれ…?
更衣室では、警備員仲間に挨拶しても無視され…?
おまけに、女ッ気が無いのを知りつつ、またデートか?と揶揄されるような始末だった…。

一人でバーに立ち寄れば・・・
ウォッカ1杯飲むにも “居場所” がない… というコイスティネン…?
しかし、そんな彼に注目した或る人物は、彼を “標的” に定めた…!?  ( ̄ο ̄; 

只一人、コイスティネンの話し相手になってくれるのは・・・
川の辺でソーセージを売る、飾り気のないアイラ(マリア・ヘイスカネン)だけだった。
彼女は彼に、いつも好意を持って接するが、鈍いコイスティネンには伝わらなかった…?

コイスティネンは、アイラにはスラスラと自分の心の内を明かすことが出来た…?

“夜警風情で終わらない…”  “会社の連中を見返してやる…” 

彼は、その準備のために “起業家向けの講習会” に通って勉強したり…?
また、警備会社 “コスキネン警備社” 設立のため!?  銀行に融資の申し込みに行ったりする。
(もちろん? 鼻先で笑われて… 帰りは「通用口からどうぞ」と言われてしまうのだったが… (苦笑))

そんなある日…
一人 ボンヤリと珈琲を飲んでいるコイスティネンの向かいの席に… 金髪も艶やかな “美女” が座る。

ミルヤ(マリア・ヤンヴェンヘルミ)は…「さびしそうだったから…」と言うのだが・・・
それは、凡庸な?コイスティネンに仕掛けられた “ハニートラップ” の始まりだった!?

そうとも知らず…? コイスティネンはいつになく饒舌になる…?

さて・・・?

時折見せるコイスティネン(ヤンネ・フーティアイネン)の寂しげな表情が堪らなく良いですね…。
救いようがないような状況が続くのに、あの顔の up で何となく見られてしまう… という…?(微笑)

・・・映画鑑賞からディスコと…? デートを重ねる二人。

ミルヤは、仕事中のコイスティネンを突然訪ねる…!?
そして、自然な甘えっぷりで? まんまと百貨店の “パスワード” を盗み取る…!

更に、彼にクスリを盛って…! クルマの中で眠らせてから腰の鍵束を…!? ( ̄ο ̄;
と言う具合に、事は容易く運んでしまうのですが・・・(爆)
(宝石店に賊が入り、高価な商品がごっそりと盗まれる…!?)

しかし、コイスティネンには、薄々わかっているような雰囲気でしたね。
何故なら、絶対口を割らなかった…! ミルヤをかばって…!? 
(それだけ彼女に夢中だった…?)

念が入っているのは、宝石店から盗み出した品々の一部を、ミルヤに運ばせたところですね…!
コイスティネンの部屋に持ち込んで、ソファの隅に隠すのですが・・・
彼は、その一部始終を “鏡越し” に偶然見てしまう。 でも彼女を咎めない…!

ミルヤは、仕掛け人である情夫のリンドストロン(イルッカ・コイヴラ)の元に行き・・・
「あいつ 私のことを警察に話すわ」と怯えて訴えるのですが…!?

リンドストロンが言うには…?
「お前のことは裏切らない…  犬のように忠実で バカで 女々しい男さ」
「そこを見破った私は天才だ」 と言ってから、「通報しろ」と手下に命じます。

重窃盗のほう助罪で懲役2年の刑・・・ 
(ヘルシンキ中央刑務所 初犯にて2ヶ月の服役後に仮釈放の権利が…?)

季節が移ろう中… 
コイスティネンが、ムショ仲間と戯れながら笑みを浮かべるのが印象的でしたね。

しかし、出所してからのコイスティネンに… またもや重ね重ねの嫌がらせ!?
そして、挙句の果てには、刃傷沙汰へと!?

(マフィアのボス リンドストロンとミルヤが同席している所を見たコイスティネンは、ようやく悟る…?)

・・・何故 彼だけがこんな目に…? と思ってしまうのですけれど。(¬、¬;

彼には、ソーセージ屋のアイラの他にも、黒人少年や、ごろつきに飼われていたワンコ…? 等
彼のことを心配し、慕ってくれる “味方” も居たんだ! ということが何よりの救いでしたね。

ボコボコにされたコイスティネンが、打ち捨てられて放心状態で居る所に…?
見届けた黒人少年が、アイラを案内して駆け付けます。

(少年は繋がれたワンコを連れて帰る…? お尻尾フリフリのワンコが何とも可愛いです♪)

「死なないで」
「ここじゃ死なない」

最後には、アイラのひたむきな愛にようやく気付いたコイスティネンが、手を差し出して…!
握り合った二人の手の up で幕となりました。

(ワンコも、どうやら新たな居場所が見つかったようで…? ホッとしました♪  f^_^; )

“三部作” を見たら打ち止め! と思っていたのに…? 次々と観たくなってしまう “アキ作品” です。w

チャプター(参考までに)
1.オープニング
2.出会い
3.デート
4.マフィアの男
5.別れ
6.騙される
7.取り調べ
8.逮捕
9.刑務所
10.新たな生活
11.再会
12.希望のあかり ~エンド・クレジット~

ヤンネ・フーティアイネン(コイスティネン) 初主演作 警備員
マリア・ヤンヴェンヘルミ(ミルヤ) アキ・カウリスマキ監督作品は初出演 リンドストロンの情婦
マリア・ヘイスカネン(アイラ) ソーセージ屋の女 アキ・カウリスマキ監督作品は初出演
イルッカ・コイヴラ(リンドストロン) アキ・カウリスマキ監督作品は初出演 マフィアの男
カティ・オウティネン(スーパーのレジ係)
パユ(犬) 祖祖母犬 ライカ「ラヴィ・ド・ボエーム(1992)」
     祖母犬 ピートゥ 「白い花びら(1998)」
     母犬 タハティ 「過去のない男(2002)」

監督・脚本・製作 アキ・カウリスマキ

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