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羅生門 1950 [ら行の映画]

羅生門.jpg 言わずと知れた黒澤明監督 出世作… ( ´艸`)

初公開日 1950/08/26
上映時間 88分
ジャンル 時代劇/ドラマ

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芥川龍之介の短編『藪の中』をもとに映像化。
都にほど近い山中で、貴族の女性と供回りの侍が山賊に襲われた。
そして侍は死亡、事件は検非違使によって吟味される事になった。
だが山賊と貴族の女性の言い分は真っ向から対立する。
検非違使は霊媒師の口寄せによって侍の霊を呼び出し証言を得るが、
その言葉もまた、二人の言い分とは異なっていた……。
ヴェネチア国際映画祭でグランプリを受賞した、黒澤明の出世作。(allcinema より)
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用心棒(1961)」から “クロサワ” 繋がりでの鑑賞です…。  
(Rさまイチ推し作品…?( ´艸`))

何と幸せなことにっ
ウチの “録画リスト” に、某TV局が令和二年に放映した “デジタル完全版” が…!?

“黒澤明  生誕110年
 三船敏郎 生誕100年” と白抜きで…!

自分で予約してたのかな? ?(・_・?) ハテ? 近頃忘れっぽい…w でもお手柄でしたっ

お陰様で… 驚くほどクリアな画面で、じっくりと鑑賞することが出来ました♪ 
(以前と比べてみますと雲泥の差!?  …のような感じがしましたけど…?(汗))

ところで、初っ端からナンですが… f^_^;
巫女役の本間文子は、「用心棒」で “百姓の古女房” を演じた女優さんなのですね…!?
って、どうでもよい情報でしたかな…?(笑)

ともかく… 
ここでも、バックに流れる変化に富んだ “ユニークな音楽” に魅力を感じ、大いに惹かれました♪ 
(ん! “大映” というのも、なんか懐かしい と思ったり…? (爆))

冒頭、“羅生門” の扁額のupがっ

そして、オープニングクレジット・・・
モノクローム 昔のサイズ 達筆な文字…!?

煙るような土砂降りの雨… 崩れかけた “羅生門” 
(あのフォルムには、外国人ならずとも? やられてしまいますね~♪ 妙にカッコイイ♪ )

そこには、雨宿り中?の男が二人…。

不安そうな面持ちの志村喬(杣売)の 「わかんねえ」 から始まり・・・
坊主頭の千秋実(旅法師)が呼応し・・・
そのうちに、濡れ鼠になった上田吉二郎(下人)が加わる…。

この三人の男たちの間で交わされる “会話” により
謎めいた… 摩訶不思議なストーリーが展開していくことに…。

まずは、杣売(志村喬)の目撃談?から。

商売の “薪” を取りに山に分け入った “杣売り” は、市女笠(ベール付きの被り物)を発見!?

そして、程なく“侍烏帽子” を見つけ… 
更に “縄の束” を踏んずけて…!?

ふと、遠くに光る “お守り” に目が留まり…? 歩を進めると・・・
蹴躓いて、思わずよろけてしまうのだがっ
 
足を取られた、それは…  “悶絶” した態の死体だった!?

吃驚仰天の “杣売り” は慌てて、元来た道を駆け戻り、検非違使に届けを出すことに…! 

さて・・・?

“事件” の三日後… 検非違使の庭(御白州?)に呼び付けられた… 
杣売り、旅法師、被害者の妻・真砂、降霊が出来る巫女
そして、犯人と思しき多襄丸、それを捕らえた放免が顔を揃えて、自由に語る という趣向…!?

活き活きと自らの “行い” を語る多襄丸(三船敏郎)の “生命力” が凄い!?( ´艸`)
動きといい、台詞回しといい、意外性もあり? 不思議な魅力でしたね♪
(難を言うなら、早口なのか何なのか?   不鮮明な箇所もあり、キョトーン状態の時も…!(汗))

また、文字通りの “貞淑な妻” から “生身の女” への鮮やかな変わり身が見事な京マチ子♪
男の背中を這う白い指に “色香” が凝縮されておりましたっ (^_-)-☆  超Nice♪

言い尽くされた感アリ の本作を、私などが語るのもおこがましい!
という事で、そこそこに致します。f^_^;

ラストのシーケンスは意外過ぎて、未だに “どう受け止めて良いやら” 状態ですけれどっ (汗)

何はともあれ…
これが “真実”! と思われる終盤の “一騎打ち” で見られる “ヘトヘト” な熱演は圧巻でしたね♪
より強く、人間らしさを感じて…!? 何だか妙に親近感を覚えたり致しましたっ (微笑)

出来るものなら、是非大スクリーンで…!
しかも日本語字幕付きならなおよろし♪ ( ´艸`)
じっくりと鑑賞してみたいものだと、まじで思いました。

三船敏郎(多襄丸)
京マチ子(真砂)
志村喬(杣売)
森雅之(金沢武弘)
千秋実(旅法師)
本間文子(巫女)
上田吉二郎(下人)
加東大介(放免)

美術 松山崇
音楽 早坂文雄
脚本 橋本忍

監督・脚本 黒澤明

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コメント 4

末尾ルコ(アルベール)

やはり冒頭の雨には度肝をぬかれてしまいますね。淀川長治さんも常にこの雨については言及しておられました。
そして『雨月物語』同様、この姿の京マチ子は、それだけで独立した芸術ジャンルであるような(笑)。京マチがやってしまえば、他の人にはとてもとても。『羅生門』のリメイク的な作品で天海祐希がやっているけれど、こちらがしゅんとしてしまいます(笑)。
そして『羅生門』、映像の強烈さも圧倒的ですよね。     RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2020-05-27 03:17) 

U3

おはようございます。
見たことあります。
by U3 (2020-05-27 06:57) 

Labyrinth

末尾ルコ(アルベール)さん (^_^)ノ
初見の時は若かったせいもありますが? 眠くなってしまったりしたものですが(汗)
今回は何故だか興味津々♪ ( ´艸`) 初めからワクワク♪ での鑑賞となりました。
映像美と言う言葉はよく使われますけれど… “強烈さ” はなかなか無いものですね~
ん? 天海の姐さんも…!? (汗) あらら… それは… (;^_^A
by Labyrinth (2020-05-27 15:58) 

Labyrinth

U3 さん (^_^)ノ
これはやはり必見かな? と思い、かつて私も観た記憶はあったのですけれど…
改めて観てみますと、凄さがわかりました。f^_^; いろんな意味で…?(汗)
by Labyrinth (2020-05-27 16:05) 

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