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華氏451(FAHRENHEIT 451) 1966 [か行の映画]

華氏451.jpg フランソワ・トリュフォー SF “犯罪” もの…?  ( ´艸`)

ジャンル SF/ドラマ
製作国 イギリス/フランス
時間  112分

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活字の存在しない未来の管理社会を描いたレイ・ブラッドベリの小説を映画化。
主人公モンターグは禁止されている書物の捜索と焼却にあたる有能な消防士だったが、
クラリスという女性と知り合った事から本について興味を持ち始める。
やがて読書の虜となった彼の前には妻の裏切りと同僚の追跡が待っていた……。

トリュフォー初の英語圏作品であった事も含め製作はトラブル続き
(この辺りはトリュフォーの名著『ある映画の物語』に詳しい)だったが、
仕上がった作品は高潔で機知に富んだ秀作となっている。
雪降り頻る中の詩的なエンディングを始め、忘れ難いシーンに彩られており、
モンターグの妻リンダとクラリスの二役を演じたJ・クリスティの魅力も手伝って、
ブラッドベリ作品の映像化作品の中ではベストの出来と断言してもよいだろう。
B・ハーマンのスコアはいつもながら素晴らしい。       (allcinema より)
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本作は以前から、是非観てみたい! と… 興味惹かれる作品の一つだったのですが・・・
この流れで?観る事が出来て良かったな♪ と、満足しています。
いずれにせよ…  温存してきたからこその? “新鮮さ” は格別な気が致します…?(微笑)

余談ですが…
トリュフォーは海外ロケでも仏語が通じる所しか行きたがらなかった…! と聞いたことが有るので
 ↑ の “製作はトラブル続き” というのは何となくわからぬでもなかったり…!?  ( ´艸`)

フランソワ・トリュフォー監督作品も、レンタルで観られるのは残りわずかになって参りましたが…
楽しみに味わいたいものだと思っておりまする。

ところでっ
ん? どこかで見たな? と思ったのは オスカー・ウェルナーでした。(爆)
突然炎のごとく(1961)」では愛に苦悩する?ジュール役の俳優さん・・・
今回は “消防士” の模範となる? モンターグを…。 
喜怒哀楽の露出が少ない役なのかな? と思いきや…  そうでもなく?分かり易くて助かりました。w

オープニングは、音声のみの “クレジット” !? (唐突過ぎて!? 違和感アリアリ…!)
(“活字の存在しない” という縛りのせい? と気付くのは見終わった後のことでしたっ (汗))

冒頭は… ロディエ消防署を出動する1台の “消防車” …! 
切羽詰まった様な?摩訶不思議な音楽が流れる…。
(消防車のフォルムは、オープンカー?的な仕様で…  とても斬新な印象でした… ( ´艸`))

ある家で、一人の青年がリンゴをかじりながら寛いでいると・・・
1本の電話で「早く逃げて!」と教えられ…! 彼は取るものも取りあえず、家から飛び出す…。

そこへ到着した消防士一行・・・
モンターグ(オスカー・ウェルナー)は、他の者を指揮して “本の捜索” を急がせる…!

衆人環視の中、近くの空き地で… 押収した数多の “書物” を燃やすのだが・・・ 
その “火付け役” は、モンターグ ひとりに与えられた特権だった。

帰路… キャプテン(シリル・キューザック)はモンターグに、“昇進” の話をちらつかせる。

・・・モンターグは通勤に “モノレール” を使っていた。

近所に住むクラリス(ジュリー・クリスティ)は、モンターグのことが気になって仕方なく…?
ある日、とうとう彼に話し掛けてしまい…! 同じ駅で降りて家に着く迄、おしゃべりし通しに…!?

モンターグは… クラリスのことを “妻(リンダ)に似ている” というのだった。
そして、クラリスからの質問 “制服の451” についての解説をし始める。

「華氏451度は本に火がついて燃え出す温度だ」

更にクラリスは、モンターグが何故消防士をやっているのか 等々 質問攻めにするのだが・・・
(昔の消防士は火を消すのが仕事だったが、耐火建築物ばかりになると “悪書” を燃やすのが仕事に…!)

モンターグは言い淀むことなく、スラスラと “書物は人を不幸にする” と言い切る。

ところが、クラリスの悩みを聞いている内に…? 自分の中にも “不確かな部分” があることに気付く…?
(クラリスは見習い教師で…  調査官から質問された時に、納得のいく受答えが出来ず?苦にしていた…)

・・・モンターグが帰宅すると…
妻のリンダ(ジュリー・クリスティ)はカウチに横になり… “ウォールスクリーン” に見入っていた。

リンダは精神安定剤?をいつもより多く服用しているようで? モンターグは心配するのだが・・・ 
彼女は…  “家族の一員” として、今夜の “テレビ番組” に出ることになった! と無邪気に喜ぶ…!?

“ファミリーシアター” 「ともに演じよ」では・・・
カメラ目線で「君はどう思う? リンダ」と名指しで質問されるのだった。

終始、緊張気味のリンダだったが・・・
番組が無事に終了すると… 彼女は舞い上がって!?  “女優気分” に…!? ( ´艸`) 

元々、テレビ番組や出演者等を嫌っていることを隠さないモンターグだったが・・・
付き合いで観ていた感想を、冷静に… ありのままに伝えると…?
気分を害したリンダは、イライラし… 心を閉ざしてしまう…!?

・・・モンターグは “出動” 以外にも、新人研修の指導官としての仕事もこなしていた。

そんなある日、彼が帰宅すると…  妻のリンダが床に倒れていて、驚かされる!?
慌てて救急車を呼ぶモンターグ。
 
やって来たのは二人の男性救急救命士?だったが・・・ 
“全身の血液交換” をすれば大丈夫だ!  と言って、モンターグを部屋から追い立てる…!? (¬、¬;

翌朝のリンダは、正に生まれ変わったように元気で…? モンターグとの仲も “熱々” になった…!?

しかし、一方で… モンターグは・・・
身内に湧き上がる “本” への欲求に抗う事が出来ず…!?  とうとう “読書” に手を染めてしまう。

『デビッド・コパーフィールド』チャールズ・ディケンズ著
夜中に、居間で一人… 文字を指でなぞりながら、熱心に音読するモンターグ…。

さて・・・?

例によって、原作未読の私なのですが・・・
ここで悔やまれるのが、DVD特典のインタビュー映像です。
ジュリー・クリスティによる… とか、原作者による… 等々、興味津々なものばかりだったのに…!
なんと字幕の表示が無し。(>_<) あ~ なんてこったい! と己の不勉強を悔やむことに…。
(それ以前に、DVD販売元の不親切を責めるべき…? ポリポリ)

ま、それはそれとして…?
不思議なものを見せてもらったな~♪ という感想なのでしたが・・・(ありきたりな感想で スミマセン)
SFとは言え、奇をてらうでもなく、終始 渋めな映像で “不思議な異空間” を堪能することが出来ました。

自分の仕事に疑問符が付いてからのモンターグの変化は目覚ましく…!?
そこからは、どんどん人間味を帯びてくる?という感じが良かったのですが・・・(;^_^A
終には自身が犯罪者になって、追われる身となる…?(爆)

 ↑ に “雪降り頻る中の詩的なエンディング” とありますが、確かに…! 何とも言えない光景でした。

記憶した本の内容を諳んじる人、本を片手に暗記しようとしている人、口伝えで内容を伝えようとする人
等々…
管理体制が変わり…? 活字の印刷が許されるようになるまで…! 頭の中に格納する…!
という尊い覚悟は、本好きなトリュフォー監督の言わんとするところなのでしょうね。

前半の、蔵書が燃やされる様をまざまざと見せつけられるのは、私にも辛かったですが・・・
このラストありき だったのだな と何となく納得…? (^_^ゝ

二役を魅力的に演じ分けたジュリー・クリスティの功績も “大” と思うのですけれどっ (^_-)-☆
時々スーッと通り抜けていったりする “モノレール” が一番だったかも…!? (笑)
(試験的な運行で、その後は取り壊された…! と聞けば、見られた事は有難い♪ と思う私です。)

ところで、エンディング・クレジットはどうなるのだろう? と気になったのですけれど・・・
「THE END」だけで終わってしまいました。 徹底していて、かえって清々しい…? (微笑)

オスカー・ウェルナー(ガイ・モンターグ) ロディエ消防署勤務
ジュリー・クリスティ(クラリス/リンダ) 見習い教師/モンターグの妻
シリル・キューザック(キャプテン) 
アントン・ディフリング(ファビアン) モンターグの同僚
ジェレミー・スペンサー 最初に目を付けられ、逃げ出した青年?
アレックス・スコット(ヘンリ)

原作 レイ・ブラッドベリ
脚本 ジャン=ルイ・リシャール

監督・脚本 フランソワ・トリュフォー

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lequiche

一番面白くて皮肉なのは
実はキャプテンは本をたくさん読んでいる
大変な読書家だということです。
ホントならモンターグの読書の指南をするような
立場なのに、時代が時代なのでそうできない。
でもホンネとタテマエが違うことって
よくありますよね。
by lequiche (2023-08-20 11:29) 

Labyrinth

lequiche さん (^_^)ノ
あのご婦人の秘密の図書館での、キャプテンの淀みのない話しぶり…!?
確かに、活字から遠ざかっていない風情でしたものね。(苦笑)
lequiche さんのご指摘で、キャプテンの複雑な心境が良く分かりました。
ありがとうございます。
by Labyrinth (2023-08-20 18:00) 

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