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ガルヴェストン(GALVESTON) 2018 [か行の映画]

ガルヴェストン.jpg メラニー・ロラン監督作品…

男は死に場所を求め、
女は生きる希望に縋った――

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人気ドラマ「TRUE DETECTIVE/トゥルー・ディテクティブ」の脚本家ニック・ピゾラットの
ハードボイルド小説『逃亡のガルヴェストン』を「最後の追跡」のベン・フォスターと
「メアリーの総て」のエル・ファニングの共演で映画化したクライム・ドラマ。
死期を悟った殺し屋と娼婦に身を落とした若い家出娘が繰り広げる逃避行を描く。
監督はフランスを代表する女優の一人で、近年は監督業でも活躍めざましいメラニー・ロラン。
                                                             (allcinema より)
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同時期にレンタルした「光をくれた人(2016)」と、奇しくも同じようなラストシーンに吃驚?!

全く違ったテイストながら、どちらも親子愛と、それを見守る人々を描いた佳品♪ でしたが…
しかし、こちらは、主人公の選択で、切なくも重い予感? の幕切れとなりまして… 
それもまた、彼らしくて好いかな? と…。(また初っ端からネタバレしてますやん(苦笑))

しかし、ここで気になるのはっ
監督が入れ込むあまり?脚本に手を入れ過ぎて?! 原作者が引いてしまった…! ということ…。
"味わい" とか "云わんとすること" が違ってきちゃったので? ということらしいのですが…?
では、原作はどうだったのかしらん? と、興味はそそられるものの…  う~~~む(笑)
(買ってまで読んでみたいと思う程でもないかな~? 主人公に魅力がない とは申しませぬが… w) 

ベン・フォスターは、どこかで見たか?と思いつつ…  作品が浮かばない?俳優さんでした。
まあ、地味… と言っているようなものですが… (苦笑)
エル・ファニングと並ぶと、華奢に見えちゃう?風貌が…  nice キャスティング♪ (笑) 

冒頭は、ハリケーンに見舞われた簡素な家の不穏な?情景・・・。

診療室・・・
胸のレントゲン画像を示し、重い症状を口に出した医師を拒絶するかのように?
ロイ(ベン・フォスター)は突然飛び出して、"アジト" ?の "クリーニング工房" へと…。

"お前の女がボスに寝返ったのを知ってるか?" との仲間のからかいに平然とするロイ…?

ボスに呼ばれ、弁護士宅での "脅し" の仕事を言い付けられる。
脅すだけだ 銃は持っていくなよ と念を押され、足首に銃を忍ばせる慎重なロイだった。

案の定?
闇の中で先手を打たれて! あわや! というところで、命拾いを…!?

直後、ふと見やる視線の先に、拘束状態の若い女がっ!

ロイは捨て置けず? 彼女の縄目を解き…
傍に在った "書類" を掻っ攫い、クルマを奪って、二人で逃亡を図るのだった。

うら若き身で "娼婦" 然とした振る舞いのロッキーを、「気分悪い女だな」と突き放すロイ…。

ロッキーも、少しづつ "我に返っていく" 様子が見え…?
ある時、オレンジ郡の自宅に寄って欲しい と言い出すのだった。

荷物を取りに! と、町外れにある粗末な家に消えたロッキー・・・。

車内のロイが何気に視線を移すと、眼前に幼い少女の姿が…!?
するといきなり銃声がして!? ロッキーが必死の形相で飛び出して来る!

彼女は荷物と少女(ティファニー)を小脇に抱え、慌ただしくクルマに乗り込み!
動揺するロイに、すぐに出して! と叫ぶのだった!

こうして、三人となった一行は、海辺の町ガルヴェストンのモーテルに落ち着くのだが…?

さて・・・?

これまで、エル・ファニングをずっと見てきて思うのですが
所謂 "露出度" という点において、この作品ほど大胆な彼女を見たことがなかった… かも?
監督さんへの信頼度?なのでしょうかね? 多分…。

ケバい女と無垢な少女が混在しているような? 不思議な魅力で、作品に華やぎを供しつつ…
ロイに問われて、過去に生じた胸の痞えを吐露する場面では、形振り構わず迫真の演技…!
これを観られただけで、御の字というものでございます。(微笑)

またネタバレな余談ですけれども… ( ´艸`)
ロイは自分の症状から鑑みて、絶望的な気分になっていたのに、ひょんなことから、
「"肺アスペルギルス症" の疑いがありますが、命に係わる病気じゃありません」と言われる…。

ん?  てなもんですが…(苦笑)

そのおかげで?
その後の出会いもあり、身の振り方を考える切っ掛けも与えられる? という…
皮肉なものです。

しがない殺し屋の心に芽生えた "優しさ" ?
あるいは、無くしていなかった "まっとうな心" ?
等々…
ベン・フォスターが不器用ながら? 静かに? 熱演いたします。(微笑)

しかし、鮮やかに残るのはエル・ファニングの方でしょうかね~?( ´艸`)
たとえ原作とは違っても? これはこれで、とても面白く観ました♪

ベン・フォスター(ロイ・ケイディ)
エル・ファニング(ロッキー) 
リリ・ラインハート(ティファニー・ベノワ) 成人したティファニー
アデペロ・オデュイエ(ロレイン) ロイの昔の恋人
ロバート・アラマヨ(トレイ) 麻薬窃盗の常習犯?
マリア・バルベルデ(カルメン) ロイから寝返ってボスの女に…?
CK・マクファーランド(ナンシー・コヴィントン) モーテルの女主人
ボー・ブリッジス(スタン) 裏社会を牛耳るボス

監督 メラニー・ロラン

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コメント 2

末尾ルコ(アルベール)

へ~、これまだ観てないんです。メラニー・ロラン監督作は、環境問題のドキュメントを観ました。悪くはなかったですが、ああいうドキュメントはあまり映画館へ行ってまでとは思わないのです。
それにしてもエル・ファニング、このところすごい出演数ですね。カリスマ性がありますよね。                     RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2019-12-09 01:23) 

Labyrinth

末尾ルコ(アルベール)さん
メラニー・ロラン の才能って、多岐に亘っているということですね!?
エル・ファニングは、今や目を離せない女優さんの筆頭かも~♪ ( ´艸`)
by Labyrinth (2019-12-09 23:14) 

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