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マザーズ(SHELLEY) 2016 [ま行の映画]

マザーズ.jpg アリ・アッバシ監督デビュー作…? ( ´艸`)

二つの子宮から死が生まれる――

ジャンル ホラー
製作国 デンマーク/スウェーデン
時間  92分

“2022年1月より開催の<未体験ゾーンの映画たち2022>にて上映。”  (allcinema より)
レイティング:R15+      (テアトルシネマグループ official website より)

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『ボーダー 二つの世界』のアリ・アッバシ監督によるマタニティホラー。
ルイスとカスパー夫妻の家で家政婦をしているシングルマザーのエレナは、
ルイスから代理出産を懇願され、引き受けることに。
だが、妊娠直後から彼女の体に異変が起こり…。(TSUTAYA DISCAS より)
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ハッチング―孵化―(2022)」を鑑賞したことから「ボーダー 二つの世界(2018)」を知りまして…
もう一つの アリ・アッパシ監督作品である、本作に辿り着きました。

“エロ・グロ・ナンセンス好き” を自認しております私ですが、決してホラー好きではない…! (汗)
やはりドキドキ… 冷や汗ものの鑑賞でした。(ウ^_^ソ) 

それでも観ようと思ったのは、出演者にビョルン・アンドレセンの名が有ったからでございます。
(いつか見た時とお変わりなく?白髪の長髪、痩身という “仙人” 的な佇まいでしたね w)

冒頭は、微かに流れる不穏な音楽をバックに… 静かに展開される森と湖の風景。
…と、突然スクリーンが朱に染まって行く…! (不吉な事を予感させるように…?)

タイトルコール

森の中を… カスパー(ピーター・クリストファーセン)の運転するクルマは、湖を目指して進む。

助手席には、“住み込み家政婦” としてやって来た若く愛らしいエレナ(コスミナ・ストラタン)が…!
(彼女はブカレストの大学を出ていて、今は5歳の子が有る身… その子は母親に預けてきている…?)

「(身体が弱っている妻の)ルイスの力になって欲しい」と、カスパーが穏やかに言うと…
「料理は得意です」とエレナは天真な風情で答えた。

程なく、湖の畔に建つ屋敷に到着し… カスパーはエレナを連れて家中を案内して回る…。
(エレナは電気が通じてなくて “ランプ” 生活を強いられることに唖然となる…!スマホの充電も然り…)

あてがわれた小部屋に落ち着いたエレナが、荷解きをしていると…
不意に背後で声がして、エレナは思わずドッキリ…!?

やつれたルイス(エレン・ドリト・ピーターセン)が、ネグリジェ姿で力なく立っているのだった。

翌日から… 
“肉は食べない” という自給自足のこの家の生活スタイルに馴染もうと、必死に努めるエレナ…。

鳥小屋の掃除から薪割り、水汲み、畑仕事 等々、力仕事も厭わず頑張り・・・
夜には “固定電話” で実家の母や息子のニコの声を聴いて、心底癒しを得るのだった…!?

ルイスは夫のカスパーより年上だったが、子作りに努力している様子で・・・
ある時、「妊娠はするのに途中でダメになってしまうのよ」と寂しそうに語ったことが有った。

そして時々…?
ルイスの元に、レオ(ビョルン・アンドレセン)というヒーリングの遣い手がやってきて施術を…!
(夫のカスパーもエレナも眉唾物との認識だったが…? ルイスは彼を信頼し素直に身を委ねていた…)

そんなこともあり…? ルイスは、エレナが来てから徐々に回復…?
エレナと共に畑仕事が出来るまでになり…!? 表情も明るく豊かになっていった。

食卓を囲む、ルイス & カスパー夫妻とエレナは、家族のような雰囲気を醸し出すようになる…。

そんなある日、ふとしたことから、“代理母” の話が持ち上がる!?

手術をして “空っぽ” になってしまう前に “卵子の凍結” をしたの…  というルイスに、
エレナが応える形で “代理出産” を承諾したのだった。

2~3年働いてお金が貯まったら息子の部屋が有る住まいを手に入れたい! というエレナの希望と…
赤ん坊を産んでくれたら、住まいの費用を出すし、その間は働かなくていい…! というルイスの提案…。

産婦人科の女医先生が「おめでとう! 順調です」と伝えると、二人は手放しで喜び合うのだった。

さて・・・?

ここから、いよいよ佳境に入って参りますが…  ( ´艸`)
原題は “SHELLEY”
赤ん坊の名前のようですが、これは初めて名付けたものではない? と思われるところがミソ…?

エレナのお腹は日々迫り出し…! 
“母体” は様々な難儀?に見舞われてしまいますが…!?
しかし、お腹の “SHELLEY” はとても順調…!
というのが逆にコワイ…? (¬、¬;

こーゆータイプのホラーは嫌いじゃなかったな~ と気付いた自分に、逆に吃驚でした!? (汗)

実は、私… 未だに「ローズマリーの赤ちゃん(1968)」を観ていないのですが・・・
今度ばかりは、観てみて比べてみないと話にならないなぁ とまじで思いました。(苦笑)

妊婦役で頑張ったコスミナ・ストラタンの、後半の大胆演技も評価されるところでしょうけれど…
私的には謎多きルイスを演じ切った… 揺るがぬ存在感のエレン・ドリト・ピーターセンが良かったかな。

終盤に立て続けに起こる出来事は、はたして真実なのか? 悪夢なのか? ?(・_・?) ハテ?

とは言いつつも…?
思わせぶりが過ぎる 等とツッコミを入れる気分にはなりませんでした。(微笑)

ラストは何とも穏やかな情景で…? 
そこがまたコワかったり…? ( ´艸`)

エレン・ドリト・ピーターセン(ルイス) 奥さま
コスミナ・ストラタン(エレナ) 家政婦 代理母
ピーター・クリストファーセン(カスパー) 旦那さま
ビョルン・アンドレセン(レオ) ヒーラー
マリアンヌ・モーテンセン(イザベラ)

監督・脚本 アリ・アッパシ

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