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永遠のジャンゴ(DJANGO) 2017 [あ行の映画]

永遠のジャンゴ.jpg レダ・カテブ主演作… ( ´艸`)

音楽だけが、
未来を照らした。

ジャンル ドラマ/音楽/伝記
製作国 フランス
時間  117分

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ナチス支配下のフランスを舞台に、ジプシー出身の天才ギタリスト、ジャンゴ・ラインハルトの
知られざる戦時秘話を描いた音楽伝記ドラマ。
主演は「アランフエスの麗しき日々」のレダ・カテブ、共演にセシル・ドゥ・フランス。
監督は「大統領の料理人」「チャップリンからの贈りもの」などの脚本を手がけ、
本作が監督デビューとなるエチエンヌ・コマール。
 
1943年、ナチス支配下のフランス。
パリの名門ミュージック・ホールのステージで喝采を浴びるギタリストのジャンゴ・ラインハルト。
彼がキャリアの絶頂期を迎える一方、彼が属するジプシー・コミュニティでは
ナチスによる迫害が激しさを増していく。
当初は戦争を他人事とどこか暢気に構えていたジャンゴだったが、
やがて自分や家族にも危険が迫っていることを知る。
そんな中、ナチス高官たちの前で演奏を披露するよう要請されるジャンゴだったが…。
                                  (allcinema より)
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直近では「スペシャルズ! ~政府が潰そうとした自閉症ケア施設を守った男たちの実話~(2019)」
過去作では「涙するまで、生きる(2014)」のレダ・カテブが印象深いです…。

そして…
セシル・ドゥ・フランスは、「ある秘密(2007)」の彼女が大好きな私めでございます♪ ( ´艸`)

ところで、音楽に疎い私は今の今まで ジャンゴ・ラインハルト を存じ上げませんでした。(汗)
レダ・カテブのお導きで、また一つ素敵な音楽に出会うことが出来ました♪ (^_-)-☆

冒頭は、ギターの痺れるような切ないメロディ♪ 
それは、やがてリズムを刻む軽い響きに…♪

1943年6月 フランス アルデンヌ
森の中で演奏し、歌う… ジプシーたちの姿。(ボーカルの粋な老爺は盲目…?)

名調子の歌声が響く中、近くでは少年たちが薪拾いをしているが…
そこへ突然、銃を持った男たちが乱入し、人々は逃げ惑い、老爺は歌いながら撃たれてしまう…!?

(タイトルコール)

軍服姿が目立つパリの劇場は超満員…。
楽屋では、“主役” のジャンゴが居ない…? と、マネージャーたちがかまびすしい…!?
 
当の本人は、セーヌ川?に釣り糸を垂れて… 酒をたしなみながら、のんびりと過ごしている!?
「時間だ!」と弟が呼びに来て、ようやく劇場へ…!

ステージ中央に椅子が一つ…。

さんざじらされた聴衆の前に、司会者が “フランス・ホット・クラブ五重奏団” を呼び入れ…
ジャンゴ・ラインハルトの歯切れの良いギターの演奏が始まった♪
(ジャンゴの左手の甲には “ひっつれ” の跡が痛々しく… 弦を押さえるのは薬指、小指以外の三本のみ…)

聴衆はもちろんのこと…! 舞台袖で聴き入っているジャンゴの老母もノリノリだ♪

ゴキゲンな演奏を終えて楽屋に戻れば、マネージャーが本日のギャラを配って回る…。

そこへ、ナチスの高官たち?がやってきて “ドイツ公演” について煩い事を言いだすのだが…。
(演奏時には… 黒人音楽はダメ とか?その他諸々事細かに注文を付ける というものだった…)

彼らが居なくなると、当のジャンゴは「俺はピガールを離れる気はない」とにべもない…!?

マネージャーのシャルルは「断ればタダじゃ済まん」と渋い表情を…!
すると、居合わせたジャンゴのファン?ルイーズが「無理強いはしないで」と口を挟む…!?

シャルルと分かれた一行は、ナイトクラブへと流れていく。
“謎の女” ルイーズと二人になったジャンゴは、さりげなく腹の探り合いを…!?

「幸せなの?」
「不満は無い」

「ドイツのお友達に優遇されて、満足でしょ…?」とルイーズが言えばっ
「よそ者の戦争さ… 俺たちジプシーは戦争はしない…  ミュージシャンは演奏するだけさ」

そして、「俺はパリの “キング・オブ・スイング” だ…! 観客がそれを求めている」と続けると…
「まるで見世物の猿ね」と、ルイーズは冷めた目で言い放つ。
(因みにジャンゴは “ジョコ” と名付けたお猿をペットにしていました… w)

少し改まった顔になったジャンゴが「皆が聴きたい音楽をやって 家族を養っている」と言うと…
「静かなパリの夜に似合う音楽もある」と、ルイーズは彼の手を振り払い、踊りに行ってしまう。

その後・・・
店の奥で密かに上映する “ヒトラーを茶化す動画” を見ながら、何となく仲直りをする二人…?

・・・パリ市内は夜に空襲があり…! 誰もが身の危険を感じ、落ち着けなくなっていた。

そんな頃、ジャンゴは突然警察から呼び出しを受けた。
行ってみると、隅々まで身体検査をされた上で「ドイツまで ご無事を…」と言われてしまう。
(ナチスよりも警察の方がもっと酷いよ と… 後に、ジプシーが口々に言う場面がありました)

ルイーズがジャンゴの留守に、妻のナギーヌを訪ねた。
ジャンゴの老母は門前払いしたが、ルイーズの必死さを感じ取ったナギーヌが応対した。

“パリにいては危ない…! 手筈は整っているからスイスに逃げて…!”
とルイーズは封筒を置いていく。

始めは取り合わなかったジャンゴだったが、妻の言葉に折れて・・・
母と三人で、国境のトノンへと向かった。
(それまでに、ジャンゴの弟が自立を申し出たりして、バンドは解散…)

レマン湖の畔の大きな屋敷を借りることになったが・・・
近くに、親戚のジプシーが集合していると聞き、訪ねたジャンゴたちは旧交を温めるのだった…!

直ぐにでもスイスへ渡る心積もりで居たジャンゴだったが、話はなかなか進まず、永く待たされた。
その間、ジャンゴはジプシー仲間と組んで地元の店で演奏し、評判を呼ぶのだが…!?

そうこうしているうちにっ
“この屋敷はドイツ軍が接収した” と、早朝から叩き起こされ、三人は追い出されてしまう…。

ジプシー仲間の世話になりながら、店で演奏し、小金を稼ぐジャンゴ・・・
ところが、あるアクシデントを切っ掛けに、ドイツ軍に目を付けられることに…!?

連行されたジャンゴを救ったのは、またしても “謎の女” ルイーズだった。
ルイーズの身の上にも危険が及んでいたようだったが、彼女は口にしたがらなかった。

ドイツ公演の前に、地元の有力者の館で開かれるパーティーでの演奏を強制されるジャンゴ。
(以前にも言われたような!? 厳しい規制の中での演奏となるのだが…)

さて・・・?

パーティーでの演奏の模様は圧巻でしたね。

“スピーチの時には演奏を止めろ” とか、幾重にも “縛り” があったのにも拘らず…!?
いつしか、自由人 ジャンゴのペースに…!

一同は心地良く巻き込まれて♪ 浮かれ放題になってしまいます…。
気が付けば、外にいる “見張り番” も窓に張り付きノリノリ♪ の態…!?

それが素晴らしい音楽の持つ “魔法の力” というものですよね♪ (^_-)-☆

ところが、“魔法” に掛らなかったドイツの軍人が一人居て…!?  ( ̄ο ̄;

さて・・・?(二度目の… w)

楽しい雰囲気から、一気に緊迫感が漂い!? “現実” に引き戻される という事態に…!

紆余曲折がありまして・・・ f^_^; (大幅カット  スミマセン)
ジャンゴは、結局一人で雪山を越えてスイスに逃れることが出来ました…!?

パリ 1945年5月 
パイプオルガンのあるホールに皆が集まり・・・
ジャンゴの指揮で “レクイエム” の演奏が始まる。

「迫害を受けたジプシーに捧げたレクイエムは
 パリ解放後に、国立盲学校で一度だけ演奏されている
 現在は譜面の一部しか残されていない」

・・・の文字の後には、亡くなったであろう? ジプシーたちの「証明写真」が次々と映し出され…
その数の多さに圧倒されてしまいました。

因みに
最初の断り書きに “オリジナルを尊重して…” というような文言がありましたが
たぶん “ロマ族” というべきところを “ジプシー” と言っている ってことなのでしょう。
これまで気が付きませんでしたが、蔑称になるのでしょうか?(汗)

ともかく、悲劇はユダヤ人ばかりではなかった… ということですね。

ジプシーたちがどんな目に合っているのか…?
場面場面で耳や目にする情報は、様々でしたけれど… その都度 結構な衝撃でしたね。(汗)

“ジプシーの迫害” というのは初耳では無かったにせよ? ほぼ知らなかったに近い状態の私めでした。
知れて良かった…! おかげでまた少し理解が深まりました。

こう思えるのも…?
レダ・カテブが作り上げた “ジャンゴ・ラインハルト像” の素敵さのお蔭も有るかと…?(ニヤリ)
なにせ御本人を存じませんので、彼のイメージで強めにインプットされてしまいましたっ ( ´艸`)

これまで、あまり意識しないできたレダ・カテブでしたけれどっ
本作は、まさしく決定打!?
ソフト帽?も粋で、カッコ良く♪ 渋い “存在感” にシビレましたね♪ 

しかし、何より、流れる音楽の魅力が一番だったかな~♪ (^_-)-☆

ジャンゴ・ラインハルトの “音楽” は是非欲しくなり、ポチリとしちゃいましたが…! w
本作の “ギター” も本当に素敵でしたので、DVDも買っちゃおぅかな~ という気になっておりまする。

チャプター(参考までに)
1.ジャンゴ・ラインハルト
2.ドイツ公演
3.トノン=レ=バン
4.依頼
5.秘めたる計画
6.晩餐会の夜
7.別離
8.レクイエム

レダ・カテブ(ジャンゴ・ラインハルト) ギタリスト
セシル・ドゥ・フランス(ルイーズ・ドゥ・クラーク) ジャンゴのファンで恋人?
ベアタ・パーリャ(ナギーヌ・ラインハルト) ジャンゴの妻
ビンバム・メルシュタイン(ネゴロス・ラインハルト) ジャンゴの母
ガブリエル・ミレテ(ラ・プリュム) クラリネット奏者
ジョニー・モントレイユ(ジョセフ・ラインハルト) ジャンゴの弟 ギタリスト
ヴァンサン・フラド(タムタム) ドラマー
グザヴィエ・ボーヴォワ(STOドクター)
パトリック・ミル(シャルル・ドロネ) ジャンゴのマネージャー

原作・脚本 アレクシ・サラトコ

監督・脚本 エチエンヌ・コマール 

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