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こがい・こがひ(蚕飼)  [駄句 春]

教室の隅の蚕時雨たえまなく       Labyrinth
(きょうしつのすみのこしぐれたえまなく)


副季語に  養蚕  種紙(たねがみ)  掃立(はきたて)  蚕籠(こかご)  飼屋(かひや)
      蚕棚(かひこだな)  蚕室(さんしつ)  蚕養時(こがひどき)


春蚕を飼うことである。
養蚕はわが国農業の重要な副業で、特に中部・東北両地方で盛んに行われているが、
最近は絹が化繊に押されているため、昔時のようではない。
飼育法は、年と共にだんだんと進歩し、夏・秋に飼われるもの、夏蚕・秋蚕も最近は盛んになった。
種紙にびっしり付着した蚕種(こだね)から、蚕を発生させる方法を《催青》といい、
二週間後に孵化した毛蚕(けご)を種紙から、羽箒で蚕座(こざ)に払い落とすことを掃立という。
毛蚕の時分には、桑の若い葉を食べさせる。
成熟するに随いかたい葉をたべさせ、最盛期には桑を食う音がはげしい雨音のように聞こえる。
一週間ごとに一回ずつ脱皮、休眠して、五回目に上簇(じょうぞく)し始める。
掃立から上簇までは約二十九日、上簇の前後十日間くらいを蚕ざかりと言い、
その間農家は、息つく暇もないくらい忙しい。
掃立は普通四月中旬だから、繭の取れるのは五月の半ば以降である。
                          (合本俳句歳時記 新版 角川書店編)

蚕時雨(こしぐれ)は昔の歳時記には載っていないのかも…? ですね。(汗) 

七十二候の一つに「蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)」があるそうです。
二十四節気の小満の初候にあたり、5月21日~5月25日頃のようですが…
この句は、そんな頃に出すのが良いのでしょうね。(汗)


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五月 皐月となりました。今月も変わらぬ御贔屓を…。 <(_ _)> 
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