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サン・スーシの女(LA PASSANTE DU SANS-SOUCI) 1982 [さ行の映画]

サン・スーシの女.jpg ロミー・シュナイダー 最後の出演作。

製作国 フランス / 西ドイツ

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人権擁護委員会の代表である主人公の幼い頃の戦時下での辛苦の体験と現代を交錯させ、
ナチスヘの憎悪、養母への慕情などを描く。     (映画.com より)
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ロミー・シュナイダー は、何作か観ているものの、まだ 知ってます!とは言えない女優さん…(汗)
今回は、遺作ということで、拝見してみたのですけれども… 不思議な魅力の女優さんですよね♪

逆に?(汗)
何とも感じない? ミシェル・ピッコリのご出演作は結構沢山観ておりまする。( ´艸`)

冒頭はパリ オルリー空港
米国帰りのマックスを迎えに来たリサは、夫の無事の帰国を心底喜ぶ…。

ホテルに落ち着いたマックスが、リサにニューヨーク土産だとキスリングの絵画を差し出すと
リサは大感激♪ どこに飾ろうか?と浮き立つ気分を素直に表すのだった…♪

その時、部屋に封書が届けられ・・・
明日の資料という、それに目を通していたマックスは、突然取り乱し!? ぷいと外出…!

パリの夜の街を、杖を突いて懐かし気に歩くマックス…。
"店仕舞" 中の男に「ここは戦前はキャバレーだったんだ」と伝えるも、軽くあしらわれてしまい…
並びの、ロシア風の?賑やかな音楽が漏れてくる店に入ってみる。
そして早速「亡命の歌」をリクエストし、感慨深げに聴き入るのだった…。

翌日
パラグアイ大使を訪ね、世界人権擁護委員会の代表者として話すマックス…。

マックスは突然、フェデリコ・レゴ氏にドイツ語で話しかける!
「1933年当時…勤務先はパリのドイツ大使館? ルパート・フォン・レガールト?」

「そうだが…」との答えを得ると
「エルザという女性を覚えていますか?」と切り出し…
「何故今ごろ…? もう昔の話だ…」と返されると、スーツケースから銃を取り出し大使に発砲!

逮捕されたマックスに、ジュフロア弁護士の尽力で、リサが面会出来ることに…!

始め、動揺し? 苦しそうにしていたマックスだったが…
リサになだめられて、徐々に重い口を開いていくのだった。

1933年3月、ベルリンで父と共に暮らすマックスは12歳だった…。

ある日、路上でナチスの集団に言い掛かりを付けられて・・・
父はその場で射殺、マックスは右脚に大怪我を負わされてしまう!

部屋から見ていた隣人のエルザが飛び出してきて、マックスをかばってくれた…。

それからは、ミシェルとエルザの夫婦に引き取られ、成長するマックス・・・
のはずだったが、ミシェルの印刷所がナチスに目を付けられ!?
危機感を持ったミシェルは、エルザとマックスをパリへと逃すことに…!

さて・・・?

マックスの過酷… いや壮絶と言える、波乱万丈の人生を描いた本作ですが・・・。

"命の恩人" として愛した養母のエルザに生き写しの、若きリサとの出会いを軸に…

偶然のこととはいえ、少年期のマックスを一時的に護ることとなった…!
気の良いフランス人商人、モーリスの複雑なる心情…!? 

やら…?

皮肉な事とはいえ、エルザに横恋慕?のドイツ人の役人 レガールトの冷酷さ…!?

等々、
エルザ(ロミー・シュナイダー)LOVEの男たちの生き様も興味深く描かれておりまする。

裁判の模様も重要なシーンではありますが・・・
何だかあまり現実味を帯びていないような印象を受けたのですけれども…?(苦笑)
それでも、元ピガールのホステスの "名台詞" には、傍聴席と一緒に喝采を送りたくなりました♪

執行猶予が付き、普通の幸せを噛締めている風のマックスとリサの映像に、テロップが流れる…。
「リサとマックスは自宅前で殺害された… 犯人は特定されず…」

えぇっ 唖然…! のラストなのでしたが…。(汗)

エンディングクレジットでは・・・
テーマ曲? 『亡命の歌』TALILA の哀調を帯びた歌声が切なく響きました♪

ロミー・シュナイダー(エルザ・ウィナー 歌手/リナ・ボームシュタイン マックスの妻)
ミシェル・ピッコリ(マックス・ボームシュタイン) 世界人権擁護委員会の代表者 ユダヤ人
ヘルムート・グリーム(ミシェル・ウィナー) エルザの夫 出版者
マチュー・カリエール(ルパート・フォン・レガールト/フェデリコ・レゴ) 独逸人
ドミニク・ラブリエ(シャルロット・モーパ) キャバレー時代のエルザの同僚
ジェラール・クライン(モーリス・ブイヤール) シャンパン製造販売
マリア・シェル(アンナ・ヘルビッヒ) ベルリン在住 弁護士夫人 エルザの知人 ユダヤ人
ジャン・レノ ?
ヴェンドリン・ヴェルナー(子供時代のマックス) ユダヤ人

監督 ジャック・ルーフィオ

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末尾ルコ(アルベール)

はわわわわわ・・・(←いきなりロミー・シュナイダーの作品を取り上げてくださって、動揺している様子 笑)。
フランス人の友人フェノン(仮名)に言わせると、「まさにスターの中のスター、まさに空に輝く星」と、別格中の別格という大絶賛ぶりでした。
『サン・スーシの女』はもうずいぶん前に観て、(味のある映画だなあ~)という印象でしたが、今観たら違う感想になる可能性大です。
好きな出演作は多いですが、やはり『離愁』、『ルートヴィヒ』、そして『地獄の貴婦人』なんかも凄いです。かなり過激な内容なので、万人にお薦めはできませんが(笑)。                     RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2019-12-11 01:14) 

響

なかなか見るチャンスのない映画ですが
読書感覚でじっくり見てみたい映画ですね。
by (2019-12-11 13:48) 

Labyrinth

末尾ルコ(アルベール)さん ひゃはははは~♪ ( ´艸`)
今回気付いたのは、ロミー・シュナイダーの歩き方のcuteさです♪
演技もさることながら、存在そのものが "魅惑" なのかな~?と…。
ぼちぼち拝見! と行きたいと思います。いつも、ありがとうございます。

by Labyrinth (2019-12-11 23:29) 

Labyrinth

響さん 今やデジタルリマスター版というので復活するので、見頃かも?
昔の映画は本当にいろんな意味で貴重だな~ と思っています。
いつも、ありがとうございます。
by Labyrinth (2019-12-11 23:33) 

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