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私のように美しい娘 (UNE BELLE FILLE COMME MOI SUCH A GORGEOUS KID LIKE ME)  1972 [わ行の映画]

私のように美しい娘.jpg 「あこがれ(1957)」以来のベルナデット・ラフォン♪

ジャンル ドラマ/コメディ
製作国 フランス
時間  98分

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アメリカ人作家ヘンリー・ファレルの同名犯罪小説を翻案した、軽快なタッチの諷刺喜劇。
女性犯罪者をめぐる著作を準備中の若手社会学者が、殺人罪で服役中の娘カミーユへの取材を試みる。
自らの半生をめぐるカミーユの談話を聞くうちに、学者は彼女に夢中になってしまい、
その無実を証明しようとやっきになるが……
男たちを手玉にとって生き延びる元気いっぱいのヒロインを、
トリュフォーとの協働は最初期の短編『あこがれ』(57)以来となるラフォンが溌剌と演じた痛快篇。
実は当初ヒロインをクロード・ジャドが、社会学者をトリュフォー自身が演じる予定だった。
    (生誕90周年上映 フランソワ・トリュフォーの冒険 official website Program より)
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待ってました♪ と言う感じで…? とても楽しみにしてました♪ ( ´艸`)

早速 余談でナンですが… (汗)
先日upしました「すべてうまくいきますように(2021)」で尊厳死を決行する老人を演じた・・・
アンドレ・デュソリエの銀幕デビューが本作ということで、感慨深いです。

コメディ色が強いので…!? 彼が真面目に演ずれば演ずるほど、可笑しみが際立って来たりして!?
終盤の “社会学者” スタニスラス(アンドレ・デュソリエ)には哀愁?まで感じてしまいました。( ´艸`)

とは言え、主役は『あこがれ(1957)』から15年ぶりとなるベルナデット・ラフォン…!
トリュフォーも “白い御本” で・・・
二人のデビュー作だった『あこがれ』の楽しい撮影風景を思い出した…!? と語ってましたけれど…
あの時、判然としなかった?彼女の “美貌” を愛でながら、痛快な思いで鑑賞致しましたっ
ベルナデット・ラフォンのご出演作にも興味が湧いてきた自分です… (^_^ゝ追っかけるかも? w

・・・ということで、ちょっと調べてみたのですけれどっ
見たいものはいくつかありましたが、一番観たいと思った「美しきセルジュ(1957)」が無い~ orz
レンタルでなければ、Amazonか? (^_-) ムフ

で、また余談ですが…!(汗) 
フランソワ・トリュフォーは未見と思い込んでおりましたが、なんとっ
柔らかい肌(1963)』“例の方” のお勧めで…!? 見ていたのですね~ (汗) すっかり忘れてましたっ
ふと気になり、試しに自分のブログを検索してみて見つけましたわ…  ポリポリ。

閑話休題? (^_^ゝ

オープニング・クレジットは、バンジョーの軽快なメロディが流れる中…♪
明るい色彩が目まぐるしく変化しながら流れていく… 車窓からの景色を反転させたものかな…?

若い女性が書店で本を探しているが、見つからず…? 店員に訊いてみる。
「1年前に出版予告が出ていたのですが…? 小説でなく社会学の論文です…」と。
すると、店主?も、社会学者スタニスラス・プレヴィン著『犯罪女性』のことを覚えていて…!
「出るはずだったのにどうしたのだろう??」 …と考え込んでしまう…?

・・・1年前
スタニスラス・プレヴィン教授(アンドレ・デュソリエ)は、刑務所を訪ね・・・
カミーユ・ブリス夫人への取材を申し出るのだが…  受付の女性看守は「アバズレ」とバッサリ…!

許可証に捺印され、早速案内されて… カミーユとの “初対面” となった…。

スタニスラス・プレヴィンが社会学について説明し・・・
「あなたの犯罪と その動機を知りたい」と言うとっ

カミーユは…!
「私の人生を小説にするのね」と、手を叩いて大喜び…!?

「いえ 小説じゃなくて… 研究と記録です」と言いながらマイクテストを始めようとするとっ
いきなりマイクを奪い取り、陽気な唄を地声で?歌い出すカミーユだった。( ´艸`)

カミーユは、9歳の頃… 乱暴な父に仕返しをするために…! 文字通り “梯子を外す” !?
(父は、カミーユが弾いていた小さいバンジョーを踏みつぶし、彼女を藁の山に蹴り飛ばしたので…!?)

それで、運の悪い?父は “事故死” したのだという…!

「あなたが殺したのでは…?」とスタニスラス・プレヴィンが突っ込むと…?
「それは運命の賭けというものよ… オヤジに気付かれなかった私の勝ち!」と煙草を吸いながら…。

・・・カミーユが 席を外している間… (トイレで用足し)
スタニスラス・プレヴィンは “感想” を記録する。

「運命の賭けという表現が実に興味深い その正確な意味を追求したい 
 罪の意識から逃れるために 彼女が作り上げた妄想の哲学かも…」

父の死後、カミーユは孤児院から感化院へと…! (カミーユ曰く “鑑別所”)
「素行が良かったので 直ぐ出た!」と彼女は言うが、実際は “脱走” !?  ( ̄ο ̄;

畑の中を逃げ切って…! 
ようやく道に出たので… そこでハイヒールに履き替える。

ヒッチハイクを試みた時に… やっと捕まえたのが赤いオープンカーのボンヤリ青年!?
後に夫となるクロヴィス・ブリス(フィリップ・レオタール)だった。

クロヴィスは、大きな構えの家に、強い母親と二人で暮らしていた…。
彼は、階下のガレージにカミーユを匿って、3週間もやりまくる!?  ( ̄ο ̄;

とうとうキレたカミーユは、“妊娠” を口実に親子に結婚を承諾させるのだが・・・
不承不承ながら?
母親のイゾベル・ブリス(ジルベルト・ジェニア)は、カミーユの保証人になってくれた…。

スタニスラス・プレヴィンはオフィスに持ち帰ったテープを秘書にタイピングしてもらう。
そして、感想を付け加えた。
「明らかにカミーユはブリス氏との結婚に 不幸な少女時代の生活環境の代償を求めたのである」

カミーユの言葉遣いの悪さを秘書に指摘された彼は…?
「そのままがいい 言葉は人格の反映だ」と言いつつ・・・
次の取材の時には、カミーユにお土産の煙草を1カートン持参するのだった。(おやつのナッツ類も…)

クロヴィスの妻の座に収まったカミーユは・・・
家業(ガソリンスタンド?車の修理?)等の手伝いは何もしなくてよい と言われ…!?
ヒマな時間…? 内緒で家中を探検して回っていた。(義母が大金を隠しているとの噂を信じて…?)

地下室の古いオーブンの中に… 義母はよく頭を突っ込んでいる!? 
と思ったが、そこには何もなかった。 (腹いせに?オーブンに細工を…!?  ( ̄ο ̄;)

しかし、とうとうヘソクリの在り処を探り当てたカミーユは…!
夫のクロヴィスも巻き込んで、義母の貯め込んだ金を盗み、オープンカーで逃げ出した!?
(物音に気付いた義母は猟銃を取り出して、乱射!?  ( ̄ο ̄;)

二人が憧れのパリを目指していたところ・・・ 
途中でエンジン故障!? (ママなら直せるかも? とクロヴィス…  (>_<))

口論になったが!? その時、クロヴィスの肩越しに “COLT SALOON” の文字が目に入った…!

そのクラブには、花型歌手のサム・ゴールデン(ギイ・マルシャン)が居て、アメリカの歌を歌っていた。
その店で、カミーユはウェイトレス、クロヴィスはバーテンダーとして働くことになる…。

さて・・・?

“美しい” カミーユは、男性客の注目の的でしたが・・・
“有名人好き” なカミーユは、歌手のサムと懇ろになる…!?  (サムには妻が…!)
(××の時には、相手が誰であろうが…?“車の走行音” のレコードを掛ける という変人 w)

その後も、ひょんなことから?
“害虫駆除” を生業とするアルチュール(シャルル・デネル)と出会って、助けられたり…!
(カミーユが頼みもしないのに、何かある毎に持ち金を差し出す…!? ヘンな男でしたね w)

はたまた、
弁護士のミュレーヌ(クロード・ブラッスール)に、上手いことやられちゃったり…!?(¬、¬;

正に…!  “アバズレ” カミーユ本領発揮!? ( ´艸`)

終盤は、怒涛のクライマックスへと突き進みますが…!
相当ブラックなテイストで笑うに笑えない? 感じだったりしました…!? (爆) 笑いましたけどっ w

・・・ “社会学者スタニスラス・プレヴィン著『犯罪女性』” が何故店頭に並ばなかったのか…?

その “疑問” をすっかり忘れていた自分でしたが…!? (汗)
スピード感の有る?巧みなストーリー展開に唖然としながらも…? 何となく納得なのでした。w

“フランソワ・トリュフォーの冒険” のパンフレット 通称? “白い御本” には・・・
ヘンリー・ファレルの『Such a Gorgeous Kid Like Me』を飛行機に持ち込んだトリュフォーが
1ページめくる毎に大笑いするので…! “危険人物” 扱いされて!?  ( ̄ο ̄;
・・・というようなエピソードが書かれていましたけれどっ
どれ程面白かったか!? 分かる気が致します…。(汗)

ところでっ
「恋のエチュード(1971)」では出版社オーナーのディウルカ役だったフィリップ・レオタール
本作では、クロヴィス・ブリスという… ヒロイン・カミーユの夫役でしたが・・・
マザコンのボンヤリ亭主になりきり…!? 良い味を出していたと思われまする。w

そして…
カミーユの虜になって行く
スタニスラスを、秘書として支え乍ら、自身も彼に惹かれてしまう…!?
という、エレーヌを演じたアンヌ・クレスも… 本作がデビューだったそうですけれどっ
“強い女” 揃いの中、唯一清楚でまともな印象の彼女は、ある意味 “儲け役” だったかも…??(微笑)

とは言え… やはり本作の “誉れ” は…?
徹頭徹尾! 全力で突っ走ったベルナデット・ラフォンの素晴らしさ♪ でしょうね。

DVD特典の “インタビュー” では・・・
「率直な性格だから選ばれたのね… 演技の方法など考えないで フィーリングで演じる方だから…」
「だから こんな奔放な役ができるのよ…」

本当に!
神懸ったような…? は大袈裟かもしれませぬが、正に はまり役…!! ( ´艸`)
調子っぱずれな “歌” も含めまして!? 思いがけず、良いものを見せて頂き、大満足でございます♪ w

これを観てから別の作品にいけるのかしら? と、ちょいと危惧してしまいますが…? (ウ^_^ソ) 

シーン・セレクション(参考までに)
1.オープニング
2.「犯罪女性」
3.女囚への取材
4.カミーユの生い立ち
5.感化院を逃げ出して
6.口述筆記
7.興味をそそる相手
8.お金を持ち逃げ
9.コルト・サルーン
10.有名人の裏表
11.妻とのいさかい
12.哀れな小鳥さん
13.黄色い手袋
14.守衛の意見
15.サムの話
16.タクシー代わり
17.“獣のように愛し合う”
18.偶然を装って
19.嘘の告白
20.運命の賭け
21.思わぬ展開
22.証拠を探しに
23.16ミリの映像
24.歌手デビュー
25.策にはまる
26.最後の望み
27.エンド・クレジット

ベルナデット・ラフォン(カミーユ・ブリス) 美しい娘?
アンドレ・デュソリエ(スタニスラス・プレヴィン) 社会学者 教授
シャルル・デネル(アルチュール) ヘンテコな?害虫駆除業者 郊外のシラク館に住んでいる
ギイ・マルシャン(サム・ゴールデン) クラブ歌手
フィリップ・レオタール(クロヴィス・ブリス) カミーユの夫 カミーユ曰く “ウスノロ”  ( ̄ο ̄;
クロード・ブラッスール(ミュレーヌ) 悪徳?弁護士
アンヌ・クレス(エレーヌ) 社会学者スタニスラス・プレヴィン教授の秘書
ジルベルト・ジェニア(イゾベル・ブリス) クロヴィスの母親
ダニエル・ジラール(フロランス・ゴールデン) サムの妻 店のオーナー?

原作 ヘンリー・ファレル 『Such a Gorgeous Kid Like Me』

脚本 ジャン=ルー・ダバディ

監督・脚本 フランソワ・トリュフォー

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青山実花

この映画、
私もずっと観てみたいと思いつつ、
中々機会がないままでいます。
タイトルからして惹かれます^^
いつか観てみますね^^
by 青山実花 (2023-05-13 10:32) 

Labyrinth

青山実花 さん (^_^)ノ
私などがお勧めするのも烏滸がましいのですが…!
一見の価値アリ!ということで是非…!(^_-)-☆
by Labyrinth (2023-05-13 14:33) 

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