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ある少年の告白(BOY ERASED) 2018 [あ行の映画]

ある少年の告白.jpg ジョエル・エドガートン監督作品

映倫 PG12

BOY ERASED → 少年消去(直訳です w)

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同性愛者であることを否定され、“治療”を目的とした矯正プログラムを受けさせられた
自身のつらい実体験を綴り全米ベストセラーとなったガラード・コンリーの回顧録を
映画化したヒューマン・ドラマ。
アメリカの田舎町を舞台に、自分がゲイだと気づいた少年が参加した矯正プログラムの
危険で非人道的な実態と、愛する我が子がゲイである事実を受け入れられず動揺する
両親の葛藤の行方を描く。
主演は「マンチェスター・バイ・ザ・シー」のルーカス・ヘッジズ。
共演にニコール・キッドマン、ラッセル・クロウ。
監督は「ザ・ギフト」に次いで長編2作目となるジョエル・エドガートン。(allcinema より)
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「ザ・ギフト(2015)」は未見ですので、近々是非観てみたいと思っておりますが…
そう思わせてくれるくらいに? 本作の作り方のスタイルはツボでした!?( ´艸`)
ジョエル・エドガートンて、これまではフツーかな? なんて思ったりしていましたが… (汗)
監督としての手腕もですが、俳優としても凄いな! と見直したりなんかして…?! ポリポリ。

ところでっ
原作者のガラード・コンリーの父親は バプテスト教会の牧師だそうです。

本作に描かれるのも、その “世界” で起こった出来事ということになるわけですが…
いつも宗教絡みの話で思うのは、根が深そう・・・ってこと。特に米国では? (汗)
(そんな言い方で逃げちゃうのもナンですけれど…  やはり難しい…! 言葉を選べませぬ…w)

そして、もう一つ…
いつも “よくわからない” で逃げちゃうのが LGBTQ なのですが… (汗)
今回は、何故だか “別世界の出来事” で終わらず…!?
すんなりと受け入れることが出来まして…!? そんな意味でも、記念すべき一作かな? と。w

ストーリーは “時間” を前後しながら、情報を小出しにしていく…!?  例の手法でしたが w
これが何とも小気味よく決まり…! グイグイと最後まで引き込まれましたね。

それもひとえに、何気に豪華な出演者の、演技力の賜物と思われますが… (微笑)
“紅一点” ? ニコール・キッドマンは…
繊細さと強さを併せ持つ母親役を、凛とした佇まいで見事に演じ、カッコ良過ぎでした♪
(モダンな若作りが趣味なのかな?  等と思っていましたら、御本人に似せていたのですね~ w ) 

もちろん、男性陣の熱演は言わずもがなでございますっ ( ´艸`)

冒頭は、アーカンソー州の田舎町
父母と大学生のジャレッド(ルーカス・ヘッジズ)とでテーブルを囲む、朝のひと時・・・

“何も起きなければよかった でも起きたことを神に感謝する”

・・・との、ジャレッドの謎のナレーションが入り…!?
母ナンシー(ニコール・キッドマン)の運転で、親子は長距離ドライブに…!

父(ラッセル・クロウ)は牧師
教会の集会では、家族を始め信者の前で、嫌みなくこんなことを言えてしまう人物…
「美しく思いやりに満ちた妻… 優秀で率直で誠実な息子がいる… わたしは幸運な男だ」

・・・途中、助手席のジャレッドは窓を開けて片手をヒラヒラ
母はそれを見咎めて!? 危ないからやめて! と強めに言うのだが、ジャレッドは平気の平左? w

やがて、着いたところは・・・
“ “治療”を目的とした矯正プログラム” を行うという、LGBTQの矯正施設だった。

受付では、それぞれが署名するよう指示され・・・
母は、17時に迎えにくるように言われると、見学する機会も無く、そのままホテルへと帰される…。

残されたジャレッドは、携帯電話をはじめ、持ち物をすべて取り上げられ!?
守るべき沢山の厳しい規則を、矢継ぎ早に教え込まれるのだった。

その一例は… 軽く握手は良いが、体に触れるのは厳禁!?
トイレは一人で行っては駄目で、常にスタッフが同行する 等、人権軽視ともとれるものも…!?

・・・ “12日間” と言われた “自己変革プログラム” が始まった。

指導するのは、カウンセラーで牧師というヴィクター・サイクス(ジョエル・エドガートン)。

まずは大きな紙に “家族関係図(ジェノグラム)” を書くように課題が出される。
“家系図” のようなもので? そこには、アル中患者・精神疾患・犯罪歴まで書けというのだが…

さて・・・?

いろんな目にあわされるジャレッド本人の心の動きも見所となっておりますが…
両親 それぞれの立場での苦悩や葛藤…!?
はたまた、熱血教官!? ヴィクター・サイクスの “頓珍漢な?執拗さ” も見ものでしたね~ w

“ロールプレイ” という手法?は、私めも “別の場” で目の当たりにしたことがありまして・・・
他人事なら観ていても興味深いものですが、本人にとってはこれ程キツイものはないかと…!?
更に、洗脳のごとき目論見が裏に在るとしたら、堪りませんね!?

指導者役を、ジョエル・エドガートンは眼鏡使用で! (愉し気に?) 巧みに演じておりました。
(エンディングで、彼のその後の “人生” が示され… 思わず二度見してしまったり…!(謎))

この映画を観てからは、私めの認識も大分変ったな という気が致します…? 
物事を自分の底の浅い常識で測っちゃいけない と肝に銘じましたっ (ウ^_^ソ)  
 
字幕翻訳 松浦美奈さんでした。外れナシですね~ (^_-)-☆

ルーカス・ヘッジズ(ジャレッド・イーモンズ) 大学生
ニコール・キッドマン(ナンシー・イーモンズ) ジャレッドの母
ジョエル・エドガートン(ヴィクター・サイクス) 施設の指導者 牧師
ジョー・アルウィン(ヘンリー・ウォレス) ジャレッドを誘う大学生
グザヴィエ・ドラン(ジョン) 施設の仲間
トロイ・シヴァン(ゲイリー) 施設の仲間 
テオドール・ペルラン(ゼイヴィア) ジャレッドを誘う青年
チェリー・ジョーンズ(ドクター) ジャレッドの採血をする医師 医学vs宗教の "葛藤" を語る
フリー(ブランドン・エリス) 施設の教官?
ラッセル・クロウ(マーシャル・イーモンズ) 牧師 ジャレッドの父

監督・脚本・製作 ジョエル・エドガートン

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