SSブログ

だいこん(大根) [駄句 冬]

厚切りの風呂吹き大根湯気愉し       Labyrinth
(あつぎりのふろふきだいこゆげたのし)


副季語はナシ


この頃はほとんど一年中出回るが、しゅんは冬である。
春・夏・秋の各期にとれるが、晩秋から冬に収穫するものには、
練馬・方領・宮重・聖護院・田辺・美濃・守口・桜島などがある。
桜島大根は球形で、直径三十センチ以上、十五キロ余りのものも珍しくない。
柔らかくて美味で、似て食う。漬物・おろしなど用途が広い。
昔は「すずしろ」といって春の七草の一つ。
                 (合本俳句歳時記 新版 角川書店編)  

nice!(23)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

りつとう(立冬) [駄句 冬]

外つ国の爆撃止まず冬に入る       Labyrinth
(とつくにのばくげきやまずふゆにいる)


副季語に  冬立つ  冬に入る  冬来る(ふゆきたる)  今朝の冬


二十四気の一つ。陽暦十一月七日か八日が大抵それにあたる。
まだ四囲の自然は秋色濃いが、いくぶん日中の日差しは弱まり、
日暮れが早くなって、朝夕は手足の冷えを覚える。
「今朝の冬」は立冬の日の朝をさす。
              (合本俳句歳時記 新版 角川書店編)


本日、2022年11月7日(月曜日)は 立冬です。
因みに、明日は満月でございます。
----------------------------------------------------------------------------
★追加情報★ 皆既月食 11月8日(火) 
部分食の始まり 18時09分頃
皆既食の始まり 19時16分頃
皆既食の最大  19時59分頃
皆既食の終わり 20時42分頃
部分食の終わり 21時49分頃
月食の最中に、天王星が月を出入りする「天王星食」も起こります って…!
----------------------------------------------------------------------------

nice!(22)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

せつぶん(節分) [駄句 冬]

節分や芥提げし夫猫背なる       Labyrinth
(せつぶんやごみさげしつまねこぜなる)


副季語はナシ


昔は四季の移り目をそれぞれ節分といったが、今は立春の前日(たいてい二月三日)
だけが節分と呼ばれる。冬の節から、春の節に移る分岐点。
地方によってはセツガハリと言うが、この方が古い言葉であろう。
この夜、寺社では悪魔を追い払い、春を迎える意味で追儺(ついな)が行われる。
民間でも豆を撒いたり、鰯の頭や柊(ひいらぎ)の枝を戸口にさしたりする。
                 (合本俳句歳時記 新版 角川書店編)  

nice!(22)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

まめまき(豆撒) [駄句 冬]

灯の洩れて幼女の声の福は内       Labyrinth
(ひのもれてようじょのこえのふくはうち)


副季語に  豆打  年の豆  鬼打豆  鬼は外  福は内  年男


豆撒きは節分の夜に「福は内、鬼は外」と唱えながら、鬼をやらうためになされる行事で、
節分もまた一種の年越しであったから、その豆を年の豆と呼び、
その行事を行う人を年男と呼んだのである。
しかし追儺は平安朝の頃は宮中で除夜に行われ、一般もこれにならっていたから、
年の豆、年男という名はそのなごりであろう。
節分に年の数よりも一つだけ多くの豆を食べる風習は、かなり広い地域に渡って行われているが、
これは年を一つ増すための行事として、もとは大晦日に行われた証拠である。
今も大晦日に豆撒きをする例は、部分的に残っている。
北九州の一部では正月七日を豆打ちの日としているところがある。
節分の豆撒きは近年ますます盛んで、各地の寺社では有名人や芸能人の人々を年男に依頼して、
鬼打豆を撒かせている。
最近、家々でもまたこの古風な行事が、復活してさかんに行われるようになった。
成田山では新勝寺の本坊で、「般若心経」三百六十五巻、
すなわち一年の日数だけの巻数読誦の式が有り、
やがて鐘の合図とともに麻裃を着した年男が何人も本堂に現れ、
堂の周辺を埋めた数万の善男善女が歓声をあげて、これを迎え、ために全山どよもすばかりだという。
この夜、交通機関は徹宵運転をし、成田の町は終夜不眠不休で、昂奮のるつぼと化すのである。
芝の増上寺その他各社時でも、豆撒き行事はさかんで年男として政界・文化人・映画俳優・野球選手
などまで駆り出され、本来の意義が失われて、ひたすら宣伝効果のみを狙う傾向が強くなっている。
                          (合本俳句歳時記 新版 角川書店編)

nice!(22)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

はるをまつ(春を待つ) [駄句 冬]

物音の無き待春の動物園       Labyrinth
(ものおとのなきたいしゅんのどうぶつえん)


副季語に  待春(たいしゆん)  春遠し


冬の寒さも峠を越し、春が近づくと、心が伸び伸びとする。
わけても雪国の人々が重苦しい冬から解放されたい気持ちで、春を待つ心は想像に余りある。
                         (合本俳句歳時記 新版 角川書店編)

nice!(23)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

かん(寒) [駄句 冬]

風呂普請委ねし憂さよ寒の内       Labyrinth
(ふろふしんゆだねしうさよかんのうち)


副季語に  寒の内  寒九(かんく)


寒の入りから寒の明け(たいてい二月四日)の前日まで、
すなわち小寒・大寒を合わせたおよそ三十日間が寒である。
寒に入って四日目を寒四郎、九日目を寒九という。
その寒の内に行われる風習や行事は寒まいりとか、寒灸とかいろいろある。
一般に「寒さ」、「寒き」という意味で用いる寒(かん)とは別で、期間の決まった季語である。
                         (合本俳句歳時記 新版 角川書店編)

nice!(26)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

かんのいり(寒の入) [駄句 冬]

柘植の枝の荒るるにまかせ寒に入る       Labyrinth
(つげのえのあるるにまかせかんにいる)


副季語はナシ  


一月五日か六日に当たる。
この日から節分(立春の前日)まで、およそ30日間を寒の内と言い、寒さもますます本格的になる。
この日には、北陸地方では寒固(かんがため)と言って小豆餅を食べるならわしがあるという。
                          (合本俳句歳時記 新版 角川書店編)


2022年1月5日(水) 本日は小寒… 寒の入りでございます。

nice!(19)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

ねぎ(葱) [駄句 冬]

仄白き半月残る葱畑       Labyrinth
(ほのじろきはんげつのこるねぎばたけ)


副季語に  葱(き)  一文字(ひともじ)  根深(ねぶか)  葉葱


ゆり科の多年草。ごく普通の野菜。独特の香りがあるので、葉を食用とする。
根は白く、地下に隠れている。
種類が多く、関東地方では根元の白い部分を深くつくり、関西では緑色の部分を長く作る。
下仁田葱は太くて味が良く、九条葱は葉全体が緑で葉葱とも言われる。
一番美味なのは十二月中旬から二月末ぐらいまでである。
                        (合本俳句歳時記 新版 角川書店編)

nice!(24)  コメント(2) 
共通テーマ:日記・雑感

くりすます(クリスマス) [駄句 冬]

聖菓買ふ夜半の駅中店仕舞ひ       Labyrinth
(せいかかうよわのえきなかみせじまい)


副季語に  降誕祭  生誕節  聖樹  聖菓


キリストの誕生日、十二月二十五日である。但しキリストは、いつ生まれたか不明。
前夜をクリスマス・イヴ(または聖夜)といって、
子供たちはサンタ・クロースの贈物を入れる靴下を、ベッドの脚に吊るして寝る。
二十五日は、キリスト教徒には一年を通じて最大の祭日で、クリスマスお目出度うの祝詞を交換する。
この日、七面鳥をくう習慣がある。
贈り物やクリスマス・カードの贈答、家庭ではクリスマス・ツリーを飾る。これを聖樹という。
異教徒の日本人も、大騒ぎをし、デパートや商店、カフェ、キャバレーなども聖樹を飾る。
                                                     (合本俳句歳時記 新版 角川書店編)

nice!(23)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

とうじ(冬至) [駄句 冬]

画材なる冬至南瓜よ煮て食らふ       Labyrinth
(がざいなるとうじかぼちやよにてくらう)


副季語に  冬至粥(とうじがゆ)  冬至南瓜(とうじかぼちや) 


二十四気の一つ。十二月二十二、三日に当たる。
太陽が最も南にかたよるので、正午の太陽の高さは一年中で一番低い。
したがって、昼が最も短く、夜の最も長い日である。
(東京ではこの日、昼間の九時間四十五分にたいし、夜間は実に十四時間五分に達する)
昔から粥を食べたり、南瓜を食べたり、柚子湯を立てて入る習慣がある。
                      (合本俳句歳時記 新版 角川書店編)  


本日 2021年12月22日(水曜日)は冬至です。

nice!(25)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感