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ムーンライト(MOONLIGHT) 2016 [ま行の映画]

MOONLIGHT.jpg 祝・アカデミー賞作品賞受賞 ^^;

映倫 R15+
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貧困地域に生まれた孤独な黒人少年を主人公に、彼が自らのセクシャリティに悩み、
自分のアイデンティティと居場所を探し求めてもがき苦しみながら成長していくさまを、
少年期、青年期、成人期の3パートに分け、革新的な映像美とともに描き出したヒューマン・ドラマ。
第89回アカデミー賞ではみごと作品賞を含む3冠に輝いた。
監督は長編2作目の新鋭バリー・ジェンキンズ。
 
内気な少年シャロンは、母ポーラと2人暮らしだったが、ポーラは麻薬中毒でほとんど育児放棄状態。
学校ではリトルとあだ名され、いつもいじめられていた。
シャロンにとって、同級生のケヴィンだけが唯一の友だちだった。
そんなある日、いじめられているところをフアンという男に助けられる。
以来、フアンとその恋人テレサに我が子のように目をかけてもらい、初めて人の温もりを感じるシャロン。
高校生になっても、相変わらずいじめは続いていた。
そんな中、唯一の友ケヴィンに対して友情以上の感情を抱き始めていたシャロンだったが…。
                                                     (allcinema より)
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普段 “アカデミー賞” を取った作品だからと言って必ず観るというわけではないのですが
これは、授賞式での “不手際” の一件で、妙に興味を惹かれてしまいましたっ(笑)

official website を覗きますと “感動作” の文字が躍っておりましたけれど・・・
結論から申せば、魂の震えを覚える程の高揚感はなかったかな? と。 (汗)

やはり、主人公の置かれた状況は特異と思われ・・・ (米国では当たり前でも?(爆))
自分には、なかなか理解し難いものなんだろうな? と、最初は思いましたが・・・(汗)
(黒人社会の持つ独特な雰囲気は、慣れるまで、いつも緊張を強いられます・・・?w)

言葉によるいじめや、暴力も執拗に描かれますが・・・ 
それに耐えつつ少しずつ成長する主人公シャロンの持つ純粋さ?繊細さに心惹かれ・・・
彼の行く末がとても気になって、最後まで興味深く観ることに・・・!
(まぁ、たとえ涙は出ないにしても・・・ ですけれど?w)

演ずる俳優さんの印象を含めて・・・ ですが ^^;
彼(ら)の “存在感” と “静謐な空気感” はシカと感じられ、好ましく思えました。

ひとつ気になったのは特殊なカメラワーク?
人物を中心にカメラが回るというシーンがありまして・・・

その被写体が次々と変わっていく・・・ 
というような撮り方でしたが、確かに斬新! と思いましたけれど・・・
それが “革新的な映像美” と言われるものなのかしらん?(汗)
 
ところでっ
海のシーンはいくつかありましたが、どれも印象的で、いろんな意味でドキドキでした。 (笑)

特に、ひょんなことから出会ったフアンが、ひ弱に見える “リトル” に泳ぎを教えるところ・・・
私めは、(たぶん “リトル” も?)  まだフアンを信頼できていない時でしたので
いつ “リトル” を酷い目に合わせるのか? なんて・・・内心ドキドキで観てましたっ w

フアンを演じたマハーシャラ・アリは見事「助演男優賞」を受賞されましたが
“リトル” に注がれる穏やかな眼差しには愛が感じられて!好印象でしたね♪ ^^;
「自分の道は自分で決めろよ 周りに決めさせるな」 と言う台詞も説得力がありました!
(麻薬の売人なのに・・・(爆))
彼の出番は案外少なくて・・・ 拍子抜けしてしまいましたけれど。w

夜の海のシーンは・・・
う~むむむ 結構なまなましくて・・・ ドキドキよりも “ドギマギ” だったかも? (笑)
親友(?)のケヴィンと砂浜に並んで座るシーン・・・
思わせぶりな描写が、よりリアル感を感じさせたり・・・?(爆)
(見る人が見れば、ロマンティックな光景に映るのでしょうが・・・? (・・*)ゞ)

ところで、タイトルの「ムーンライト」ですが・・・
月光の下、黒人の肌は青光りするので、“ブルー” と呼ばれてた と
フアンが リトルに話すシーンがありましたけれど・・・
それよりも、やはりシャロンの初体験の方でしょうね~(微笑)

リトル → シャロン → ブラック と、成長に伴って俳優が変わっても然程の違和感は無く・・・
むしろ、その時の彼の “在りよう” を如実に表して!?  Nice キャスティングと思われました。

入れ替わる毎に、“ママ” の存在が浮かび上がる!? というのが興味深く、巧いと思いましたね。
(あんな母でも彼にとっては、最愛の人であり一番恐れる存在なのですね!? ^^;)

ママのポーラ役にはナオミ・ハリス
子煩悩な母かと思うと、子どもを食い物にするような薬中の売春婦に・・・!?(汗)
いつになく?凄いな~ と思ったのに “助演女優賞” は取り逃がしてしまい・・・ 残念でしたね ^^;

正直な話、
食わず嫌いで? スルーしそうなところでしたが(爆)
観て良かったです。 予想外の(?)しみじみとした作品でした。
(しかし、纏めるのに苦戦して!? UPが遅くなったことも確かです・・・ ポリポリ (・・*)ゞ)

レヴァンテ・ローズ(シャロン(ブラック))
アンドレ・ホランド(ケヴィン)
ジャネール・モネイ(テレサ)
アシュトン・サンダーズ(シャロン(10代))
ジャハール・ジェローム(10代のケヴィン)
アレックス・ヒバート(シャロン(リトル))
ナオミ・ハリス(ポーラ)
マハーシャラ・アリ(フアン)

監督 バリー・ジェンキンズ

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