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アララトの聖母(ARARAT) 2002 [あ行の映画]

ARARAT.jpg マリ=ジョゼ・クローズ狙いで…!? ( ´艸`)

母さん――
たとえ僕たちの故郷が滅ぼされても
あなたの手のぬくもりは一生忘れない

製作国 カナダ/フランス

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アルメニア人を両親に持つ「スウィート ヒアアフター」のアトム・エゴヤン監督が
自身のルーツと向き合い、今なおトルコ政府がその事実を認めようとしない
アルメニア人大量虐殺にスポットを当てた人間ドラマ。
実際に虐殺で母を亡くした亡命画家アーシル・ゴーキーの『芸術家と母親』をモチーフに
過去と現在を交錯させ壮大なスケールで描く。

アルメニア人の映画監督エドワード・サロヤンは、新作の映画を撮影するため、
ここカナダのトロントにやって来た。
それは、1915年に聖なる山アララトの麓で起きたアルメニア人虐殺の史実を、
当時のアメリカ人宣教師アッシャーの著作に基づいて映画化するというもの。
彼はこのテーマを映画化するに当たって一人のアルメニア人画家ゴーキーに注目し、
彼の研究で知られる美術史家アニに顧問を依頼する。
アニの夫もアルメニアでトルコ政府に対してテロを企て殺されている。
父の死に疑問を持ち続けていたアニの息子ラフィは、
映画の撮影をキッカケに、真実を知るためアララトへと旅立つ。 (allcinema より)
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オープニング・クレジットは画家のアトリエから・・・。
(後に、そこがアルメニア人画家アーシル・ゴーキーのアトリエとわかる・・・)

そして、
カナダのトロント空港の税関でダメ出しをされた “石榴” をその場で食すエドワード・サロヤン
(彼が撮っている最新作に少年期のアーシル・ゴーキーも登場!?)

粗い画像のアララト山の挿入
(これは主人公の青年ラフィがトルコへ行き、独自に撮ってきた映像と後でわかるが・・・)

ラフィの母、美術史の教授でアーシル・ゴーキーに造詣の深いというアニの家でのホームパーティ
(アニの再婚相手の連れ子で、ラフィの異父妹というシリア(マリ=ジョゼ・クローズ)の登場!)

シリアは人前で容赦なく、アニに突っかかり敵意を剥き出しにする!?
その裏には根深いもの(誤解?)がありそうで・・・。

シリアの父と恋に落ちたアニが強引に父を奪い、シリアの家庭を破壊したばかりでなく
共に暮らし始めてから、アニが別の男に心変わりしたことで?父は自死に追い込まれた!?
・・・とシリアは主張?
“父親の謎の死” を受け入れることが出来ぬ事の腹いせに? 折りあらばアニを責め立てる!

その裏で・・・
異父兄となるラフィと肉体関係を結びながらも、彼に対しても “父の死” を蒸し返しては悩ませる!?

ラフィとて、自分の父親が何故トルコ大使を狙ったものか、理解し難い思いを拭い切れずにいたが…
シリアの「自分の眼で見てくるべきだ」との言葉に背中を押されて、単身トルコに渡るのだった。

ラフィはトロント空港の税関で取調官のデヴィッド(クリストファー・プラマー)に足止めされる。

現地で頼まれたという複数のフィルム缶に疑惑をもたれたのだが・・・

ラフィは “中身” がフィルムであることに疑いを持たず…!?
身に即した “理由付け” を、問われるがままに語り出すのだった。
取調官のデヴィッドはこれが “最後の勤め” という思いも有り、じっくりとラフィと向き合う。

そのデヴィッドには独立した息子フィリップが居て、時折孫の顔を観に訪ねるのだったが・・・
父に蟠りを持つ?フィリップは、アーシル・ゴーキーの作品を展示している美術館の職員だった。

そして、フィリップの “パートナー” は というと、
トルコ系の俳優で…?
今まさに製作中のエドワード・サロヤン監督作品では
トルコ軍の将軍という大役を射止めたのだが・・・。

・・・さて?

備忘録なので、ピーマン頭の私めの為に上記のように纏めましたが・・・(苦笑)
そう長くもない尺の中で、矢継ぎ早に? 時を前後しながら展開して参りますのでっ
解り難さと言う点では・・・ う~むむむ (¬、¬; 相当なものでしたね~ w

ま、そんなわけで・・・  (どんなわけ?( ´艸`))
マリ=ジョゼ・クローズに引き寄せられるようにして出会った “小難しそうな” 本作でしたが
これが思いの外、心地良い、好みの作品なのに吃驚なのでした!? w

むむ?
“心地良い” 等と言う言葉は不適切かもしれませぬ…?(汗) 
興味をそそられるエピソードが満載で… 畳み掛けるように!? という意味なのですが… (汗)

テーマが “アルメニア人大量虐殺” なので、それなりの惨いシーンが出て参りますけれども
時代や人種が変わっても、人間の蛮行には大差ナイなぁ と、やるせない気持ちに… orz

アトム・エゴヤン監督は、自身の伝えたい思いを・・・
青年ラフィ(デヴィッド・アルペイ)や、宣教師クラレンス・アッシャー役の俳優を演じた
ブルース・グリーンウッドの口を借りて吐き出していましたね。
迫力ある映像と相俟って、心揺さぶられる程の印象深いものとなっていたと思います。

ところでっ
アルシネ・カンジアンは「消えた声が、その名を呼ぶ (2014)」にご出演とありますが…?
残念ながら、私めの記憶には… ナシ!? (汗)
ですけれどもっ
今回のアニ役は本当に素敵で、責められて動揺する姿にも艶っぽさを感じてしまいました。w

反対に、責める(攻める)義理の娘シリア役を演じたマリ=ジョゼ・クローズには
若さと青っぽさを感じましたね~ (;^_^A
そこがまた好かったり致しましたけれどもっ w 脱ぎっぷりもよかったり…?( ´艸`)

更に、こんなところで?  ご健在のシャルル・アズナヴールを拝めるとはっ

正直な話・・・
最初にお顔(石榴を食べる映画監督)を見た時には誰だかわかりませんでしたけれど… (汗)
思いがけず温和な風情の “老いの姿” を拝見できて嬉しく思いました。

アルメニアってジョージアとも接しているんだな 等と、また一つ知識が増えて… (;^_^A
本当に、映画サマサマです…!?(微笑)

デヴィッド・アルペイ(ラフィ)
シャルル・アズナヴール(エドワード・サロヤン) 映画監督
アルシネ・カンジアン(アニ) ラフィの母親 美術史の大学教授
マリ=ジョゼ・クローズ(シリア) ラフィの異父妹
イライアス・コティーズ(アリ) トルコ人将軍役の俳優 フィリップのパートナー
ブルース・グリーンウッド(マーティン・ハーコート) クラレンス・アッシャー役の俳優
クリストファー・プラマー(デヴィッド) 税関の取調官
エリック・ボゴシアン(ルーベン) 脚本家
ブレント・カーヴァー(フィリップ) デヴィッドの息子 美術館職員
シモン・アブカリアン(アーシル・ゴーキー) 画家

監督・脚本・製作 アトム・エゴヤン

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