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BIUTIFUL ビューティフル(BIUTIFUL) 2010 [は行の映画]

ビューティフル.jpg ハビエル・バルデムの名前に惹かれての鑑賞でございます。

“絶望”の中にも必ず“光”は存在する。

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「21グラム」「バベル」のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督が、
「ノーカントリー」のオスカー俳優ハビエル・バルデムを主演に迎えて贈る
感動のヒューマン・ドラマ。
移民や不法滞在者があふれるバルセロナの裏社会を舞台に、
ある日突然余命2ヵ月を宣告され絶望にうちひしがれる男が、
それでも愛する2人の子どものために残された日々を懸命に生きる姿を描く。
ハビエル・バルデムは本作の演技でみごとカンヌ国際映画祭最優秀男優賞を受賞。

スペイン、バルセロナ。
この大都会の片隅で、移民や不法滞在者を相手に、
時には違法なことにも手を染めて日々の糧を得ている男、ウスバル。
麻薬に溺れ荒んだ生活を送る妻と別れ、
愛する2人の子どもたちを男手ひとつで懸命に育てていた。
ところがある日、彼は末期ガンと診断され、余命はわずか2ヵ月と告げられる。
死の恐怖にも増して、何よりも遺される子どもたちの今後が、
苦しみとして重くのしかかってくるウスバルだったが…。
                         (allcinema より)
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ハビエル・バルデムを初めて見たのは 「夜になるまえに
これは、ジョニデが出ているというので DVD チェックしたのですけれども
ジョニデは鮮やかに少しだけ出てきて、後は ハビエル・バルデムが出ずっぱりでした。
って、主演なので当たり前ですけれど。(笑)

あの時の印象と言えば、土臭いイメージ?(垢抜けない とは申しませぬ!(微笑))
作家さんの役なので、寡黙な感じもありました。
その後、殺し屋の役をやったりして、多彩なところも魅せてくれておりますが・・・

今回の役どころは、生きることに必死の、底辺に位置する人々の一人・・・ !?
人となりとしましては、私が受けた最初のイメージに近いもののように思われました。

冒頭の、雪に覆われた雑木林のシーン・・・
二人の男が出てくるのですけれども、
初対面にしては? 不思議なほど友好的で !? 穏やかで・・・ 

そして、謎は謎のまま? 現実の雑多な世界へと移行します。


BIUTIFUL1.jpg

二人の子どもはまだ幼い・・・ 手が掛かる年齢。

BIUTIFUL2.jpg

しかし、肝心の母親は、自分自身のことさえ覚束ないような “弱い” 女だった !?

BIUTIFUL3.jpg
   マリセル・アルバレス(マランブラ) & ハビエル・バルデム(ウスバル)

とは言え、彼女は、子どもに対する愛情がないわけではないし
しっかりしたい! という思いもある・・・。

・・・荒んだ雰囲気を、切なくも狂おしく、見事に体現!
切なすぎて、見ているこちらの胸が締め付けられるような感じになりました。

一方、 ウスバルは血尿で自身の異変に気付き、
医師から余命の宣告を受ける。

残された短い時間の中、ウスバルはそれでも懸命に生きようとするのですが
しかし、運命は皮肉というか?
身の回りに居る人々に情けを掛けると、何故かすべて裏目に出てしまうのです !?

・・・沖を浮遊する無数の亡骸が映し出されたときは、さすがにショックでした。

思えば・・・
イニャリトゥ監督の作品は「バベル」しか知らないのですけれども
あれは正直言って、苦手な部類の作品でした。

残酷な、あるいはショッキングな場面を入れるにしても、センスが無いというか、悪趣味?
・・・と言う印象が強く残ってしまったわけなのですが(苦笑)
今回は、それが払拭されたというか・・・?

とても静謐な映像に、感じ入ってしまうこと暫し・・・  でした。

さて、そんな中
ウスバルは、生まれてこの方会ったことのない、“父親” と対面することに・・・ !?

その昔、父は単身 南米?へと渡っていったのですが、25歳の若さで亡くなりました。
亡骸はバルセロナに戻ってきていたのでしたが
この度、墓地の移転に伴い、立ち会いを依頼されたわけです。
はたして、父の棺と対面した彼は・・・ !?


父との邂逅がメインテーマなのに・・・?
序盤から、なんとさりげなく事を運んだものよ! と感心してしまいます。(笑)
(間に色々と問題山積 と言う感じでしたので?(爆))

やがて、冒頭の雪原のシーンが再び・・・!!


ハビエル・バルデム渾身の演技を堪能出来ました。
滲み出る優しさは彼本来の資質なんでしょうね~(微笑)

重いの、暗いの、と敬遠されがちかも? ・・・ですが(爆)
とても心に染み入るような、後味の良い作品と思いました。


DVD発売が迫っているので(爆) 焦り気味でUP致しましたっ ポリポリ (・・*)ゞ
一部?私の思い込みが入っているかもしれませぬ。 あしからず・・・ ぺこり。 
記述に間違いがありましたら教えて頂けると有り難いです。
DVD本日の発売かな !?

因みに、
BIUTIFUL ビューティフル  の綴りが違うのには訳がありますが、コレでよいのです。
本当は Beautiful ですけど。


ハビエル・バルデム(ウスバル)
マリセル・アルバレス(マランブラ)
エドゥアルド・フェルナンデス(ティト)
ディアリァトゥ・ダフ(イヘ)
チェン・ツァイシェン(ハイ)
アナー・ボウチャイブ(アナ)
ギレルモ・エストレヤ(マテオ)
ルオ・チン(リウェイ)


監督・原案・製作・脚本 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
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コメント 11

Labyrinth

xml_xsl さん (^_^)ノ
早速のnice! を、どうもありがとうございました。
by Labyrinth (2012-01-27 22:15) 

Labyrinth

鉄腕原子 さん (^_^)ノ
nice! を、どうもありがとうございました。
by Labyrinth (2012-01-27 22:16) 

Labyrinth

あんれに さん (^_^)ノ
楽しく生きよう さん (^_^)ノ

nice! を、どうもありがとうございました。
by Labyrinth (2012-01-27 22:17) 

つむじかぜ

ご覧になりましたか、この超ヘヴィーな映画を!
でも、仰る通り実は優しさに満ち溢れた作品なんですよね^^
ハビエルの鬼気迫る演技が胸に滲みた、私の昨年度ベスト5の1本です☆



by つむじかぜ (2012-01-28 01:44) 

Labyrinth

裏・市長 さん (^_^)ノ
nice! を こちらへも、どうもありがとうございました。
by Labyrinth (2012-01-28 23:08) 

Labyrinth

つむじかぜ さん (^_^)ノ こんばんは。
確かに “超ヘヴィー” でしたけれども、彼の優しい視線というのか?
心根の優しさ?を感じられて、見続けることが出来ました。
まぁ つむじかぜ さん程には入り込めなかった !? と思われますが(笑)
心に残る作品になりました。
nice! を 、いつも ありがとうございます。
by Labyrinth (2012-01-28 23:18) 

Labyrinth

あいか5drr さん (^_^)ノ
nice! を、どうもありがとうございました。
by Labyrinth (2012-01-28 23:20) 

Labyrinth

かみ さん (^_^)ノ
nice! を、どうもありがとうございました。
by Labyrinth (2012-01-28 23:20) 

Labyrinth

かみ さん (^_^)ノ
hirosan さん (^_^)ノ

nice! を 、いつも ありがとうございます。
by Labyrinth (2012-01-28 23:31) 

Labyrinth

末尾ルコ(アルベール)さん (^_^)ノ
nice! を、どうもありがとうございました。
by Labyrinth (2012-01-28 23:34) 

Labyrinth

そら さん (^_^)ノ
nice! を こちらへも、どうもありがとうございました。
by Labyrinth (2012-01-28 23:48) 

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